何のために歴史が研究されるのだろうか?「歴史は繰り返す」、「歴史に学べ」という言葉があるように、現在をより良くするために歴史の研究は必要だという意見もあるだろう。だが、歴史を実用の学にしてしまう意見に私は反対だ。
他の学問と同じように、歴史は知りたいから研究されるのだ。「知りたい」という一言ですべての学問は説明できる。
例えば、マダガスカルでカメレオンの研究をしている人がいる。(マダガスカルはカメレオンの宝庫である。)彼には、将来カメレオンを食用にしようとか、観光資源にしようかとの具体的な目的はない。ただただカメレオンのことを知りたいから研究している。
前々回、秀吉家康研究のたぐいはゴシップ調査だと書いたので、カチン来た人もいるだろう。でも、秀吉家康のことをもっと知りたいという動機なのだから、他の学問よりレベルが低いというわけでは決してない。
「知りたい」という欲望は人間にしかない。だが、一見なんの役にも立ちそうもない研究に没頭しているのは、ほとんどが欧米の先進国人である。カメレオンの研究も、秀吉家康の研究も、まずもって裕福でなければできないことを強調しておきたい。
他の学問と同じように、歴史は知りたいから研究されるのだ。「知りたい」という一言ですべての学問は説明できる。
例えば、マダガスカルでカメレオンの研究をしている人がいる。(マダガスカルはカメレオンの宝庫である。)彼には、将来カメレオンを食用にしようとか、観光資源にしようかとの具体的な目的はない。ただただカメレオンのことを知りたいから研究している。
前々回、秀吉家康研究のたぐいはゴシップ調査だと書いたので、カチン来た人もいるだろう。でも、秀吉家康のことをもっと知りたいという動機なのだから、他の学問よりレベルが低いというわけでは決してない。
「知りたい」という欲望は人間にしかない。だが、一見なんの役にも立ちそうもない研究に没頭しているのは、ほとんどが欧米の先進国人である。カメレオンの研究も、秀吉家康の研究も、まずもって裕福でなければできないことを強調しておきたい。