いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

食べていくため。 he has enough to live on

2016-05-13 20:04:43 | 日記
 (1)舛添東京都知事の身辺が怪しくなってきた。税金を使った海外出張が随行員も含めて1千万円以上の大名旅行だったことが指摘されてから週末、都庁から公用車を使って湯河原の別荘に通っていたこと、家族旅行が政治資金から支出されていた疑いも指摘されて、舛添知事は今日の記者会見でおわびして政治資金収支報告書を訂正し返金するとよくある政治家の弁明論理で説明したが、核心部分の説明はなくて疑惑はかえって深まっている。

 折しも2020年東京五輪招致運動に際して、招致委員会側から投票権を持つ国際陸連前会長側に2.2億円(報道)の裏金が支払われた疑惑問題で仏当局が捜査を開始した。

 (2)舛添知事にとっても泣きっ面にハチでケチのつき始めだ。週末の都庁からの公用車を使っての別荘通いには、別荘に資料を持ち込んで「仕事」をしていると変な釈明をしている。

 どこでどんな仕事をしようとかまわないが、定時終了の都庁を離れてのプライベートな時間を使っての「仕事」に公用車を使うことの不都合性は知事職にあるものとして区別できないはずはなく、公私混同(mix up public and private matters)は受け入れられないものだ。理由にもならないことを平然と言ってもらっては困惑する。

 (3)舛添知事は新聞に掲載された幼少時代からの学生時代を振り返るコラム記事で、まずしい家庭に育ち一旦は進学をあきらめながらも奨学金を受けて東大に進学し、「食べていくため」(he has enough to live on)に東大教員になった経緯を述べていた。

 原点にあるのはそれぞれの岐路選択では「食べていくため」と書いて、これまでの進路決定は自らの希望、意思で決めたものではなくて、成り行き任せのとてもポジティブな人間ではないと語っていた。

 (4)舛添知事は東大教員から国会議員に転出して自民党に所属し、その後離党してあらたに政党を設立して、石原前知事辞職にともない都知事選に立候補して当選就任した。

 どうでしょうか、これらも「食べていくため」の選択だったのでしょうか。東大教員まで務めた人が仕事、公務の公私の区別もつけれずに、いわれるように公費の無駄遣いに政治資金の公私流用があったとすれば、やはり本人が生き方の原点にあるという「食べていくため」のやむを得ない選択観がついつい色濃く感じられるものだ。

 (5)はっきりとした歯切れのよいポジティブな論理展開とは裏腹の権力乱用、横暴な公私混同の言い訳がましい古いネガティブな体質感(sense of physical nature)が同在するのは、まさかとは思うが成長期を思い知らされるものだ。

 疑惑は疑惑として真っ向否定するわけでもなく、理由にならない釈明と核心を説明しないおわびの姿にはとても良識と見識のある人間としてのプライドは感じられない。
 やはり本人が言う幼少からの自らの意思で決めてきた進路ではないというネガティブな人生観が垣間見えるようだ。

 (6)石原前都知事の自由奔放な政治、行政姿勢のあとの堅実、実直な都行政、運営を期待した都民の意思に応えているとはとても思えない、最近の舛添知事にかかわる次から次の不条理(unreasonableness)な疑惑問題だ。

 食べていけるようになって、つい道を踏み外しているということのないように願いたいものだ。

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