リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またまた弦をめぐる状況

2021年04月06日 12時50分54秒 | 音楽系
6コース以下のオクターブ弦にアキラ社のナイルガットもあとで張ってみようと思い、手持ちの弦を探してみましたら、全ゲージが揃っていないので、アキラ社のHPで注文をしました。同社のHPを訪れるのは久しぶりですが、かなり刷新されていました。

そして販売されている弦も結構変わっていました。目を引いたのが撥弦楽器専用と銘打ったガット弦が出ていました。HL - Smooth unvarnished beef gut strings (for plucked instrument onlyです。HLという型番ですね。ガムート社で beef gut が羊のガットに加えて発売されたのが確か10年くらい前でしたが、ガムート社で当初オプション扱いだった beef も今はそれがスタンダード、アキラ社でもスタンダードになってきたわけです。アキラ社のHLっていつごろから出てきたのかしら?寡聞にして知りませんでした。ナイルガットのついでにこのHL弦の1~5コースとオクターブ分も注文しました。「開発途上」のガット弦の問題点が少しでも改善されていることを期待して。当ブログでまたレポートします。

あと新しいところでは合成樹脂製のフレットも商品化されていましたし、擦弦楽器用の合成樹脂弦もラインナップされていました。(F-Red シリーズ)F-Redシリーズはバロック・ヴァイオリンの人に人気になるかも知れません。どういう素材なのか興味がありますが、切って使わないようにとの注意書きがありました。もし切る時は切る部分あたりに瞬間接着材を付けて、そこを切るようになってありますので、何らかの繊維を束ねたものなのでしょう。同じ古楽器用の合成樹脂弦でもナイルガットやローデドナイルガットとは異なるものです。あまり細かいゲージは選べませんが、普通の張力と強めの張力のセットが選べます。時のことですから、Eco-sustainableだなんてうたっていますが、どうなんでしょうかねぇ。(笑)原材料次第でしょうけど。

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