オークションでRC-30Rユニックラジコンを送受信セット稼働しますと書いてあり中古で購入したものの、実際は周波数とIDが異なっており、対応出来ないかとの問い合わせが有った。出品者は信頼が置けない様で、クレームは受け付けてもらえなかったとのこと。
治る保障は無いということを了解いただき、引き受けることにした。
確かに、送信器は電波(変調も)が正常に出ている様だ。
周波数/IDは
送信機 周波数:288.025MHz ID:83
受信機 周波数:287.650MHz ID:92
になっているので、送信用水晶(18逓倍)を三田電波に発注し(現状の水晶を送って、周波数合わせをしてもらっている)、先日届いた。水晶を交換し、ID設定のダイオードも入れ替える。
受信は結構、狭帯域の様で、送信周波数調整用のトリマコン調整がシビアである。
出力同調コイルも最大になる様に調整する。途中のコイル/トランスはコアを壊す可能性もあるし、以前周波数変更した同機でも、ずれが殆ど無く、スプリアス悪化の可能性も有るので、いじらないことにした。
次に到達距離の確認を行う。いつもやっている方法だが、自家用車のルーフに144/430MHz用ホイップアンテナを付けて、受信機の電源は自作電源に12Vを供給し24Vを発生させ供給している。
送信機を離して行きながら、最長距離となる様にLED点灯を遠くに見ながら送信周波数調整トリマを合わせる。
7m以上は届き、実用上問題無さそうなので、返却する。
今日、届いて動作確認したら1m程度しか届かないという。
電話でのやり取りで、アンテナコネクタを外し、そこにビニール線材を付けて確認してもらったら、7mは届くとのこと。
どうやら、アンテナケーブルかアンテナに異常が有る様で、テスターで導通を見てもらうことにした。
とにかく、送受信機は問題無さそうで安心した。
【その後】
アンテナケーブルが断線している様で、アンテナ単体を受信機コネクタに直付けして動作OKだったので使用していたが、数日前、キーレス受信機を取り付けたところ受信が不安定になったとのこと。ラジオにも雑音が入る様になったとのこと。(キーレスをOFFにすると問題無くなるので)
アンテナはダイポール形式の片側のみ使用しているので、アンテナゲインが弱い関係もある。
周波数もキーレスが315MHzでラジコンが290MHz付近と近いので、影響が有るのかも知れないが、ラジオにも影響しているとのことなので、広帯域の雑音(電源のスイッチング雑音等)が出ている可能性がある。
お互いの機器について、アースを最短(ケースを直付け等)にする様にお願いしたところ、かなり改善された(アクセルは動作しない場合が有る)とのこと。
あとは、アンテナケーブルを交換して、キーレスとアンテナを離すことにより改善されると思う。
UNICラジコンの場合、周波数が合っていることは当然だが、IDも個別設定になっており、その数字がマジック等で基板等に記載されている。これを2進法で合わせることになる。
今回、同一機種がセット有ったので、送信部の基板を差し替えて相互通信について確認してみた。
すると、送信機側は受信機IDに合わせることで、どちらの送信機も対応した。
しかし、受信機側は、表示のIDからDIPスイッチを1箇所変えて、送信機もそれに合わせるのだが認識しない(電波受信LEDは点灯するが)。
メモリーに書き込まれているIDしか認識しないのかもしれない。
従って、送信機のIDに合わせて、受信機IDを変えることは出来ない様だ。ついでに、受信機の最低入力電圧がどの位か調べたところ7.2V以上で動作した。
基板を見ると新電元製5V出力のDC/DC-CONV(秋月で類似の部品が入手出来る)が使われていたので納得。
落下させたら、それ以来受信出来なくなったので、修理出来ないかと依頼の有った送信機。調べると、送信周波数の発振用水晶が壊れている様だ(同一機種で交換用に取り外した水晶に交換すると、送信出力が出るので)。三田電波に発注する(同一機種の水晶について製作依頼したことが有り、そのデータが有るので、周波数を指定するだけで対応してくれた)。
