リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

エレジー

2005年05月15日 04時55分00秒 | 日記
13日の金曜日である今日はトニーのクラスの発表コンサートです。今年のクラスのテーマが、エレジーですから、ぴったりの日ですね。去年もそうでしたが、今年もぎっしり満員です。
コンサートのはじまりはまずトニーの前口上から。彼はなかなか上手い言い方をするので、コンサートの雰囲気も盛りあがります。今回のテーマの関係上、明るいにぎやかな曲は当然ひとつもなく、しっとりとした厳かな曲ばかりです。リハーサルの打ち合わせで、演奏者の出入りも、厳かにかつ儀式的にと言われました。曲の間の拍手もなしです。なかなかいい雰囲気ですね。
1曲目が静かに始まったころ、私のお腹が少しゴロゴロ。う、これはまずい・・・家を出るときにお腹が空くといけないからと食べたチョコレートが原因かな。演奏中にもよおしてきたらどうしよう、と一抹の不安がよぎりましたが、幸いなことに、出番の前の曲あたりから収まりました。ホッ。
プログラムの第4番目にエルナンと一緒にダウランドのWoeful heart (第二集より)を演奏しましたが、ちょっとエルナン緊張気味。リハーサルではすごくよかったのに、残念でした。
いつも一緒に演奏するテナーのIさん、バリトンのマークも出演していました。マークは本当に何度も一緒に演奏してきましたが、実はソロを観客として聴くのはそう言えば今回が初めてだと気づきました。19世紀の曲をピアノ伴奏で歌ったんですが、新しい曲も彼は上手いもんです。
最後は、エヴリン自ら歌い(伴奏はトニーじゃないですけどね)、コンサートを締めくくりました。先生として歌うんだし、しかも最後に1曲だけだから、プレッシャーあるだろうな、なんてよからぬ聴き方をしてしまいました。(笑)

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