リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バンジャマン・アラールの新シリーズ

2020年12月24日 15時11分51秒 | 音楽系
チェンバロ / オルガン奏者のバンジャマン・アラールがバッハのシリーズ録音を出しています。今年の3月には第3集を出していますが、うかつにも知りませんでしたので、早速購入しました。



第3集は3枚組で、CD1と3がチェンバロ、CD2はオルガンです。ヴァイマール時代の若い頃の作品を録音しています。BWV996のホ短調組曲も入っています。

バンジャマンも35歳になり、ちょっとオッサン風と言いますか貫禄が少しは出てきた感じがします。彼は私と同じ年にバーゼルのスコラカントルムで勉強を始めましたが、ヨーロッパ人の歳はアジア系の人より老けて見えるようで、私はてっきり22か3くらいだと思っていました。でもちゃんとと引き算してみるとその時彼はわずか18歳だったんですね。


2004年頃かな?

スコラには他にも何人か18歳くらいの人がいましたが、バンジャマン(みんなはドイツ語式にベンヤミンって呼んでいましたが)は天才の誉れが高かった人で、学内のコンサートでも他の学生とは一線を画すレベルでした。スコラに入ってくる人は、そもそも出身地では天才と呼ばれていた人も多くいましたが、彼はその中でも「上天才」というべき人でした。

このシリーズはバッハの全鍵盤楽器作品を録音するとのことですが、現在35歳の彼なら余裕でクリアできそうで今後の録音が楽しみです。