送信周波数:296.950MHz、発振周波数;15.941666MHz
これは、交換してOKとなった。
もう1つの不具合は、送信と電池電圧表示を兼ねたインジケータが動作しないというもの。
テスターでチェックすると、可動部のコイルが切れている様だ。
ネットで購入先が無いか検索したが見つからないので、SNSでコメントしたところ、現物を持っている(ハンディトランシーバーから取り外し)というので送ってくれた。もう一つは、秋葉原の「日米商事」に有ったという情報。「日米商事」にはJA7JQJさんにお願いして、行ってもらって送っていただいた。
中古品(取り外し品らしい)で表示が2種類(赤/黒2分割、黒/赤/緑3分割)
写真上:故障ラジコン品、中:2分割、下:3分割
電流を測定してみると●トランシーバー用
表示3:90uA,5:180uA,7:270uA,9:370uA,+:500uA
●2分割
赤/黒の境界;470uA,黒フル:1mA
●3分割
黒/赤の境界;150uA,赤/緑の境界;280uA.緑フル:560uA2分割品を使用することにしたが、表示部分の寸法は全て同じなのでパネルの窓には入るのだが、これをラジコン送信機本体に取り付ける場合、付いていたものは高さが12mmに対し13mm(3分割は13.5mm)有るので送信機本体のモールドをルーターで削り差し込む。固定は瞬間接着剤固定とした。
動作させると、メーター指針もフルスケール手前まで振れるので、電気的特性は同じ様で、調整しなくても済んだ。
依頼者に発送して、動作確認してもらうことにした。
先日紹介したUSBワンセグチューナーを使用したSDRについて、内蔵ロッドアンテナでは感度が悪いので、外付けアンテナを接続したいのだが、特殊な超小型コネクタで、当然、手持ちが無いので、ネットで探して見た。出来合いの変換ケーブルは見つかったのだが1000円以上と高くて買えない。
サトー電気の写真を見ると、合いそうなコネクタが有ったので良く買い物に行かれるJA7JQJさんにお願いして、お店で現物を見てもらい、使えそうな2種類(MCX-P-174A、MMCX-P-174A)を購入して送ってくれた。¥378税込
MCX-P-174Aがぴったりで、MMCX-P-174Aは一回り更に小さく、これは合いません。
届いたので、ケーブルの製作をして見ました。
秋月のBNCケーブルの太さが丁度だったので半分に切断しその先に付けてみました。
芯線部分の接続が難しく、やってるうちに吹っ飛んで行方不明になってしまったので、結局、コンタクト無しで、芯線をコンタクト代わりにしました。
弱いので、真っ直ぐに差し込まなければならず大変です。
次回はニッパー等でつぶして固定しようかと思います。
スリーブもこのままでは抜けてしまうのでテープ巻きしようかと思います(または熱収縮チューブ)。本来は専用カシメ機があるのでしょうけど。
その後、会社で熱収縮チューブを被せたものが左の写真です。(ちょっと熱を加えすぎて同軸の被服まで溶かしてしまいましたが)SGに接続して周波数特性を見ようとしたのですが、どうもうまく表示されません。ネットブックのCPU処理能力不足の関係もあるかも知れません。
時間のある時に再度確認します。
CQ HAM Radio 2012/10月,11月号で、USBワンセグチューナーを使ったスペアナ(64MHz以上)の記事が出ていたので、早速購入。RTL2832Uを使用しているのが対応出来、安価なものは980円からあるが
私はAmazonからPC専用ワンセグテレビーチューナー LT-DT306BK ¥1,350を購入した。受信にはSDR(ソフトウェアラジオ)のフリーソフトを使用する。
記事ではHDSDRを使用していたので、インストール。ただこれだけのインストールでは駄目で、他のインストールパッケージも必要だ。(会社のWindows2000ではエラーで認識せず駄目だった。)
試行錯誤しながら、何とか認識し、受信出来た。
