リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ヴァイス墓参団 (2)

2004年12月30日 05時15分04秒 | 日記
ドイツ旅行2日目はドレスデンです。ライプチヒから特急で1時間くらいのところです。ここはバッハの同時代人のリュートの名人,S. L. Weissの職場があったところです。職場といっても事務机があったりしたところではなくて,ツヴィンガー宮殿というところですけどね。Nさんと昨夜の話のつづきなどをしているうちに,到着。駅から少し歩かなくてはいけないので,Nさんについていきました。駅のすぐ前はなんか大規模開発中って感じで工事現場そのものでした。しばらく歩いていくと,左の方になんか日本の一昔前の高層マンションがありましたが,旧共産党政権が作った集合住宅とのこと。その向かいには,超奇抜な壁面のショッピングセンターみたいなのがあって,これも東ドイツ時代のものらしいです。さらに歩いていくと,やっと古い建物が目に入るようになってきましたが,いくつかはまだ修復中,また戦争で破壊されたときのままのものも少し残っていました。でも何か急に昔の街って感じになってきました。さらに少し行くといよいよツヴィンガー宮殿です。ここも2年前の洪水でダメージを受けて,その関係かどうかわかりませんが,何カ所で工事をしていました。中庭に入ると,目の前がヴァイスの職場です。いやあ立派なものです。こんなすごいところで彼は働いていたんだ,ってしばし感嘆。建物の中の古典絵画のコレクションもすばらしく,堪能しました。宮殿をあとにして,いよいよ墓参り。実はどこに墓があるかははっきりわかっていないまま,ここに来たりしています。(笑)でもNさんに調べていただき,近くのカトリック教会の墓地らしいというところまではわかっていましたので,さっそくその教会に。中の売店のおばさんに聞いたら,2時までしかお墓のところにいけないそうで・・・うーん,残念!また今度来たときですね。もしここにないとすると,もうあとは探しようがないでしょうけど。教会をあとにして,そのあたりを散歩しましたが,なんか余計な標識や看板がなく,道路も昔風の石畳なので,ふとタイムスリップしたような錯覚がおきました。本当に落ち着いた古風な街ですね。いままで訪ねたヨーロッパの街で一番気に入りました。願わくば,戦争で破壊される前のドレスデンに来たかったですね。でもあと数年もすれば現在修復中のところも完成するでしょうから,そのときはまた一層魅力的なドレスデンになっているでしょう。

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1 コメント

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どうもありがとうございました。 (N)
2005-01-01 10:27:37
Nです(^◇^;)...

どうも先日は遠いところをわざわざありがとうございました。久しぶりに日本語が使えて嬉しかったですし、古楽を深く勉強されている方とお話しできるのはとても有意義で楽しいひとときでした。

ヴァイスのお墓は惜しかったですねえ。。。もしかしたら大発見があったかも知れないんですが(^◇^;)...次回は是非探し当てましょう!



P.S.その後結局私は同僚の都合で予定した旅行が没になって昨日も仕事してました...こんなことならもう1日遊べましたね...(T^T)
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