(1)世界地図を見ると米、ロ、中と比較して、何と小さい日本がいる。隣の中国には13億人
が住み、日本には1億数千万人。そう無理してそういった国と比較拮抗することもないだろう
に、それでは進化が止まるから、これも困る。今の日本がどういった位置にいるのかふたつ
のデータがある。
OECD(経済協力開発機構)が先進国の肥満度(corpulence model)についてまとめた。
BMIという体格指数計算で「30」以上を肥満と認定し、そのレベルの占める割合率(つまり肥
満度の高い国民)によると、米国、メキシコが35%(男女で若干の差異はある)と突出してお
り、英国、オーストラリア、カナダが25%で続き、日本は「3%」と最少で肥満度の極めて少な
い国民との結果が出た。
食生活、文化を見ればそれを反映した結果で、長寿社会との関連もあり妥当な分析、評価
といえる。肥満というのは、かっては「自己管理」の「質」の問題としてとらえられて、今回のデ
ータでも肥満度の最も高い国の米国では、肥満がサラリーマン・ウーマンの採用に影響(自己
管理ができないと)した時代もあった。
しかし肥満は、貧困層に多いと言われ(データファイル)、安く、高いカロリー食品の摂取や健
康管理の知識、意欲などが欠如している社会背景による結果とも言われている。また、国民の
フィジカル能力、体格(physical construction)と国民性の相関性の問題もある。大柄な欧米に
比較して小柄な日本(ちなみに韓国のBMI指数は日本から二番目に高いだけ)という環境の違
いもある。
もちろん、肥満でないことは長寿、高年令化との関係があることはデータ上も評価されており、
この日本の健康状況のデータベース(知識、意欲、文化)は、さらに医師他の指導により年8万
5千人の死亡を減らす効果を持つという、日本社会の成熟度でもある。
ただし、これによる高年令化で医療費は増加するため、肥満対策としての医療費用対効果
(削減)はないとのことだ。
(2)それでは肥満度と国民生活の豊かさ(平均寿命、就学率、一人当たりの国民総所得など
が算出方式)との関連性はどうか。UNDP(国連開発計画)がまとめた報告書では、1位はノル
ウェーでオーストラリア、ニュージーランドの南半球が続き、米国は4番目で日本は前年比較一
つ順位を下げての11番目という結果だ。
どうも肥満度と国民生活の豊かさは関連性がなくて、教育投資の少ない、デフレ円高不況下
の日本の国民生活は、肥満度にかかわらず肥満国よりは豊かでないという評価だ。
「豊かさ(plenty)」が、教育国家に根差した福祉、環境問題の意識が高いものの見方のよう
だ。
このふたつの統計、分析、評価データには、国民性、フィジカル能力という固有のデータベー
スの違いのほかに、地理的、歴史的、資源的、人口的、国土的な条件も本来左右して、それ
ぞれの置かれた政治的、経済的、文化的な環境の中で「健康」、「生活」とどう向き合うのか
を問いかける評価データとしてとらえたい。
肥満度が極めて低く、長寿社会、高年令化でGDP(国民総生産)も高い日本の国民力は
「豊か」で、政治、経済、教育、環境で、世界のリーダーの一員としてリーダーシップを発揮
するベースは、ある(はず)。
歯車をどう精緻(せいち)に効果としてかみ合わせていくかだ。
が住み、日本には1億数千万人。そう無理してそういった国と比較拮抗することもないだろう
に、それでは進化が止まるから、これも困る。今の日本がどういった位置にいるのかふたつ
のデータがある。
OECD(経済協力開発機構)が先進国の肥満度(corpulence model)についてまとめた。
BMIという体格指数計算で「30」以上を肥満と認定し、そのレベルの占める割合率(つまり肥
満度の高い国民)によると、米国、メキシコが35%(男女で若干の差異はある)と突出してお
り、英国、オーストラリア、カナダが25%で続き、日本は「3%」と最少で肥満度の極めて少な
い国民との結果が出た。
食生活、文化を見ればそれを反映した結果で、長寿社会との関連もあり妥当な分析、評価
といえる。肥満というのは、かっては「自己管理」の「質」の問題としてとらえられて、今回のデ
ータでも肥満度の最も高い国の米国では、肥満がサラリーマン・ウーマンの採用に影響(自己
管理ができないと)した時代もあった。
しかし肥満は、貧困層に多いと言われ(データファイル)、安く、高いカロリー食品の摂取や健
康管理の知識、意欲などが欠如している社会背景による結果とも言われている。また、国民の
フィジカル能力、体格(physical construction)と国民性の相関性の問題もある。大柄な欧米に
比較して小柄な日本(ちなみに韓国のBMI指数は日本から二番目に高いだけ)という環境の違
いもある。
もちろん、肥満でないことは長寿、高年令化との関係があることはデータ上も評価されており、
この日本の健康状況のデータベース(知識、意欲、文化)は、さらに医師他の指導により年8万
5千人の死亡を減らす効果を持つという、日本社会の成熟度でもある。
ただし、これによる高年令化で医療費は増加するため、肥満対策としての医療費用対効果
(削減)はないとのことだ。
(2)それでは肥満度と国民生活の豊かさ(平均寿命、就学率、一人当たりの国民総所得など
が算出方式)との関連性はどうか。UNDP(国連開発計画)がまとめた報告書では、1位はノル
ウェーでオーストラリア、ニュージーランドの南半球が続き、米国は4番目で日本は前年比較一
つ順位を下げての11番目という結果だ。
どうも肥満度と国民生活の豊かさは関連性がなくて、教育投資の少ない、デフレ円高不況下
の日本の国民生活は、肥満度にかかわらず肥満国よりは豊かでないという評価だ。
「豊かさ(plenty)」が、教育国家に根差した福祉、環境問題の意識が高いものの見方のよう
だ。
このふたつの統計、分析、評価データには、国民性、フィジカル能力という固有のデータベー
スの違いのほかに、地理的、歴史的、資源的、人口的、国土的な条件も本来左右して、それ
ぞれの置かれた政治的、経済的、文化的な環境の中で「健康」、「生活」とどう向き合うのか
を問いかける評価データとしてとらえたい。
肥満度が極めて低く、長寿社会、高年令化でGDP(国民総生産)も高い日本の国民力は
「豊か」で、政治、経済、教育、環境で、世界のリーダーの一員としてリーダーシップを発揮
するベースは、ある(はず)。
歯車をどう精緻(せいち)に効果としてかみ合わせていくかだ。