いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

無効率24%と35万人。 high level of invalid rate 24%

2010-11-25 19:31:02 | 日記
 (1)名古屋市の議会リコール(解散請求)の署名活動(signature movement)は、署名者
46万6千人のうち無効率(invalid rate)が24%に昇りリコールに必要な法定数の36万6
千人に1万2千人不足して、住民投票の請求は実質上(現在、縦覧中)不成立に終わった。
 署名ルールの周知に問題があったとは言え、議会の解散はそれだけ重い、むづかしいも
のということだ。

 直接市民が選ぶ直接民主主義の市長には、また市民が選ぶ議員で構成する市議会の
解散権はない。リコール署名による解散請求の住民投票の結果により、議会解散が可能
となり、署名活動の期間、収集方法、署名者数でのハードルは高い。
 名古屋市の場合、審査機関である市選管委員会が事前説明と署名活動後とで審査基
準(署名判定基準)をより厳格なものに変更する「不手際」があり、また結果から見れば双
方での書式、手続き上のルールの確認が不十分だったことが、無効率24%(全国平均10
%)と高い数値になった可能性がある。

 (2)ルール周知の不手際はあったと言え、最終的な署名判定基準は極めて常識的な内容
のものであった。政令指定都市での大規模な署名活動の内容、収集方法の複雑化に双方、
適切に説明、確認等対応できなかったことが無用の混乱を生み無効率の高さ、リコール請求
の不成立につながったと考えられる。
 もちろん、事前説明と署名活動事後とで審査基準を変更するなどとは、常識に添った厳格
化とは言え、審査そのものへの信頼関係を大きく損なうものだった。リコール請求側は、異
議申し立てを検討中のことだが、無効率24%のハードルは高いのが現実だ。

 立法府としての市議会の解散は、市民の意思決定、市民生活への評価、影響力も大きく、
それほどむづかしいと言うことだ。ただし、今回の名古屋市のような大規模な政令指定都市
でのリコール署名活動では、現在の画一的な全国制度、方式に適切に適正に対応できない
ものも判明(期間、区単位、受任者、収集方法)して、また審査機関も政令指定都市規模で
の初めての事例と言うこともあり、説明、手続き、運営に不十分なところがあったことは見直
しが求められる。審査への公平性を損なったことは、公正性にも影響して問題を残した。

 (3)事の発端は、市民税恒久減税を政策のプライオウリティ(priority)として打ち出して、市
民の圧倒的支持(51万票獲得)で当選した市長が、政策実行の段階でこれを財源問題にす
りかえた市議会と対立して拒否(1年間限定の市民税減税と)されたことから、市長と議会が
対立して政策論議不毛の感情的対立にまで発展してのリコール署名活動となったものだ。

 市長の圧倒的な市民支持を背景とした強引な政治姿勢と、市民の意思を多様な見地(政策
のプライオウリティ)から論議しない固執した市議会の不毛の対立構図だ。

 ①市長には政治理念、政策提案では市民の支持も多く(議員報酬削減政策に70%の市民
支持。市議会は反対構図)、政策の方向性、理論はいままでの市政にない画期的な見るべ
きものがあるが、議会対策、スタッフの活用「なし」での政策提案の繰り返しの強行突破型市
政では、民主的な議会運営とは言えずに議会の協力は得られない。

 ②市議会には、市民の意思への高い配慮、市長との具体的な政策のすり合わせに欠けて、
立法府としての機能を果たしていない。

 議会リコール活動は、ひとまず不成立で決着すると思われるが、有効署名35万人の市民が
市議会に政策問題改善を突きつけたことは、市議会側も市長側も的確にこの市民の意思を取
り込む議会運営、市行政に努めて、相応の「果実」を市民に示すことが必要だ。

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