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ヒラリーさんはこれから

2013年06月12日 | アメリカ生活
1999年の11月にアメリカに行ったとき、ちょうど翌年が大統領選ということで、アメリカ国内は大変盛り上がっていました。小学校に入ったばかりの長男が、学校で「ブッシュかゴアか、どちらを支持する?その理由は?」という宿題を出され、驚いたことを覚えています。長男はブッシュと答え、ブッシュ支持者に「小さいのにスマートだ。思慮深い。」と大真面目にほめられ、苦笑したこともありました。

この年の大統領選は荒れに荒れ、その後のアメリカの方向性を決める重要な選挙になりましたが、その後も選挙のたびに日本との違いを考えさせられることが多くありました。とくにブッシュ大統領が2期目も選ばれたとき、アメリカ人の保守性の強さを改めて感じ(正確には国の真ん中あたりの保守性の強さ:真ん中は赤色に染まり、沿岸部は青に染まる。)、テロ後のこの国はどうなっていくのだろう、と怖い思いにとらわれました。私が住んでたのは東海岸なので、選挙翌日の周囲の落胆ぶりも非常に印象に残っています。

ブッシュ2期目終了時、ヒラリーさんがオバマさんと戦っていたころ、わたしの周りの女性たちの多くはヒラリーを支持していませんでした。リベラルすぎるというのがその理由でした。わたしも同じように感じていました。保守性の強いこの国で、ヒラリーは勝てないと。しかし国務長官として世界中を駆け回っている彼女を見ていて、だんだん私は考えが変わりました。この人はリベラルだけど、すごく柔軟な人じゃないか。しかもこのタフさ。あのとき選挙に勝っていたら、どうなってたかなあ。

ヒラリーさんがツイッターを始めたら、ものすごい数のフォロワーが瞬時についたとニュースで見ました。次期大統領選への期待も高まっているようです。しばらく仕事を休んで第一線から退きますが、まだまだ元気ですね。今後の活動が非常に楽しみです。

自由の国、アメリカ合衆国。けれども今まで女性大統領は誕生していません。
ガラスの天井がけっこう堅固な、良妻賢母が尊ばれる保守の国、アメリカ。高い理想とその反動でおそろしくねじまがった矛盾を抱えた国。次の大統領はどうかじを取るのか。日本への影響も大きいです。日本の若い人たちにも関心をもって見てもらいたいですね。


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