リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

楽譜購入

2009年07月08日 16時45分48秒 | 音楽系
昨日、オランダリュート協会に、Thysius Lute Book のファクシミリ版を送金しましたが、今日はえらいユーロが下がってますねぇ。300円くらいは損したかな?(笑)

このThysius Lute Book は、イギリスリュート協会からの案内に載っていまして、発売特別大セール○月○日まで、なんてことが書いてありましたので、飛びついてしまいました。

70年代の頃は、この手の楽譜のほとんどはヨーロッパ各地の図書館や博物館に手紙を書いて、マイクロフィルムを買っていました。そしてそれを写真に焼き付けて、さらに製本まで自分でしていました。マイクロフィルムがネガでなくポジで送られてきたらこれまた大変で(大英博物館(大英図書館)がそうでした)、それを今度はネガに反転させることまでやっていました。

写真の印画紙は、当時はこの手の需要が多少はあったらしく、厚手のテカテカのものではなく、薄いノングレアなものがちゃんとありまして、それを写真器材店から購入していました。確か、一枚あたり10円代前半だったと記憶しています。これでも写真屋さんにやってもらう六分の一の値段でしたが、その他材料費やマイクロ代やら何もかもトータルすると、1ページあたり結局30円から50円はしました。結構高かったんですねぇ。

それを思うと、最近はかなりの種類はファクシミリ版が出版されるようになり、安価かつ便利になりました。

タダの楽譜を求めて私のサイトを訪れる方がときどきいますが、私はタダで供給するのが第一の目的で自分のサイトで楽譜を公開していたのではありません。ちょっと勘違いされてますねぇ。本当は楽譜を欲しいという方と交流をしたかったんですが、今までに「つかわせてください」とか「よかったですよ」なんて感想をいただいたのは、ごく少数。ということで、今は公開を停止しています。ま、楽譜はどっかで対価を払って買っていただくのが一番ですよ。