(1)ドイツのメルケル首相はあまり日本に来ない。EUは米国と一定の距離を置いて同じ自由主義圏でありながら是々非々で政治的中立を貫くヨーロッパ主義というものがある。
トランプ大統領の保護主義には批判的で、米国と強い同盟関係にありそのトランプ大統領追随政策の安倍首相には米国に対するのと同じ警戒感、不信感というものがあるのかもしれない。
(2)第2次世界大戦をイタリア、ドイツ、日本の3国同盟で米英連合国軍と戦い敗戦した経緯から、今ではG7国でありながらともに国連安保理常任理事国から除外されているという負担も、日本と深いつながりを持つことに過去の歴史的障害となっているともいえる。
そのドイツのメルケル首相率いる中道右派の国政最大会派(CDU・CSU)が議会の安定多数を占めることができずに、昨年10月の総選挙後半年近くも政権が誕生しない政治空白(political blank of 6 months)を続けてきた。
(3)EUは少数政党乱立時代で極右政党の台頭を招いて、連立構想がなかなかまとまらない政治事情にある。ドイツも連立政権構想がまとまらずに半年近くも政権不在の政治空白を招いていた。
ドイツ政治も国民もなかなか肝っ玉が坐った、おおようなところをみせている。日本も手本にした法学、法律、哲学の先進国で原理主義(fundamentalism)が伝統、歴史、文化として定着して、国民の中にもいいかげんな妥協はしないという風土があるのだろう。
(4)メルケル政権はこれまでの3次政権でも大連立政権の内閣であったが、外部から見るとメルケル首相の政治的立場、影響力はEUの中でも主導的なリーダーシップ力があり、大連立政権としての政治的、政策的拘束、制限というものを感じさせない政治力、統治力が見られる。
日本では09年民主党政権では政治的立場、思想の右から左まで幅の広い結集(ある意味連立構想)で党内抗争が続いて政権の足を引っ張って自滅したように、また自公連立の安倍政権のように重要政策推進ではたえず公明党の顔色をうかがうという政治配慮型が通例だ。
(5)ドイツは第1党のメルケル首相派が大連立政権を構成すれば、まるでメルケル首相の政治判断力、政治能力、統治力でEU、国際政治で一定の影響力、リーダーシップ力を発揮するという能力を持ち合わせている。
そもそも半年近くも政権がなく政治空白を続けるということ自体なかなか通常の主権国家では考えられないことで、それでも原理、原則にこだわってよりよいものを構築することにこだわるドイツ主義を見た思いだ。
(6)今回もメルケル首相派と連立継続に反対の多かった第2党社会民主党が半年の政治空白のあとに折れて、党員投票の結果メルケル首相派と連立政権継続派が多数を占めて(報道)ようやく落ち着いたものだ。
政治、国民の待ち続ける肝っ玉の大きさといえば大きさだが、さすがにメルケル首相の政治的影響力に陰りはあるだろう。半年近くの政治空白はいいわけがない。
トランプ大統領の保護主義には批判的で、米国と強い同盟関係にありそのトランプ大統領追随政策の安倍首相には米国に対するのと同じ警戒感、不信感というものがあるのかもしれない。
(2)第2次世界大戦をイタリア、ドイツ、日本の3国同盟で米英連合国軍と戦い敗戦した経緯から、今ではG7国でありながらともに国連安保理常任理事国から除外されているという負担も、日本と深いつながりを持つことに過去の歴史的障害となっているともいえる。
そのドイツのメルケル首相率いる中道右派の国政最大会派(CDU・CSU)が議会の安定多数を占めることができずに、昨年10月の総選挙後半年近くも政権が誕生しない政治空白(political blank of 6 months)を続けてきた。
(3)EUは少数政党乱立時代で極右政党の台頭を招いて、連立構想がなかなかまとまらない政治事情にある。ドイツも連立政権構想がまとまらずに半年近くも政権不在の政治空白を招いていた。
ドイツ政治も国民もなかなか肝っ玉が坐った、おおようなところをみせている。日本も手本にした法学、法律、哲学の先進国で原理主義(fundamentalism)が伝統、歴史、文化として定着して、国民の中にもいいかげんな妥協はしないという風土があるのだろう。
(4)メルケル政権はこれまでの3次政権でも大連立政権の内閣であったが、外部から見るとメルケル首相の政治的立場、影響力はEUの中でも主導的なリーダーシップ力があり、大連立政権としての政治的、政策的拘束、制限というものを感じさせない政治力、統治力が見られる。
日本では09年民主党政権では政治的立場、思想の右から左まで幅の広い結集(ある意味連立構想)で党内抗争が続いて政権の足を引っ張って自滅したように、また自公連立の安倍政権のように重要政策推進ではたえず公明党の顔色をうかがうという政治配慮型が通例だ。
(5)ドイツは第1党のメルケル首相派が大連立政権を構成すれば、まるでメルケル首相の政治判断力、政治能力、統治力でEU、国際政治で一定の影響力、リーダーシップ力を発揮するという能力を持ち合わせている。
そもそも半年近くも政権がなく政治空白を続けるということ自体なかなか通常の主権国家では考えられないことで、それでも原理、原則にこだわってよりよいものを構築することにこだわるドイツ主義を見た思いだ。
(6)今回もメルケル首相派と連立継続に反対の多かった第2党社会民主党が半年の政治空白のあとに折れて、党員投票の結果メルケル首相派と連立政権継続派が多数を占めて(報道)ようやく落ち着いたものだ。
政治、国民の待ち続ける肝っ玉の大きさといえば大きさだが、さすがにメルケル首相の政治的影響力に陰りはあるだろう。半年近くの政治空白はいいわけがない。