(1)キャロライン・ケネディ駐日米大使は鳴り物入りで13年11月都心を中世貴族のように馬に引かれた車(大使の希望で選択できる)で皇居に就任の報告、あいさつに訪れた。
ケネディ元米大統領の長女で、子どもの頃父の大統領執務室の机の下などを弟のジョンと一緒に自由奔放に駆け回り遊んでいる姿の映像が印象に残っている。オバマさんが米国大統領候補として挑戦した時にいち早く支持を表明して以来信任も厚く、駐日米大使に任命された。
(2)知名度の極めての高さに比較して米国での政治経験がなく、その外交能力、手腕については未知数というのはやむを得なかった。オバマ大統領任期中の最後となる駐日米大使としてキャロライン・ケネディさんを選んだ理由は、日本での高いケネディ人気以外にあまり理解できないものだった。
日本側としても人気先行をよく理解して冒頭のように華やかな演出でケネディ米大使を迎えて、米国への期待感をあらわした。
(3)これまでの米大使のように沖縄米軍基地問題など日米政治課題でのメディア登場も多くなく、日本政府への厳しい注文、発言もあまり聞いたこともなくて、オバマ大統領の来日に際して空港に出迎える時にニュース報道で顔をみる程度で、ただし8月の広島、長崎での原爆の日式典には毎年決まって参列していたのが印象的だった。
米国の政治状況、世論動向から見れば、「ケネディ家」だから出来たことともいえる。日本政府としてはオバマ大統領、ケリー国務長官と直接コンタクトのとれる政治関係に期待が大きかったといわれており、しかしこれまでは取り立ててそれが注目されたことはなかった。
(4)今回、オバマ大統領がG7伊勢志摩サミット首脳会議出席で今月26、27日に来日するのにあわせて、オバマ大統領が27日に広島を訪問することが決定したことについて、日本政府、外務省が米国政府説得の切り札として頼りにした(報道)のがケネディ米大使だったということが関係者から述べれらている。
当初、米国政治状況(次期大統領予備選)、世論動向(日本への原爆投下正当論)を背景に米国政府はオバマ大統領の広島訪問に前向きではなかったといわれており、しかし4月のケリー国務長官の広島記念公園などの訪問慰霊に続き、今月27日のオバマ大統領の広島訪問の決定にケネディ米大使の尽力(endeavor)が大きかったことが報道されている。
(5)オバマ大統領も09年の就任後のプラハでの「核兵器のない世界」宣言の流れとして唯一の戦争被爆国日本の被爆地への任期中の訪問には意欲を示しているといわれて(これまでのオバマ大統領インタビューでもそう答えている)、今回任期中最後の来日で実現することになった。
オバマ政治外交の総仕上げレガシー(legacy)としてのこの流れをみていると、オバマ大統領が駐日米大使にキャロライン・ケネディさんを任命した意味、意図(intention)がわかるような気がした。
(6)キャロライン・ケネディさんは20才の時に広島を訪れて原爆資料館などの見学で心を動かされた(報道)といわれて、駐日米大使としても毎年広島、長崎の原爆の日式典には決まって参列してきた。
これまでの駐日米大使のように節目、節目での政治外交発言、メディア登場は多くはないが、オバマ大統領の任期中の広島訪問に道筋をつけた歴史的な政治的意義(political significance of ambassador)を成し遂げた。
ケネディ元米大統領の長女で、子どもの頃父の大統領執務室の机の下などを弟のジョンと一緒に自由奔放に駆け回り遊んでいる姿の映像が印象に残っている。オバマさんが米国大統領候補として挑戦した時にいち早く支持を表明して以来信任も厚く、駐日米大使に任命された。
(2)知名度の極めての高さに比較して米国での政治経験がなく、その外交能力、手腕については未知数というのはやむを得なかった。オバマ大統領任期中の最後となる駐日米大使としてキャロライン・ケネディさんを選んだ理由は、日本での高いケネディ人気以外にあまり理解できないものだった。
日本側としても人気先行をよく理解して冒頭のように華やかな演出でケネディ米大使を迎えて、米国への期待感をあらわした。
(3)これまでの米大使のように沖縄米軍基地問題など日米政治課題でのメディア登場も多くなく、日本政府への厳しい注文、発言もあまり聞いたこともなくて、オバマ大統領の来日に際して空港に出迎える時にニュース報道で顔をみる程度で、ただし8月の広島、長崎での原爆の日式典には毎年決まって参列していたのが印象的だった。
米国の政治状況、世論動向から見れば、「ケネディ家」だから出来たことともいえる。日本政府としてはオバマ大統領、ケリー国務長官と直接コンタクトのとれる政治関係に期待が大きかったといわれており、しかしこれまでは取り立ててそれが注目されたことはなかった。
(4)今回、オバマ大統領がG7伊勢志摩サミット首脳会議出席で今月26、27日に来日するのにあわせて、オバマ大統領が27日に広島を訪問することが決定したことについて、日本政府、外務省が米国政府説得の切り札として頼りにした(報道)のがケネディ米大使だったということが関係者から述べれらている。
当初、米国政治状況(次期大統領予備選)、世論動向(日本への原爆投下正当論)を背景に米国政府はオバマ大統領の広島訪問に前向きではなかったといわれており、しかし4月のケリー国務長官の広島記念公園などの訪問慰霊に続き、今月27日のオバマ大統領の広島訪問の決定にケネディ米大使の尽力(endeavor)が大きかったことが報道されている。
(5)オバマ大統領も09年の就任後のプラハでの「核兵器のない世界」宣言の流れとして唯一の戦争被爆国日本の被爆地への任期中の訪問には意欲を示しているといわれて(これまでのオバマ大統領インタビューでもそう答えている)、今回任期中最後の来日で実現することになった。
オバマ政治外交の総仕上げレガシー(legacy)としてのこの流れをみていると、オバマ大統領が駐日米大使にキャロライン・ケネディさんを任命した意味、意図(intention)がわかるような気がした。
(6)キャロライン・ケネディさんは20才の時に広島を訪れて原爆資料館などの見学で心を動かされた(報道)といわれて、駐日米大使としても毎年広島、長崎の原爆の日式典には決まって参列してきた。
これまでの駐日米大使のように節目、節目での政治外交発言、メディア登場は多くはないが、オバマ大統領の任期中の広島訪問に道筋をつけた歴史的な政治的意義(political significance of ambassador)を成し遂げた。