リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

歩行者無視

2008年03月17日 15時56分04秒 | 日々のこと
お昼のニュースで、名古屋市内で横断歩道を渡ろうとしていた母子3人が死傷したというニュースがありました。痛ましいことです。はねた車の運転手は三重県の人で前をよく見ていなかったと言っています。でも、これってひょっとして前は一応見ていたけど、そもそも人には注意を払う習慣がなかった、というような感じかもしれませんよ。

というのは、最近車に乗る機会が減り歩くことが多くなったんですが、歩道を渡って横断していてもつっこんでくる、あるいはつっこもうとしている車が多すぎ、って感じるからです。止まるにしても急にではなくゆっくりと止まって欲しいもんです。何せこっちは生身ですから。

この話は信号がある横断歩道の話でして、信号がない横断歩道の場合はほぼ100%車は止まってくれません。試しに、横断歩道のところで近づいてくる車の運転手に目を合わせて渡ろうとしてみましたが、止まらずに私の方をよけつつ過ぎ去ってしまいました。危ないですねぇ。よい子はまねをしてはいけません。日本の道路交通法では、横断歩道に人がいて渡ろうとしていた時は、車は止まらきゃいけなかったんじゃないでしょか?

海外ではどんなものか、自分の知っている範囲では、上海では今の日本よりもっと危険。ですから日本人の駐在員が交通事故に遭うことが多いという話を聞いたことがあります。フランクフルト、ライプチヒなどドイツの町、イギリスのロンドン、エジンバラあたりは日本と同じくらいでした。スイスの町はどこへ行っても、遵法精神にあふれるドライバーがほとんで、歩行者は安心して横断歩道を渡ることができます。


(こういうところを横断してはいけません)

日本もかつては今のスイス並には届かないとは思いますが、今よりはもうちょっと安心して道を歩けたと思います。でも今の日本の道路は車の密度が高く、かつ皆さん以前より低速域でスピードを出して走るようになったように思います。そこへプラス歩行者無視。このあたりが痛ましい今日の母子交通事故の根元としてあったのではないでしょうか。