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社会人になる前の一年間

2016年05月11日 | 大学でのひとこま
4年生が就職活動中です。
わたしは大学院に進んだので、就職活動をしたのはM2でした。あのころ協定がどうなってたのかまったくわかりませんが、M2になってから活動が始まったくらいのタイミングだったはずです。大学に来る求人を中心に活動するので、今の子たちとは全然違いました。それに、あの頃は求人票に「男子のみ」とはっきり書いてあるのばかりで、わたしには選択の余地はほとんどありませんでした。

うちの学部の4年生は食や農について学んできていますが、そういう関係の就職先でなければならないというわけではないので、ものすごく幅広く活動しています。金融に行く子も多いし、流通、メーカー、自営で農業という子ももちろんいます。今年のうちの研究室の4名は、商社・動薬・ペットフード・飼料というような業界で活動しているようです。まだ、決まりません。たぶんまだまだ決まりません。

最近は定年まで勤めるという前提もないし、とりあえず3年しっかり働けるところ、という視点で考えるとよいと思います。
最初の3年は自分の土台を作るのにとても大事で、ここできちんと鍛えられると、次のステージにあがることができます。
自分の能力がぐんと伸ばされる時期です。

仕事って生きていくための生業ですが、自分の生きていく時間の大半を使うわけなので、できれば楽しい方がいいんです。が、楽しくできるかどうか、はかなりの程度自分にかかっています。目の前の仕事をしっかりやること、不平不満のとりこにならず仕事や周りの人に対し感謝と喜びを見出す努力をすること、「だれかがやるだろう」ではなくて自分がまずやること、が大事です。

毎年学生を就職活動に送り出しますが、この時期はみんな迷いに迷って自分がどうしたいのかがわからなくなりがち。でもどんな進路に進んでも、そこでしっかりがんばっていければ、次が見えてきます。「自分」ってものはまだ何者でもない。これから作っていくんですから、考え方を狭めないで、選択肢は広くもってほしいなと思います。大学で学んだことが生かせない、と感じることがあるかもしれませんが、生かす道はこれから自分で考えてゆけばよい。社会人になったら、一消費者としても、学んだことは活かせるはず。

一人ひとり、この一年が有意義な時間でありますようにと祈る日々です。


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