辺野古新基地建設にかかわり、3つの陳情が提出されました。
元第36「辺野古新基地建設をめぐる問題についての意見書の採択を求める陳情」
第37「辺野古新基地建設反対の民意を尊重し、対話による解決を求める意見書の提出に関する陳情」
第38「沖縄県民投票の結果尊重を求める意見書の提出を求める陳情」
沖縄の基地建設で、住民は基地建設にNOを突きつけましたが、国は聞き入れません。
沖縄で起きている問題は、日本の地方自治の問題です。
空港があり、羽田空港飛行ルート変更で、飛行ルート変更に対する声は、大田区にも国交省にも届きません。
それどころか、そもそも、飛行ルートを変更したがっているのは、住民ではなく、飛行ルート変更で利益を上げる人たちで、その声に国交省と東京都と大田区が従っている形です。
主権を脅かされている大田区議会は、ひとごととして見過ごすわけにはいきません。以下、奈須りえの陳情に対する意見です。
元
第36 辺野古新吉建設をめぐる問題についての意見書の採択を求める陳情
第37 辺野古新吉建設反対の民意を尊重し対話による解決を求める意見書の提出に関する陳情
第38 沖縄県民投票の結果尊重を求める意見書の提出を求める陳情
が提出されました。
これらはいずれも、沖縄の基地にかかわり、県民投票により示された民意を尊重し、国に対して意見書提出を求める陳情です。
36は
・辺野古新吉工事を中止し、普天間基地を運用停止にすること、
・全国の市民が米軍基地が必要か否か、負担槙地の太太施設が日本国内に必要か否か、当事者意識を持った国民的議論を行うこと
37は、
・県民投票で示された辺野古新吉建設反対の民意を尊重し、県と国の対話による解決策を探ることを求める意見書提出
38は、
・県民投票により、県民の意思が明確に示されながら、政府がこの結果を認めず工事を強行していることをうけ、県民投票の結果を尊重するよう求め、住民の声を聞き地方自治を尊重すること
を求める陳情です。
【区議会は国のことだと無視していいのか】
辺野古の問題について、大田区議会の中にも、国の専権事項である、大田区の問題ではない、と言った論調が見られますが、沖縄県で起きている問題は、国が、主権者である私たち国民に対して行っている問題であり、たとえ、直接的に大田区や私たちの暮らしに対することでないとしても、生活を侵害され主権を侵されることは看過できません。
【無関係ではない羽田空港のある大田区と基地との問題】
戦後70年を過ぎ、特に、ソ連や東西ドイツの壁の崩壊などに象徴されるように冷戦が終結したいま、私たちは、沖縄の基地の問題だけでなく、日本と米との関係について、日本全体がきちんと向き合い、議論しなければならない時期に来ていると思います。
特に、羽田空港という、首都圏の空の玄関口を配する大田区は、空港を単に、旅客物流の拠点とのみとらえるのではなく、米軍との関係において、この首都の空港が果たす役割についても考えなければなりません。
【飛行ルート変更は、米軍横田、自衛隊百里、含めた首都圏空港機能強化から出た問題】
今、私たちが直面している羽田空港飛行ルート変更問題は、首都圏空港機能強化に端を発していて、そこには、米軍の横田基地、かつては自衛隊のみが使用していた百里飛行場なども含めた機能強化を言っています。
沖縄で起きている問題は、私たち大田区民の暮らしと無縁と言えないのです。
【主権者として声をあげなければ、国の独裁に】
国の専権事項であったとしても、それが国民の意にそぐわないものであれば、当然に国民は、国に対し、抗議し、改善を求めなければなりません。
それを許すことは、中央政府の独裁を認めるに等しいことであり、国が決めること、沖縄の問題と言った論調は、突き詰めれば、国民主権を否定するに等しいことであり、陳情は採択すべきです。