私が保健所関連の施設に勤務していたころ、保健所で「健康体操教室」なる催しを開くという話があった。
月に一回、市民を集めて保健所で「教室」をやるのだという。
私は担当の行政マンに「月に一度、体操をしても、健康には何の役にも立たないのではないですか?」と問うた。
「先生は医者だから、そういう科学的なことをおっしゃいますが・・・」と行政マンは言った。「健康になるかどうかは二の次なんです。市民に健康への「夢」を与えることが、僕たちの仕事です」とのことだった。
私は、目からウロコが落ちた。そうか、行政とはそういうものなのか、とも思った。同時に行政マンへの尊敬の念を禁じえなかった。
月に一回、市民を集めて保健所で「教室」をやるのだという。
私は担当の行政マンに「月に一度、体操をしても、健康には何の役にも立たないのではないですか?」と問うた。
「先生は医者だから、そういう科学的なことをおっしゃいますが・・・」と行政マンは言った。「健康になるかどうかは二の次なんです。市民に健康への「夢」を与えることが、僕たちの仕事です」とのことだった。
私は、目からウロコが落ちた。そうか、行政とはそういうものなのか、とも思った。同時に行政マンへの尊敬の念を禁じえなかった。