リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

BWV1006a(15)

2024年08月06日 15時52分21秒 | 音楽系

61-64小節


59小節目から、冒頭の9小節目からのフレーズが下属調になって出て来ます。ここは3コースがシ♭になっているととても弾きやすくなります。冒頭のファの開放弦が響いていた感じを下属調でも出すことができます。

3コースがラのままでシ♭を押さえながら弾いていくことは可能です。実際20年くらい前のライブで使ったアレンジではそうしていましたが、やはりシ♭の開放弦を使ったナチュラルさにはかないません。

64小節目で赤で示された文字はメロディのラインを示しています。ここのラインは4,5コースのハイポジション(リュートではウルトラ・ハイポジション?)で取ってもいいのですが、あまりきれいに響かないポジションなので一部2コースの開放弦をつかいました。(66小節目も同様)こういうことをすると音色が変わってしまうので違和感が出てきがちですが、私の楽器で弾いた限りではほとんど違和感はありません。