リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Go To 暫時停止

2020年12月15日 12時28分21秒 | 日々のこと
Go To トラベルの施策が急転直下しばらく停止になりました。昨日の昼過ぎの速報を見て驚きました。ここまでGo To を推し進めると踏ん張って来た政府ですから、名古屋と東京ががGo To除外の対象になるくらいかなと思っていたところでした。

昨日の速報の直後から旅行会社にキャンセルが一気に入り始めたということですから、12/28~1/11のGo To 暫時停止は単なるキャンペーン(旅行代金35%オフ+α)がなくなるという意味だけではなく、多くの日本人には「旅行そのものを中止せよ」というメッセージとして伝わっているように思えます。

本来の料金で旅行すること自体をやめなさいといっているわけではないのですから、別に35%オフ分は払って出かける人もいることでしょう。でも恐らくそういう人たちはかなり限られるのではないかと思います。政府も日本人のそういった反応を予測して、今回の暫定措置を出したのだろうと思います。これがヨーロッパだと人々はそういう反応はしないでしょう。

ただ私見ではもう少し前に出しておいた方がよかったのではと思います。そのタイミングは3週間前がよかったかなと思います。3週間前に勝負の3週間とか言って自粛を促したわけですが、その勝負とは実は政府が賭けた勝負であり、結果的には負けてしまったわけです。3週間前に別の勝負をしていた方がよかったような気がします。でもいずれにしても世間から非難されるということには違いありませんから、政治のかじ取りというのは難しいものです。

今回もホントにしょうもない話が世間からいろいろ言われています。それは菅首相がニコニコ動画に出演したときの冒頭で「ガースーです」と自己紹介したことです。「スー」が少し高く発音してちょっとアクセントがおかしかったこともあったのでしょう。どうでもいいような内容の賛否論が展開されました。これって、阿部さんのときの、「アベノマスク」や「星野源の歌に合わせたビデオクリップ」と構図がよく似ていて、恐らく側近のどなたかが進言したのだと思いますが、どうも首相の側近の方々に、政権を貶めようとしている人が紛れ込んでいるのではと思うくらい、感覚がずれた人がいるような感じがします。「ガースー」が支持率下落のダメ押しとなり、その結果今回のGo To暫時停止につながったならば、ちょっと迷走気味と言われれても仕方がないかも知れません。でもけがの功名ということもあるので、好結果を生むかもしれません。そっちの方を期待するしかありません。特別な対策を取って来なかったスウェーデンもついに制限措置に踏み切っていますから、どうも経済活動優先の方向は現状では厳しいようです。