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今どきの学生

2016年05月16日 | 大学でのひとこま
最近、学生さんのやらかした事で「びっくり」することが減りました。
慣れたというか、前例があるというか、おかげさまで余裕の対応ができます。
が、以前はあまりのことにびっくりし、叱ることがよくありました。
冷凍庫開けっ放し、コンロつけっぱなし、ウオーターバスの水切れでプラスティックのチューブたてが溶ける、冷凍保存のものを室温で運ぶ、試薬をはかるときにちょっと足りないと「まあいいか」とそのまま使う、小数点以下は切ってしまう、サンプルのラベルがいい加減、アンバランスで遠心をかけてローターが破損、など。ゼミの時に開始時間になってからコピーカードを借りに来る、レポートをホチキス止めにせずはしを折り込んで提出、借りた本を返さない、セミナーのドタキャン、約束の時間にno show、など。
(でもこんなのはホントは慣れたくない。)

しかし余裕の対応ができるようになった、という点については私も成長したなあという気はしますねー。
何事も体験の有無がそのあとの対応を左右する。だから経験値は高いに越したことはありません。

こんなことはあっては困りますが、実は救急病院からの電話も、びっくりせずに対応できます。
大学教員になって10年以上、一人一人の学生の生活についていろんなことを学んできました。
研究も大事ですが、世に出すのは論文より人間の方が世の中への影響は大きい。

日々わたしも学び、成長していかねばなりません。
子ども達は昔の私と同じではなく、今の社会の様々な問題もあり、よく見てその子に一番よい方法を考えたい。
柔軟であること、変化していけることが大事だと感じます。

先日、仙台市内のとある高校の理科の先生が来られて、実験をやるということは結果をだして解析することももちろん大事だけど、過程を経験させて実感をもたせることがとても大事だということをおっしゃってました。ホントですね。今の世の中、自分のこととして感じる、考える、「実感を持つ」ということがたぶんすごく薄くなってるのです。そういうところが希薄なんだ、という意識をもたずに学生と接していると最初に書いたような「びっくり」な出来事が絶え間なく発生し、そのたびにすごいショックを受けなきゃならないんですが、視点をもっと前にもっていかなきゃいけないんですよね。たぶん私が「言ってること」は学生にとってはかなり「遠いところへ一足飛び」なんだろうと思うんです。

まあそれでもまだありますよ、びっくりすることは、、、。
最近の例でいくと

食品加工の実習で大豆2.2キロに対し塩〇グラム麹〇グラム、、というようなレシピを「大豆2キロに換算して」といったら「できません」と言われたとか。
とある学内イベントのスケジューリングを学生に頼んだら「この日ならみんな大丈夫です!」と日程決めて来てくれたのはいいけど、途中で講義があるのでと全員いなくなってしまい、私一人で後片付けをする羽目になったとか。
(いくらなんでも全員講義があるならその日にやらないで別の日にしてほしかった、、、)
浸漬洗浄の液があまりにも「さらっ」としているので「なに入れてあるの?」と聞いたら洗剤じゃなくて消毒液だったとか。←まあこれは後で勘違いとわかったんですが。

「知ってるはず、わかってるはずが命取り。」てな感じですね。


【高いところが好き】*本文に関係ありません





コメント
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