院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

打ち水は土に

2011-07-14 20:39:41 | Weblog
 暑い日が続いている。こういう日には打ち水がよいと言う者がいる。

 一方で、打ち水は土に対してするもので、アスファルトに打ち水しても、すぐに蒸発して湿気が多くなるだけだと言う者もいる。こちらの意見の方が本当っぽい。

 昭和30年代初期、「三丁目の夕日」の時代、うちの前の道路は舗装されておらず、地面だった。土埃よけを兼ねて打ち水をした。水は地面に沁みこんで、湿気は上がらず少しだけ涼しくなった。

 そのころ日本の道路の舗装率は5%だと習った。当時、イギリスは80%だったという。彼我の豊かさの違いを子供心に残念に思った。

 今、日本はかなりの山奥まで舗装されている。ヒートアイランド現象なんていうのも起きている。イギリスはどうなのだろうか?イギリスにもヒートアイランド現象があるのだろうか?

 当時はいろんなことをアメリカではなくイギリスと比較していたように思う。イギリスよりもアメリカのほうを低く見ていたようである。

 私が初めて英語を習った先生はキングズイングリッシュしか認めなかった。together は絶対にトゥゲザーであり、トゥギャザーではありえないと教わった。おかげで、当時、どんどん流入していたアメリカンポップスの発音が分からなかった。

 昨日より今日、今日より明日のほうが豊かであると実感できた時代だった。モータリゼーションが始まる数年前のことだ。

 うちの前の道路はとっくに舗装されていた。