いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

議員インターシップ制。 intership regime of a member of the diet

2016-05-05 19:50:13 | 日記
 (1)メディアの18、19才を対象にした世論調査で選挙の投票に行かない理由で「面倒だから」が34%でトップを占めた。大変正直な感想理由で日本の若者の政治に関する意識、距離がよくあらわれている。

 ゆっくりしたい、あるいは楽しみたい休日に、しかもネット社会の中で近いとはいえわざわざ投票所まで出かけて投票することは、とにかく「面倒」(annoyance)なものである。

 (2)もうひとつ、政治に関心のないひとりが投票しようがしまいが投票率にかかわらずに他者より多数票を獲得した候補者が当選するのだから、影響がないと考えるのも当然だろう。
 ひとり投票しようがしまいがの中には、選挙では日ごろの地盤、組織力が有利に働いて大勢には影響を及ぼさないというこれまでの選挙構図の「あきらめ」もあるだろう。

 面倒とあきらめという、何ともけだるい倦怠(けんたい)感が日本の若者を含めた国民の政治に関する距離感でありイメージなのだろう。

 (3)日本の政治にかかわる女性の比率が極めて低いこととも関連していると考える。「衆参両院の定数717のうち女性議員は83人」(報道)とわずか10%強で衆院議員の女性比率は9.5%(世界平均22.7%-これとて低水準ではあるが)と日本は191か国中156位と、とてもG7先進国メンバーの国とはおよそ考えられない途方もない次元の低さだ。

 儒教思想に根差した男性は社会、女性は家庭の社会構図が長く続き、歴史的に立ち上がりが遅れたことが尾を引いていると考えられる。

 (4)女性が政治に進出して議員として活動、活躍することになれば、その数が増えて男性ときっ抗するくらいになれば、政治への関心も変われる要因にはなるだろう。
 安倍政権は1億総活躍社会、女性活躍社会の実現に向けて具体的な数値目標まで設けて後押ししているが、膝元の政府機関でも数値目標実現はならずにそもそも数値目標などでおもんばかるものでもなくて、女性の意識改革、やる気、意欲、取り組みが高まらなければ女性活躍社会は到来しない問題だ。

 (5)今日的社会は多様な(diverse)働き方が模索されており、これは男女区別の必要はないが企業、社会で働きながら一定期間議員としての活動にも参加する議員インターシップ制度(intership regime of a member of the diet)も考えてみたらどうか。

 議員は国民から審判、負託を受けた意義はあるが、昨今の議員にはとてもそんな資質、能力、人格があるとはいえない例も見受けられて、実際に議院内閣制のマンネリ化、制度上の問題が地方では住民投票による政策判断決定を下す直接民主主義的方法論も目に付くようになってきて、政治に対する国民意識にも変化が見られるようになってきている。

 (6)議員は国民が選ぶものだけではなくて、企業、社会で働く人たちの中から一定期間議員政治活動に参加するものを選ぶことがあっていいだろう。男女同数にしてもいいし、女性議員が極めて少ない日本政治の現状から女性比率を上げてみるのもいいだろう。

 G7先進国のメンバーの日本の女性議員が世界156位などとは途方もない考えられない後進性だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする