院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

レジ袋は浪費だというデマ

2011-07-04 09:53:27 | Weblog
 数日前の中日新聞愛知県版の投書欄に、ある婦人による次のような投書が載っていた。

 「私はレジ袋はもらわずに、新聞紙で作った手製のバッグを使っています。新聞紙で工作するのも楽しいものですよ」

 という趣旨だった。まだレジ袋を浪費だと思っているような書きぶりだった。

 この欄で再三言ってきたように、レジ袋は石油を使っていろいろなものを作ったカスから作る。もともと燃やすしか処理方法がなかったカスである。そのカスからレジ袋という、さらに役に立つ製品を作り出したのだから、レジ袋ほどエコなものはない。

 レジ袋は、さらにゴミ袋として再利用される。これほどエコな製品を、一時マスコミは袋叩きにした。レジ袋にペナルティーを科せという勢いだった。当時、旅行先でバッグがなく、レジ袋をもらって5円取られた恨みを私は忘れない。

 その後、レジ袋は非常にエコな製品であることが分かった。厚労省はレジ袋排斥運動について何も語らなかった。いや環境省だったかもしれない。レジ袋はエコなはずだと識者に問われて、ようやく厚労省だったか環境省だったかが、それを認めた。

 もう数年前の話である。それなのに、この投書だ。投書した婦人に悪気はない。悪いのは掲載した中日新聞だ。

 中日新聞はこれからも、こうしたデマを流すつもりか?