リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リコール!

2020年04月09日 12時45分02秒 | 日々のこと
どっかの県の某知事は、今日午前の記者会見で県独自の緊急事態宣言を明日(10日)に発出するとしました。でもこの知事さん、やってることがどうも変ですよ。最近の流れをまとめてみますと;

(なお各日付の横にマンガがあると思ってお読み下さい。マンガを書いている時間がありませんので。文章はその吹き出しの内容です)
4月2日知事:(政府のナントカ委員会から医療状況が逼迫しているといわれて)ウチはそんなことありません。アッタマきたんで政府に文句いってやる。

4月3日知事:県内の学校は6日から始まりまーす。休校なんかにはしませんよー。

4月6日(月曜日。小学校の先生が入学式を終えて、新学期の準備をしている頃)
知事:やっぱ明日から19日まで休みにするね。よそと同じだよん。
学校の先生たち:もっと早くゆってよーん!給食も手配してあるしー。教室の机並べ替え終わって、明日以降のことで職員会してるとこなのにー、もー。

4月7日政府が緊急事態宣言発出も件の県は除外される
その県の県庁所在地市長:ウチラーにも宣言出してほしーなも。国にゆったるわぁ。県にもゆわなかんでよー。
県の医療関係者代表:(知事に要請)国が緊急事態宣言を出すよう働きかけてほしい。(市と県に要請)

4月8日知事:明日会見して緊急事態宣言要請だすかも。実は国と濃密に話し合いを重ねてきたところなんよね。ぼくはちゃんとやってんだから。

4月9日知事:国に要請するよん。明日から県独自の緊急事態宣言も出すぴょん。前から政府とは濃密だよん。あ、学校は5月6日までお休みね。
学校の先生たち:んもー!またー?


まぁちょっと誇張してありますが大体こんな流れです。政府がその県を指定除外したのは、2日に政府の委員会からの意見に対して大憤慨したことが原因している可能性もあります。でも県全体で薄めてみれば確かに病床もゆとりがあったのですが、実は件の県の感染者・死亡者の多くが県庁所在地それも南部、東南部に集中しています。2週間くらい前には、その市の南部・東南部の医療従事者代表の方が、市と県に患者の分散ができるよう体制作りをしてほしいと要望書を出しています。

隣の県在住のシロウトが見ても、感染者は多いし、特に注目したいのは死亡者が多いのは不気味に見えます。少し前までは感染者に対する致死率は10%を超えていました。感染者が増加してきた現在でも8%弱です。三重県内在住の医療従事者の従兄弟に2月の終わり頃三重県の状況を聞いてみたところ、真っ先に尋ねてきたのは、「隣の県の県庁所在都市には行っていないか?」でした。三重県のことを聞いているのにどうして聞くのかというと、そこはそうとうヤバイことになっているとのことでした。もうすでにその当時に医療従事者の間ではそういう認識があったのです。

地方自治は尊重されなければならないですが、知事はやり放題の帝王ではありません。知事ともなれば的確な判断力と勇気ある決断力が必要ですが、件の知事はそのどれも持ち合わせていません。それでもしっかりしたブレーンがついていればいいのですが、どうもまともな人もいないようです。今朝の会見もまわりがあまりにいろいろ言ってくるので方向転換をしたようで、それでもいままでの自分の判断は正しかったんだという後付の理屈を並べ立てています。そもそもこの県独自の緊急事態宣言って何なんでしょう?国が出している緊急事態宣言とどう違うのか、整合性はどうするのか、ツッコミどころ満載です。

何年か前の豚コレラや昨年のトリエンナーレそして今回の新型コロナウィルス対策と、この知事は失策続きです。これだけ続いたらもはやリーダーとしては不適格で即刻リコールです!と三重県民の私が言っても始まりませんが。そこの県民の皆さん、頼みますよ。