リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

12月8日は・・・

2020年12月10日 15時49分53秒 | 日々のこと
書くのが遅くなってしまいましたが、12月8日は真珠湾攻撃の日です。決断はもっと前に行われましたが、それがが今の日本の成り立ちに大きく影響していることはご存じの通りです。この真珠湾攻撃に至る日々のドラマを描いた小説が、佐々木譲作「択捉発緊急電」です。「ベルリン飛行指令」に続く三部作の第2作目、第3作が「ストックホルムの密使」になります。いずれも時代の空気を感じさせる傑作です。

「今日は真珠湾攻撃のあった日なんだよね」などと、とある女性と話をしながら車を運転していたら、道が急に渋滞し、消防車が何台か並んでいます。火事のようですがよく見ると道のすぐ近くにある小学校が火元のようでした。あとで新聞のニュースでしりましたが、A町立のB小学校で火事があったそうです。

その時はその女性の実家に婚約のあいさつに向かっていたのですが、火事現場を過ぎてしばらくすると、つけていたラジオがジョン・レノンが自宅のすぐ前で狂信者により銃殺されてたと伝えていました。あまりに急なことなのでしばらくは何の話か理解できなかったくらいでした。

12月8日は私たち夫婦にとってはいろんなことが重なりとても思い出深い日になっています。でも40年も経つと記憶もいい加減になってくるものです。火事を見たあとラジオのニュースでジョンの訃報を聞いたとばかり思っていましたが、実はそれは東部時間の12月8日23時で日本時間では翌9日でした。長い年月が人間の記憶を(というか私の記憶ですが)よりドラマチックな方向に盛ってしまったようです。