航空無線(124MHz近辺)が傍受出来たが、確認したかったFM放送は、受信帯域の変更方法が判らず、うまく受信出来ない。もう1つのSDRソフト「SDR#Ver 1.0.0.467」が有るのを知り、これをインストールする。
最新バージョンはRTL2832Uに対応していないので、このバージョンのみである。
これは簡単に認識。HDSDRより機能は少ないが、操作は簡単で、FM放送もWFMにするとちゃんとステレオで聞こえて来た。パソコンのCPU性能が一昔前なので、分解能を上げると、途切れ途切れになってしまう。帯域も簡単に変更出来る。
受信アンテナは地デジ用のUHFアンテナを取り敢えず接続しているので、残念ながらアマチュア無線はまだ受信出来ていない。
315MHz-ASK無線機の受信も本来AMだが、WFMにして帯域を調整すると、変調信号がきれいに聞こえて来た。こういうところがSDRの便利なところだ。
大分前にオーディオ入力を利用したSDRを製作したときも、オールモード対応しているのに、驚いたが、これは回路の製作も不要で、ある意味、電子工作好きには物足りないが、スペアナとしての用途にはノートパソコン(自分のネットブックでも確認したが、単独動作であればビットレートを下げて何とか使える)が有れば、使えるというのが面白い。
アンテナコネクタが特殊なので、これを入手するか、分解して、直接IC端子に接続する(多分LPFかBPFが入っていると思われるので)かして引き続き実験したいと思う。
業務用ラジコンは、殆どID設定が有り、RCS-30タイプについては先頃解析してみたが、以前修理対応したUNIC-RC-32もDIP-SW設定と記入数字との対応が気になり、組み合わせを考えてみたら、同じ法則(1.2.4.8・・・の組み合わせ)に寄るらしいことが、この2台の解析から判った。
最初のアルファベット2桁の設定が残りのSWに含まれるかは判らないが、周波数の違いを表しているものと思われる。
計算したEXCELファイル
変換してくれるホームページ「2進数、8進数、10進数、16進数相互変換」が有ったので使ってみました。
スイッチ番号9から順に0まで2進数に入力し変換釦を押します。すると10進数に表示されます。
逆に10進数に入力して変換釦を押すと2進数が表示されます。
ホームは「単位変換、進数変換等の便利なWEBアプリ集」になっており、いろんな変換が有り、便利です。
今回のことで、2進数がいくらか理解出来た気がします。
三田電波に依頼していた水晶287.675MHz(源発振:15.981944MHz)が届いたので、交換とID変更を行った。(実際にはシールドケースが表面と裏面両方に有り、側板にはんだ付けされていますので、これを外す必要が有ります)IDについては、先のブログで書いた設定予想通りに送信機側のダイオードを入れ替える。
受信機に24Vを印加して、動作確認を行う。
IDは予想通りになっていた様で、操作に応じたLEDが点灯したので、安心した。
その後、オールバンド受信機でモニターしながら、同調を取ろうとしたが、改造前の周波数287.325MHzと350kHzしかずれていないので、同調の必要も殆ど無かった。(スプリアスの関係も有るので、いじらない方が良い。)
受信機内写真(参考):ID設定は裏面になる。
11/13 朝早く起きて、気になっていた到達距離の確認を行った。受信機の電源は、まずシガーソケットの12Vに秋月製300W-DC/ACインバータを接続し、これにDC12V出力のACアダプタを接続。この出力を更に自作の可変スイッチング電源で24Vに昇圧して供給。
本来は、シガーソケットの出力を直に可変電源に入れれば済むのだが、接続ケーブルすら作るのが面倒で、こういう接続となった。自家用車のアンテナ基台に、積んであった50MHz用ホイップアンテナを取り付け、送信機を離して行く。
