リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Sibelius 小さい譜表

2022年01月12日 11時23分58秒 | 音楽系
通奏低音をするとき一般的にパート譜ではなくスコアを見て演奏します。そうすると必然的にページめくりが必要になります。キーボードの場合はどっちかの手でめくるれば音は途切れませんが、リュートの場合どちらの手を使っても音は途切れてしまいます。途切れてもいいようにページめくりポイントは休符のある小節で行うわけですが、そう都合良くページの最終小節(右下)に休符がくるわけではありません。

最近はiPad Proで演奏していますので、Bluetooth接続のペダルでページめくりをすればいいのですが、これがどうも私は苦手です。ページをめくるタイミングを捕まえるのと通奏低音の和音を判断するのが重なって脳の処理が追いつかないときがあります。まぁその練習を積めばなんとかなることはなるのですが。

根本的にはページめくりを少ないスコア作りが必要です。そのためには音符を小さくし、譜表の間隔を詰めることです。更にシベリウスは通奏低音の音符だけ普通のサイズにして他のパートは小さくするようなことも可能です。



実はこんな風にするのは久しぶりなので手順をすっかり忘れていました。確か「楽器」を選ぶダイアログに「小さい楽譜」を選ぶチェックがあったような気がしていたのですが、今の新しいバージョンでは見当たりません。


赤丸の位置に確かあったはずです。

そこでマニュアルで「小さい音符」を検索してみましたところ、キューに使ったりする小さい音符にする方法は見つかりましたが、私の知りたい方法は見つかりません。英語版も調べましたがどうもうまく検索できません。あちこち調べて行くうちに検索語が間違っていることに気づきました。「小さい音符」ではなく「小さい譜表」(small staff, staff size)で調べなくてはいけないことが分かりました。きちんとした呼び名があるんですねぇ。こんな感じとかあっちをちっちゃく、みたいに調べられるといいのですが。

マニュアルでやっと「譜表」サイズ選択の方法がわかりましたが、今度はこのダイアログを出すのがひと苦労、というかとてもトリッキーな仕様でした。

ます譜表を小さくしたい楽器を選びます。


次に右半分をもう一回クリックすると次のようになります。



さらに同じ所をもう一回クリックすると、



やっと出ました。マニュアルにはここの部分の図版しか出ていなくてどうしたらこのダイアログを出せるのか迷いました。そういえばこの仕様になったときにこの方法で選択したことがありましたが、すっかり忘れていました。

自分がトロいことを棚に上げて言いますが、表面には出ていないのに事実上2階層下がるこの仕様は改めるべきだと思いました。それも下の階層の入り口が明示されていませんのでもっとだめです。大体Sibeliusを使っているときにいちちマニュアルなんて見ずに直感的にやっているわけです。そもそもSibeliusは直感的に操作できるのが売りですから、この仕様を改めてほしいところです。でももう忘れないようにメモしましたし覚えてしまったので、必要ないといえば必要ないですが。


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2 コメント

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Unknown (りゅたぽ)
2023-11-16 18:37:12
記事をみて問題が解決しました。大変助かりました!ありがとうございました!!
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re (nakagawa)
2023-11-16 21:29:56
お役に立ててなによりです。この階層構造いまだに直っていませんですね。みなさん迷われる方が多いみたいです。
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