リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バッハ・カンタータ

2005年05月09日 19時40分45秒 | 日記
ライン河の近くに、アルプシュニットガー・オルガンで知られるプレディガー教会があります。ここではオルガンのコンサートもたびたび開かれますが、定期的に開かれているものとしてバッハのカンタータシリーズがあります。毎月第2日曜にありまして、入場無料です。
今まで何回か行ったことがありましたが、演奏はまぁそこそこって感じでした。今年になってはじめてですけど、今日は出かけてみることにしました。
教会の近くに行くと、何人かの人が教会の方に向かって歩いていきます。なんかいつもと様子が違うような・・・中に入ると、驚き、満員です。座るスペースはおろか、立ち見でも前が見える場所を確保するだけで一苦労。いつもは、というか私が行ったときは、時間ぎりぎりでいっても一杯席が空いていたのに、今日は10分も前についたのに満員です。今日は天気がいいから、カンタータ日和なのかなと思っていましたが、コンサートが始まってソリストが現れたときに納得しました。むむっ、あの蝶ネクタイは!確かにゲルト・テュルクです。ソプラノのお姉さんも名前は忘れましたが、去年アーレスハイムの大聖堂でヨハネが上演されたとき、すばらしいソロを聴かせてくれた人です。カウンタテナーとバスの人は知らない人ですが、今日はソリスト人気でこんなに沢山人が集まったのかなとも思いました。
曲はカンタータ第11番と43番です。アンサンブルの編成は、次の通り:通奏低音がオルガン、チェンバロ、ファゴット、チェロ、ヴィオローネの5人、ヴァイオリン1&2,ヴィオラ各1人、トランペット3人、オーボエ、フラウト・トラヴェルソ各2人、ソリスト4人。
指揮兼オルガンがスコラで教えているベティヒャー先生、そういやチェンバロのお兄さんも知っていました。ビオラ・ダ・ガンバ奏者のYさんの認定コンサートのとき通奏低音を弾いていた一人で、すごく上手いと感心した人です。
演奏は期待に違わず、すばらしいものでした。たまにトランペットのやりぞこないがありましたけど。(笑)最後はわれんばかりの拍手で何度も演奏者たちは呼び戻されていました。こんなすばらしいコンサートがタダなんて、今日はいい日でした。もちろん、このすばらしい演奏に感謝して、ちゃんと寄進してきましたけどね。

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