外部機器との接続は丸型コネクタで、接点を簡単に取り出せないので、表面のLED点灯状況を遠くから見える範囲で確認する方法で行う。20m程度までは届く様だが、今まで修理してきたラジコンと比べると短いので、アンテナを秋月製144/430MHzホイップ(マグネットで屋根に取り付け)に変更すると道路を越えて、ミスマッチでも40m以上届いたので、これだったら問題ないだろう。
アンテナも長ければいいと言うものでは無い(アマチュア無線家としては波長に合わせるのが常識なのだが)というのが実証?出来た。専用アンテナだと、もっと伸びるかと思います。
【11/21】
依頼者から携帯電話に「届いたのだが、電源スイッチをONにしても電池メーターが振れない」の連絡が。送る前の確認でも動作していたので、原因が判らない。
取り敢えず電源スイッチ部のパネル(ねじ6本で固定)を外して、電源スイッチ周りを調査して見るとのこと。
しばらくして、電話が
「電池ボックスのばね(マイナス電極)の接触が悪かった」とのこと。
これで、動作は問題無いということで安心した。
現在、修理依頼されているラジコンだが、送信機のアンテナがグラグラするので、これも出来れば治してもらえないかというので、頭をひねって見た。
イーエレからおもちゃ修理用にと購入して「ロッドアンテナ4段」が手元にあり、基台(可動部)は互換性が有り、付け直すと適度に動くので問題無いが、写真の様に平形状で横からM3ネジで固定する様になっており、UNIC用のM4用おねじ形状と異なる。
おねじは難しいので、平形状部分を削除し、アンテナの中心部にM3のタップを開けることにした。
会社でボール盤をちょっと借りて穴あけ、タップを切り完成。
これで、送信機本体のおねじで取り付ければOKとなる。
またまた、遠方よりユニックラジコンの修理(改造)依頼が有り、見てみることにした。
送信機を紛失して、探したが見つからないのでヤフオクで同形機を落札したが、動作せず、治るものかとの相談だった。
現物を見てもらうと、周波数もIDも違っている。
周波数は水晶交換と調整で対応可能なのだが、IDについては設定方法が不明なので、現物を送ってもらうことにした。
送信機はID設定と見られるダイオード実装位置が確認出来るのだが、受信機は装置からすると基板の裏面に殆どの電子回路部品が実装されているので、設定用ダイオードの位置を確認または交換するには、基板を外さなければならない。子ネジを外し、2階建ての6角ボルトを外すが、これだけでは電源スイッチに当り外れないので、スイッチをケースから外す。
設定部分のパターン接続を書いて見る。
この位置(8列)に1.2.4.8.16.32.64.128の重みを割り振って見て、送受信機2台のダイオード実装位置から足し算したところ、法則が割り出せた。
この他に、類似機種の調査依頼があるのだが、基板のパターンが異なり、判らないので、受信機基板裏側の写真を撮ってもらう様、お願いしている。
尚、本件については、私的調査で、これによって生じた事故・故障等については責任を負いませんので自己責任で対応お願いします。
周波数の安定な発振器が欲しいと思って、出来ればルビジウム発振器とかサンダーボルト互換GPS補正式基準周波発振器がとヤフオクで探したのだが、なかなか安いのが無いので、ジャンク扱いの東芝製「基準信号安定化装置(UH5609C」(昭和58年9月製造)を5000円で落札した。
10MHZ高精度水晶発振部ユニット 日本電波工業TH619A が使われていて、説明書も無く、部分回路図は添付していただいたが、皆目検討が付かないので取り敢えず電源を入れる。
基準発振出力の10MHzをGPSで校正した周波数カウンターで測定する。装置表面に周波数微調整のポテンショメーターを調整して合わせる。安定するまで24時間必要の様だ。その後はカウンターの最大分解能である1/100Hzの位も変動せず安定している。
UHF部分(CH18と表示)のユニットは、使用方法が判らない。基準信号発生部は出力と入力を接続するとモニターに同じ出力が出て、右側のユニットの入力に入力すると矩形波に近い信号がモニタから出る様だ。
ジャンクにしても、ポテンショメーターだけでも新品を購入すると結構なお値段になるので、使っていないポテンショメーターは他に活用出来そうだ。
