真空管用の高圧B電源に使えそうなスイッチング電源ユニットを探していたが、aitendoに「DC-ACインバータ [V12V-220V40W-B]」(この他に-C,無しの全3種類あるが全て基本的には同じ様だ)があり実験してみた。
使用トランジスタが2SA1441と2SA1443の違いがあるが。
入力にDC12Vを接続すると出力には678V P-P(テスターではAC240Vの表示)、46.3kHzの正弦波が観測される。
これにブリッジ整流器を接続して0.1uFのフィルムコンデンサで平滑してやるとDC366Vが出力される。
正弦波なのでスイッチングノイズは殆ど無い。
無負荷での実験だが、入力電圧3V以上から動作する。
DC3V入力でDC94Vの出力でした。
以前、別機種で修理してあげた沖縄の方から別な業務用ラジコンの修理依頼があった。
使用していたRC-33R送信機だが水に浸かって動作しなくなってしまったので、使ってないRC-32Rと組み合わせて動作出来る様にしてもらえないかという内容である。
届いて確認すると動作しないスイッチがある。
分解(表面のシートを注意深く剥がして内部の皿ねじ6本を外す)してみるとスイッチユニットとコントロールユニットを接続しているFFCケーブルの接点部分が剥がれていたのでこれが原因となっている様だ。修正は不可能なので、以前、修理用にaitendoより購入してあった同一ピン数の物と交換することで動作した。電池からの接続コネクタも緑青状態なので接点グリス塗布で修理。
RC-32Rも、受信機と同じ周波数水晶の手持ちが有ったので交換。IDも幸いスイッチの付いているタイプなので合わせることで、受信機の各LEDが点灯し問題無さそうだ。
受信機の周波数は295.6250MHz(IDはBU672)で送信機の周波数は295.4625MHz(IDはBP0951)になっていた。
送信機RC-32RとRC-33Rの違いはフック格納の押し釦スイッチの有無だが、受信機はどちらも同じ様だ(フック格納のLEDと表示がある)。
(受信機の表示ラベルは別物の様なのでRC-32RになっているがもともとはRC-33Rなのかもしれない)
結局は移植では無く、RC-33Rの修理とRC-32Rの周波数変更ということになった。
【ヤフオク品のRC-32Rを修理】
動作品で安価に出品されていたので、実験予備機用に入札し、結果的には5250円で落札出来た。
心配していたID設定の有無だが、付いていてラッキーである。
到着して確認してみると巻上/巻下トグルスイッチが動作不安定なので分解してみると、ハウジングのモールドが割れて金属のブラケットが外れていたので手持ちの正常品と交換する。
操作部の押し釦部分は、使われていないフック格納のタクトスイッチも付いているので共通基板の様だ。
(実際、車両で使えるかは不明だが)
そこで、これを利用して延長棒(樹脂六角スペーサーが丁度良い)を差し込み、ゴムパッキンとアルミベース板に穴あけした。防水が必要なので今後シリコンカバーを接着することにする。