院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

エコの欺瞞への反論書が次々と

2008-10-10 08:43:41 | Weblog
 このところ環境問題キャンペーンに対する反論が次々と出てきた。

 「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか1,2,3」(洋泉社)や「地球温暖化論に騙されるな」(講談社)や「偽善エコロジー」(幻冬社新書)などは、いずれも名著で現役の科学者が書いたものである。

 私がしつこくこのブログで疑義を呈してきた問題にすべて、科学的なデータをもとにして答えている。一読をお薦めしたい。

 みな、かなりスタンスが似ている。まず、地球温暖化が本当に起こっているのか疑問をデータから呈している。100歩譲って、地球温暖化が起こっているとして、それは人間が排出するCO2 のせいなのか、著者全員が疑っている。

 太陽活動、宇宙線の影響など、素人の私が考えなかった仮説も提出されている。

 各書に共通して言えることがもう一つある。それはレジ袋追放運動の馬鹿馬鹿しさについてである。レジ袋はもともと燃やすしか仕方のなかった廃油から最新技術で作られたのだそうである。

 だから、その廃油をもう一度レジ袋にして、さらにゴミ袋にして、そして燃やせば、それがもっともエコなのだという。

 みな学者だから、下品なことは言わないが、学者でない私はいつぞや書いたように「レジ袋で徴収する5円は、どこにいくのだろうか」ということを考えてしまう。これは消費税のような公的なものではないから、みなスーパーの懐にはいるに決まっている。

 これらの書物を読むような層の読者は、レジ袋有料化の欺瞞にすぐに気付くだろう。

 一部の著者は、一大環境キャンペーンを張ったNHKや朝日新聞を批判している。これらのマスメディアがいかに馬鹿であるか、読むと分かる。さらに、馬鹿ならまだよいが、一部の者の利権のために利用されている。あるい役人のメンツのためにやらされている。

 古紙の回収、ペットボトルの分別、廃棄家電の有料化。これらは利権とメンツのために損をして庶民がやらされていることが、これらの書物を読むとよく分かる。

 「なぜウソが・・・」はベストセラーの仲間入りをしている。庶民もはながち愚かではないなと思わせられる。もうしばらくすれば、地球温暖化もCO2 も忘却のかなたに行ってしまうだろう。

 私がひとりで、こんな小さなブログで、環境問題の矛盾を追及しなくてもよくなると思うと、ほっとする。