院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

料理の値段

2008-10-26 10:07:02 | Weblog
 「空腹は最大の調味料」というのは至言である。

 熱いご飯に海苔の佃煮をかけて食べるのは、値段は安くてもとてもおいしい。

 私も年輪を重ねてきて、高級な料理店で飯を食うことが多くなった。確かにおいしいのだが、佃煮を乗せたご飯よりおいしいわけではない。

 フランス料理のフルコースが特に苦手だ。そりゃぁ確かにおいしい。でも、値段が高すぎるのである。

 コストパーフォーマンスから見れば、佃煮ご飯のほうがずっと上である。

 料理のおいしさは、「おいしさ」X「値段」で考えねばなるまい。実名を挙げて恐縮だが、有名なフランス料理店オテル・ド・ミクニは、東京駅店も四谷店も行ったが、確かにおいしい。

 しかし、値段が高いのである。一人前、ワインも入れて4万円である。4万円出せば、うな丼が何杯食べられるだろうか?佃煮ご飯に至っては、一生かかってもこの値段を超えられまい。

 オテル・ド・ミクニの料理は、値段を考えると佃煮ご飯以下である。もう一流のフルコースは沢山である。