院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

八丈島探訪記その3(食べ物)

2014-01-24 06:06:22 | レジャー
 八丈島といえば「くさやの干物」が有名である。私が幼少時、亡父がくさやを手に入れて、家で焼いたらものすごい匂いが家じゅうに立ち込めた。当時、便所は汲み取り式で、その内容をぶちまけたような臭さだった。

 亡父は、くさやを酒の肴にしてうまそうに食べた。私はご飯のおかずにはできす、端をちょっとかじっただけだった。

 八丈島では、くさやをスーパーで売っている。いろいろな魚をくさやにするのだと初めて知った。島の人は魚の種類を選んでくさやを買うのだ。それは当然のことで、私たちが普通の干物を買う時に魚の種類を問うのと同じことだ。

 八丈島は自生する「あした葉」という葉野菜を売り込みたいようだ。そこここで、あした葉を出された。てんぷらだったり、蕎麦に葉を練りこんであったりした。さしておいしいとは思わなかった。春菊やよもぎのほうがおいしいから、ヒットはしないだろう。

 島では「島ずし」という握り寿司を食べた。白身の魚を甘辛い醤油でヅケにしてあり、それをネタとして握り寿司が作られる。金目鯛など、ふつうは寿司にしないような魚を寿司にする。わさびの代わりにからしが使用してあり、面白かった。結構おいしいものだった。

 ヅケにしていない寿司も「島ずし」と呼ばれていた。ヅケにした島ずしは、これもスーパーで売っていたから、地元の人の常食なのだろう。

 旅館やホテルでは、普通の料理が出た。あした葉や地鶏がついていたけれども・・。ホテルの料理はフランス料理のフルコースで、まあおいしかった。旅館の料理は、本土の一流でない温泉旅館と同じで、たいしておいしくないものが多種類、食べきれないほど出た。食べきれないほどの料理を出すのはなぜか、だいぶ前に批判的に考察したので参照されたい。(2006-08-11)