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休暇で立ち止まり仕事と日常を振り返る

2009年05月06日 | その他もろもろ
(美ら海のくまのみ)

今年のGWはあまり仕事を持ち込まず、ゆっくりと休みましたが、今日は細々とした片づけものや研究費申請の打ち合わせなどのために大学に出てきました。昨夜は卒業生が3人そろって帰ってきてくれて、研究室のみんなで飲みに行き、現在の仕事の話や、大学時代を振り返っての話を聞きました。そんなこんなで、今朝からあらためて自分の仕事について、あるいは日常について、ついあれこれと思いを巡らせました。

連休中、3,4冊の本を読み、また本屋にも数回立ち寄りましたが、今という時代は「効率」や「スキル」が求められ、成果を上げたい人であふれているということが、並べられている本を見るとよくわかります。私もそういった本を読みますし、効率のよい仕事の進め方を自分自身も求めてはいるのですが、しかし、スキルだけが目的のようになったり、あるいは(以前にも書きましたが)得を求めることに主眼がおかれるようになると、たいそう違和感があります。

やはり今の日本の社会は男性中心の社会で、女性であっても成功するためには男性と同様にあるいはそれ以上にやらなければならない、ということがあるように思います。たとえばこの連休中、「理系のための人生設計ガイド」(坪田一男 著)を読み、たしかにそうだとうなづくところがあり、自分でもこう修正していこうと参考になるところもあったのですが、やはり「これは男性の書いたものだなあ」と思わざるを得ないところもありました。それを一言で言うと「成果」ということになるのかなと思います。

成果は必要です。
しかし誰しもが必ず社会的に成功するわけではありません。私は、自分としての「満足」を得るということが大事だと思います。誰かと比べての幸せではなく、自分の「足る」を知るということをもう少し考えてみる必要があるのではないか、と思います。

昨夜卒業生と話していて、いろいろな意味で大変嬉しく思いました。私は彼らに会えて本当によかったと思います。成長していく希望の光、その塊のような若い彼らを間近に見ていられることは、私にとってもどれほど大きな希望でしょうか。そのことを改めて感じました。希望のなかに生きていけるということは、本当に幸せなことです。学生は毎年毎年卒業していき、私はここにいてまた別の学生を育てていくのですが、これからも、どの子も希望の中に生きていけるよう、私自身が日々精進せねばならないことを心に強く思いました。そういう強い思いを持って、日々の仕事や日常生活を送ることが、成果につながるのであればそれが一番よいなと思います。もっとも大切なのはそういう精神のベースではないかな、と、それが今日の結論です。


コメント (2)
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