今国会議員に毎月支給される文通費を巡って協議が行われているようです。国会議員が文通でもしているのかと思いましたがそうではなく国会議員に支払われる、国政に関する調査研究、広報、国民との交流、滞在等の議員活動を行う(国会法第38条)ため支給される手当だそうです。現在は調査研究広報滞在費という名前に変わっています。
昔ながらの文通というのはもうほとんど絶滅危惧種で、ある程度から下の世代ではメールやSNSがあるので必要性がなくなっています。昔はよく遠くの方と何十年も文通していたことがあるという話を聞くことがありました。かくいう私は文通なんていうガラではありませんが、一度だけ2年くらい文通していたことがありました。
昭和34年9月に襲来した伊勢湾台風は当地方に壊滅的被害を与えました。小学校は1週間以上お休み、教室の天井から30センチくらいのところまで水が来ました。少し東に併設されていた幼稚園は完全水没して全く使えなくなりました。
学校が再開してもしばらくは教室の清掃が完全に終わってなく、運動場で青空授業を受けたこともありました。そんな中各地の小学生からお見舞いの手紙をいただき、それらがひとりひとりに手渡されました。私は東京の神田神保町に住んでいるS君という男子の激励の手紙をいただきました。
そのS君とはしばらく手紙のやりとりがあり、2年くらい続きました。いつしか文通は途絶えていましたが、何年か後にS君と同姓同名同年齢のミュージシャンの名前を聞くようになり、ひょっとしてそのミュージシャンはS君かも知れないとずっと思っていました。そのこと自体ももうすっかり忘れていたのですが、少し前ふと思い出して関西の人気TV番組「探偵ナイトスクープ」に調査依頼をしてもらおうかと考えたこともありました。でも別にそんなことをするまでもなく自分で調べてみましたらそのミュージシャンは世田谷区出身でS君ではなさそうでした。
そのS君は今どうしているのでしょうねぇ。やっぱりナイトスクープかな。(笑)
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