リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

日本語表記

2020年01月18日 15時11分01秒 | 日々のこと
どこの国の人でも自分たちが使っていることばより他国のことばの方が新鮮味を感じるようで、まぁスーパーのア○タの英語アナウンスもそのたぐいですね。

私がバーゼルにいた頃は「キルビル」という映画が流行っていて街の映画館でもやっていました。ポスターもあちこちにはってありましたが、カタカナの「キルビル」はそのままです。土地の人に聞いてみたら、このカタカナがクールなんだそうな。

バーゼルで一緒に活動していたイギリス人のバリトン歌手なんか、四日市の隣町にある菰野高校のロゴ入りの体操シャツを着ていました。(笑)聞くとやはりこの「菰野高校」の文字がカッコいいんだとか。これがどういう意味で、どういうときに使うのかを教えたら納得していました。ついでにその高校が私の生地の近くだと言ったら驚いていました。

バーゼル市内にこういう古着を扱う店があり行ってみると、ありました、今度は四日市工業が。でもなんで三重県物なんでしょう?ヨーロッパの人たちはカタカナと漢字はクールですけどひらがなはあまり興味を示さないみたいです。

今日の新聞にも日本語表記のスニーカーを造っているメーカーの話が出ていましたが、確かに日本語表記(ひらがな、漢字、カタカナ、あとローマ字もかな)って結構いけますよね。私の趣味の大戦機にも機体にいろんな文字表記がありますが、カタカナやら漢字やらアルファベットが混じっていていかにも日本的でなかなかかっこいいです。主翼の付け根のところに「フムナ」なんて書いてあったりします。

MIDI関係の器材は昔から英語です。ヘッドフォン端子に「PHONES」じゃなくて「ヘッドホン」なんて書かれているとものすごく違和感を感じてしまいます。DAWはもう日本語版は当然日本語表記ですが、以前はローカライズされていなかったので、英語のままで使っていてそれに慣れてしまったので、今更カタカナ表記されるととても違和感がありましたが最近ではそれにも大体慣れました。まぁローカライズといっても別に和語や漢語に直すのではなく、英語の発音をそのままカタカナで表記するのが大半なので、そのままの方がかえって使いやすい気もしますが。

まぁ日本語の文字もなかなかカッコいいものだと認識しつつ、ファッション性や新鮮味で外国語もまぜて、場合によっては実用性も考慮して使うというのがよろしいようで。