実は、GPSの1HzでPLLロックを掛けられないものかと思い、製作記事を検索したが、難しい様だ。
まあ、これだけの精度が有れば、分配器を製作して、各測定器の外部標準信号入力に接続すれば、お互いの周波数ずれは解消出来そうだ。発振出力のスペクトラムを見たが、何故か5MHzと15MHzにスプリアスが出ており、この発振器だけかと思い、カウンターのクロック出力も見たが同じく出ていた。逆に20MHzのスプリアスは殆ど出ていない。もしかしてスペアナの測定方法が悪いのかも知れないが。
あと面白いのは添付してきた「テストエクステンションカード」2種類だ。富士通時代には「テストアインザッツ」(ドイツ語読みか?)と呼んでいたもので、プロ用機器では必ず装置に添付されるもので、ユニットを引き出して調査や調整するのに使用する。久しぶりにお目に掛かって当時が懐かしい。
周波数ズレは先日のブログで報告したが、基本波(21MHz帯)出ていないかというのでスペアナで測定したが出ていない様なので、また、水晶メーカーに聞いて見ると、同調用コイルがチップタイプだとQが低くあまり良くないとのこと。トランジスタもft(周波数帯域幅)が高く、Cob(コレクタ容量)が小さいものを使ったのが良いというので、実験してみた。
この前に、測定器系の周波数ズレが無いか、エプソントヨコムに作ってもらった同一周波数のプログラマブル高周波水晶発振器を動作させて、受信機でモニターしたが、ちゃんとその周波数が出ており4倍の高調波も計算通り出ていたので、測定系は問題無さそうだ。但し、発注の際、1番ピン仕様がOE(出力停止)とST(発振停止)が有り、今回OEとしたが、これでは常時発振しているので、端子をLにしても電波として出たままになっている。ST仕様のが今回の用途には合いそうだ。実際アナログ機器に使うにはスプリアス・キャリア純度等問題になる恐れがあるが460円/個で納期1週間は魅力的である。コイルはaitendoから購入したものに交換したがそれほど改善されないので発振用トランジスタを変更することに。
(写真左が変更前、右が変更後)
手持ちの高周波用トランジスタらしいものをリストアップしデーターシートでftとCobを調査。
2SC1907がft:1100MHz(typ)Cob:1.0PF(typ)、用途も局発用と有るので、交換してみた。
周波数は近くなったが、寄生発振している様で、水晶やパターンに触ると周波数が変化する。
そこで、次の候補である2SC2026に交換。ft:2.2GHz(typ)Cob:0.75PF(typ)と高周波特性は良い。
以前修理した、RC30ラジコン送信機(290MHz帯)の逓倍と送信増幅に使われていたトランジスタで、マルツパーツから購入(126円)しておいたもの。
一般のトランジスタ(左からECB)と足の配列が異なり、左からBECとなっているので間違わないこと。GHz帯のトランジスタでは、この様な配列のが多い。
すると正常に発振(不安定な動作もしない)して、周波数も合った。
トランジスタの劣化により、こうなるのかは不明なところだが、いずれにしても交換で治った。
メーカーが言う様に、オーバートーンの場合、負荷容量とかで周波数が変化することは無いというのが実感出来た。
庭でハンディの受信機でモニターしながら離していったが10m以上はASK変調音が聞こえているので、この状態で依頼者に送り、実機で確認してもらうことにした。
LEADER LFC-944A リーダー電子製 アンテナ電界強度計が意外と安く出品されていたので落札した。2980円だったが、場合によっては、もっと安く落札出来ることもある。
地デジ化で、アナログ放送が停波になりVHF帯は意味が無くなったが、UHF帯は地デジに使用されているので、アンテナ方向の調整に使えるということで落札したものだ。
あわよくば、受信周波数を改造で変更して、例えば業務用ラジコンの電界強度測定が測れればという思惑もある。
