院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

八丈島探訪記その2(地理と産業)

2014-01-23 06:03:30 | レジャー
 八丈島へは羽田から飛行機で50分である。とても近いと感じた。都民にとっては箱根や熱海より近い。その割に観光客が少ない。往時は観光客が押し寄せたらしいが・・。

 島は西山(八丈富士)と三原山という二つの火山が合体してできているから、ひょうたん形である。周囲は70Kmで、人口は8,000人。空港から観光スポットや宿まで大した距離がないから、一層近く感じる。

 大手のレンタカー会社がなく、レンタカーは島の零細業者が古いカローラや軽自動車を貸し出している。信号機は島全体で16か所しかない。島を一周するのに2時間はかからない。

 どこからでも八丈富士や三原山が見えて、コンパクトな観光地である。観光地だから、島のGDP80億円のうち半分の40億円が観光収入である。残りは農業、漁業、織物業などで均等に分かれている。

 旅館やホテルは10か所くらいあるだろうか。それでも、最も栄えたころよりずいぶん減ったらしく、バブリーなホテルが廃墟になったまま放置されているのが、かつての栄華を偲ばせて寂しい。(下の画像)



 二つの火山と美しい海以外には大した見せ場がないが、植物が南洋的でエキゾチックだ。黄八丈の織物工房を見学した。黄八丈はきわめて高価なのに地味な布である。需要は先細りではあるまいか?

 高校が一か所ある。中学までしかない島が多いことを考えればまだ恵まれている。島の歴史がなかなか面白いのだが、それはまた後日。