トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ツインリバースカセットデッキの修理

2019-05-25 15:15:47 | 家電修理

 センターボランティア仲間の方から、もし治ればと依頼された。
SONY製TC-WE475というツインリバースカセットデッキである。

全然動作しないというもので、動作確認してみると、2カセット共に、フォワード/リバースどちらのボタンを押してみてもテープが回らずにすぐに停止処理となる。
カバーを外してメカ部分を見てみると、モーターは回転するも、ゴムベルトがスリップして回らない。
メカ部分を外し、モーターを外すことで、ベルトを取り出せる。
ベルトを触ってみると固くなっている様だ。

あいにくと、手持ちストックの中には使える長さのが無いので、使用実績のあるアメリカンレコーダーテクノロジー ヘッドクリーナーAmerican Recorder Technologies S-721H-4(現在はどこも品切れの様だ)を使うことにする。
綿棒に染み込ませ、ベルトの両面に何度も塗布する。ゴムローラーも同様に塗布する。
このクリーナーは唯一無二の製品で、劣化して硬くなったゴム製品を新品に近い柔らかさに戻せる。
組み立て直すと、期待にこたえて問題無く動作した。
左側のデッキ回転が速いので、おかしいと思ったら、ピッチ可変機能がついていることが分かり、標準に戻したら左右共に正常再生出来た。

コメント
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