高校生のころ房総の宿に家族で泊まった。そこには飯盛り女が付いていた。
いまでこそ、旅館はかなりの所が食堂で夕食を摂らせるようになっている。でも、当時は自室で食べるのが当たり前だった。しかもそこに、専属の飯盛り女が付いたのである。
今よりよほど貧富の差が激しい時代だった。
私の部屋に付いた飯盛り女は、20歳前後で愛嬌の良い娘だった。父は飯盛り女をからかったり、笑わせたりしていた。飯盛り女もよく笑い、茶碗を出すと飯を盛ってくれた。
それ以外にも、なにかと客の身の回りの世話をした。
飯盛り女が、私たちのような家族連れでない場合、男どもの夜のお世話もしていたことを知ったのは、かなり後になってからだった。
今はもう飯盛り女なんていない。私の20歳代には日本人が男だけで台湾に行くと、レストラン、ホテルで夜のお世話の引き合いがものすごかったという。
一時韓国もそうで、キーセン観光として批判された。
現在はタイなどの東南アジアで、そういうことが行われているらしい。そういうものを求めて海外旅行をするのは日本人だけではないだろう。
性欲は万国共通である。だから、何らかのかたちでどこの国にも、そのような「産業」があるだろうと私は思っている。
いまでこそ、旅館はかなりの所が食堂で夕食を摂らせるようになっている。でも、当時は自室で食べるのが当たり前だった。しかもそこに、専属の飯盛り女が付いたのである。
今よりよほど貧富の差が激しい時代だった。
私の部屋に付いた飯盛り女は、20歳前後で愛嬌の良い娘だった。父は飯盛り女をからかったり、笑わせたりしていた。飯盛り女もよく笑い、茶碗を出すと飯を盛ってくれた。
それ以外にも、なにかと客の身の回りの世話をした。
飯盛り女が、私たちのような家族連れでない場合、男どもの夜のお世話もしていたことを知ったのは、かなり後になってからだった。
今はもう飯盛り女なんていない。私の20歳代には日本人が男だけで台湾に行くと、レストラン、ホテルで夜のお世話の引き合いがものすごかったという。
一時韓国もそうで、キーセン観光として批判された。
現在はタイなどの東南アジアで、そういうことが行われているらしい。そういうものを求めて海外旅行をするのは日本人だけではないだろう。
性欲は万国共通である。だから、何らかのかたちでどこの国にも、そのような「産業」があるだろうと私は思っている。