リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

春のたより

2009年04月27日 10時47分53秒 | 音楽系
今日もなんか寒いです。東北沖に980hPaの低気圧がありますねぇ。小さな台風並の強さです。BWV980は、クラヴィーア作品でヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲が原曲の協奏曲です。バッハはマルチェロ、トレッリ、ヴィヴァルディなどのイタリアン協奏曲を何曲もクラヴィーアとかオルガン用に編曲しています。

おそらくこれらはバッハが趣味で編曲したというより、イタリア風の協奏曲がドイツの聴衆に人気があったから、鍵盤楽器用に編曲してみなさんに聴いてもらったのだと思います。980番の編曲はバッハがヴァイマルの宮廷に勤めていた頃の成立(1713,4年)と言われています。バッハの演奏を通じて、ヴァイマルの宮廷の殿様をはじめとする人たちはイタリアの空気を満喫していたことでしょうね。

昨日スイスから製作家のモーリスからメイルが入っていました。知り合いの演奏家が東京でコンサートをするという案内と、やっと雪がとけた(スイスのル・パコという田舎に住んでいます)ということが書いてありました。

知り合いの演奏家というのは、テオルボのベンヤミン・ペローで、彼はラ・レヴーズというグループを率いて、5月3日~5日に東京国際フォーラムで公演を行う予定です。残念ながら、現時点ではチケットは既に完売です。これらの公演はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2009の一環として行われまして、モダン、古楽が入り交じった大音楽祭です。音楽祭は明日から5月5日まで行われますが、167公演で70万人の来場を見込んでいるという超巨大音楽祭です。リュート関連では、先ほどのベンヤミン・ペローと、ソロでエドゥアルド・エグエスが公演を行います。http://www.lfj.jp/lfj_2009

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