リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

attiorbato の修理出来

2024年08月17日 20時34分16秒 | 音楽系

スウェーデンの製作家、ラース・イェンソンからメールが来て、attiorbatoの修理が完了とのことでした。このブログでも書きましたように3月に拙宅に到着したattiorbatoが輸送中の不手際で一部故障していて、4月に製作家に修理依頼のために楽器を送り返しました。

当時ラースはいくつかの仕事で手一杯で当面はエヴァンジェリナ・マスカルディの楽器の製作に追われていて、私の楽器の修理を開始するのは早くても秋頃だということでした。彼はいつも夏になると長い休暇をとるべくスタジオを離れるようですが、今年は諸般の都合で夏も休みを取らずスタジオにこもることになったそうです。その時間を使って私の楽器の修理をしていただきました。

スタジオは夏になると湿度が上がる場所にあるらしいですが、(それも夏になるとスタジオを離れる理由でしょう)今年はエアコンで湿度を45%に保って仕事をしていたようです。

14 course Liuto Attiorbato, based on Matteo Sellas. Venice 1641.( Barcelona collection).
Stringlength 640/ 900 mm. All single-strung

急な嬉しい知らせに驚きましたが、今すぐに取りに行くわけにもいきません。仮に取りにいっても塗装がまだ生乾きで、この最近の猛暑もあるので塗装に悪影響は必至です。秋の私のスケジュールから取りに行くのは11月の終わり頃になりそうです。それまでおあずけです。その頃には塗装も充分乾いているでしょうし、日本の気候も初冬に入りつつありますので楽器にはやさしい季節になっているでしょう。