昔はこうも熱中症、熱中症といわなかったように思う。熱中症という言葉自体がなかった。
日射病、熱射病というのはあった。日射病にならぬよう帽子を被れと祖母にやかましく言われた。熱射病のほうは命にかかわる疾患だった。ただし、これにかかるのは溶鉱炉など高温現場での作業員に限られていた。こうした作業員には水と塩が不可欠だった。
昔と較べて今はクーラーがある。それなのに何100人と熱中症で救急搬送される。昔はどうしていたのだろうか?
炎天下で運動して大汗をかいても、水を飲むなと言われた。水を飲むとそれだけ汗をかくと。なんたる無知、なんたる非科学性。これでは自ら熱中症になれと言っているようなものだ。
昔の人々はもっと熱中症で死んでいたと考えるのが合理的である。しかし、死因は分からなかった。老人が暑い部屋で熱中症で死んでいることがあるという。昔ならこれは老衰や心不全かなにかで片付けられていたのだろう。
日射病というのは、服を緩めて木陰で休んでいれば治ると少年雑誌に書いてあった。当時、日射病と言っていたのは、たぶん熱中症である。だから、この少年雑誌の記事で何人の少年が死んだだろうか?
熱中症でなくても、昔はよく子供が死んだ。熱中症であっても、他の病気に紛れて目立たなかったのだろう。子供が死んだからといって訴える人も昔はいなかった。
日射病、熱射病というのはあった。日射病にならぬよう帽子を被れと祖母にやかましく言われた。熱射病のほうは命にかかわる疾患だった。ただし、これにかかるのは溶鉱炉など高温現場での作業員に限られていた。こうした作業員には水と塩が不可欠だった。
昔と較べて今はクーラーがある。それなのに何100人と熱中症で救急搬送される。昔はどうしていたのだろうか?
炎天下で運動して大汗をかいても、水を飲むなと言われた。水を飲むとそれだけ汗をかくと。なんたる無知、なんたる非科学性。これでは自ら熱中症になれと言っているようなものだ。
昔の人々はもっと熱中症で死んでいたと考えるのが合理的である。しかし、死因は分からなかった。老人が暑い部屋で熱中症で死んでいることがあるという。昔ならこれは老衰や心不全かなにかで片付けられていたのだろう。
日射病というのは、服を緩めて木陰で休んでいれば治ると少年雑誌に書いてあった。当時、日射病と言っていたのは、たぶん熱中症である。だから、この少年雑誌の記事で何人の少年が死んだだろうか?
熱中症でなくても、昔はよく子供が死んだ。熱中症であっても、他の病気に紛れて目立たなかったのだろう。子供が死んだからといって訴える人も昔はいなかった。