シグナルジェネレータでレベルを確認したが、CH差も結構あるので、厳密なレベル測定にはならないが、アンテナ方向調整には問題無い。ケースを外して見ると、見慣れたVHFとUHFのチューナーと同じ様な物が使われている。
VHFは昔懐かしい「CHを廻す」という機構で、同軸にファインチューニングのリングつまみが有り微調整出来る様になっている。
CH1で調べて見ると、センター位置が90.9MH、L側は89.3MHz(⊿1.6MHz)、H側が93.4MHz(⊿2.5MHz)だった。
選択度を見て見ると
-3dBの点が90.5MHz(⊿0.4MHz)、+3dBの点が91.2MHz(⊿0.3MHz)、帯域0.7MHz
-6dBの点が90.23MHz(⊿0.67MHz)、+6dBの点が91.34MHz(⊿0.44MHz)、帯域1.11MHz
UHFは連続可変のバーニアダイアル方式で、表示リングにガタが有ったので、分解して押さえつけるリングを挟み固定した。
462MHzから758MHzまでが受信範囲だった。地デジのアンテナを接続して測定すると38~40dBrの範囲だった。
電源は単2電池?9本(13.5V)で、消費電流は40mAなので、使用時間的はこのままでも問題無さそうだが、外部電源で可変してみると、電源が安定化されていない様で、電源電圧変動がそのままレベル表示変動になってしまう。これも、先程述べた様に、アンテナ調整には問題無いところだ。バッテリーはメーターで確認出来る。最初、添付内蔵電池の+極が錆びて接触不良気味だった。
イヤホンでのモニターも付いているが、添付されているクリスタルイヤホンでは音が小さく、劣化しているのかも知れない。手持ちのヘッドホンなどでは良好に聞こえる。簡単なAM検波の様だが。
地デジをモニターしたが、予想通りホワイトノイズが聞えるだけである。
【10/15】
リーダー電子に、取扱説明書が無いか問合せていたところ、コピーしか無いが有償(710円)で提供可能との連絡が有り、以前、会社に来ていただいた方(隣の市から通勤している)が、今日、会社に持って来てくれた。
昔の説明書らしく、素人でも判る様に詳しく書かれており、回路図も載っている。デシベルの換算方法とか、地デジ化で解消されたゴーストの発生源の求め方も載っていて懐かしい。
色々とお話も出来、測定器も価格破壊で、提携している中国メーカーのオシロは50MHzのもので5万円代まで値下がり、スペアナも一番安価な物は10万円代で入手出来る様になり、天下のNHKにもトラジェネ付きを納入したとのこと。貧乏電子屋としては、欲しくても手が出無いが、アマチュアが買える価格になって来て、実際ハムフェアで展示したところ、注文が来たと言っていた。
愛用スペアナ(アンリツMS2601)の電源スイッチを入れたら、直ぐにファンの回転音が消えて、内部から部品の焦げる臭いがしてきて、スキャン画面もスペアナには有り得ない矩形波になっていたので、すぐにOFFにした。上カバーを外す。電源ユニットの外し方は英文サービスマニュアルが入手出来たので、これを見たが、外し方は読み取れない。現物は固定ネジ/金具を外し、上に引き上げるとプラグイン式で簡単に外せる。
更に、基板を接続している放熱フィン兼用金具を外し、分離する。焦げ臭い所を鼻を効かせて探す。電解コンデンサ(2200uF/25V)の安全弁部が膨らんでいるのが有ったので外して見ると、基板接触部が焦げて
スペアナの動作確認として所有しているシグナルジェネレータ2種類(HP製3225と8657A)の出力(10MHz)を見てみたら、意外と高調波の違いが有ったので、報告する。
3255 1st:-2.88dBm 2nd:-56.6dBm 3rd:-52.3dBm
8657A 1st:-2.49dBm 2nd:-35.6dBm 3rd:-61.2dBm
8657Aは2ndが極端に大きいが3rdは小さいという結果だった。
但し、このジェネレータはどちらもオークションのジャンク扱い落札品なので、校正済み品が同じかは判らない。スペアナもジャンク品です。