(1)来週27日の佐川前国税庁長官の国会証人喚問に合わせて、野党は森友問題で詐欺罪などで起訴勾留中の籠池前理事長と接見した。籠池前理事長はあらためて「(昭恵氏から)『いい土地ですから、前に進めて下さい』とのお言葉をいただいた」(財務省の改ざん前の決裁文書に記載)との内容を「間違いない」と強調したといわれる。
これがその後財務省決裁文書からそっくり削除されていて、昭恵夫人の関与に影響が及ばないように削除されたのではないのかの疑いが持たれている。
安倍首相は「妻に聞いたところ、そんなことは言っていない」(報道)と国会答弁で述べている。
(2)かたや勾留中の被告の立場から「言った」と言い、かたや「妻に聞いたところ」言っていないと言い、言った、言わないの世界での確証のない話が焦点になっている。
財務省決裁文書に記載された「いい土地ですから、前に進めてくださいとのお言葉をいただいた」表現には、籠池前理事長からの首相夫人に対する政治的影響力に期待する気持ちが「お言葉」にあらわれていて、昭恵夫人の名誉校長の就任も首相夫人としての政治的影響力に期待したあらわれであるのはあきらかだ。
(3)安倍首相も昭恵夫人も、安倍首相の改憲方針を支持する日本会議の大阪支部に所属する籠池前理事長の学校理念には共感、賛同するとメッセージを寄せていたこともあるので、籠池前理事長が小学校を新設するのにあたり安倍首相、昭恵夫人の政治的影響力に期待したところがあって当然だろう。
その期待感は当初は新設小学校名を安倍晋三小学校にするという籠池発言にもあらわれて、安倍首相は籠池前理事長とは面識もなくこれを否定している。
(4)籠池発言を安倍首相、昭恵夫人がことごとく否定する中で、籠池前理事長が起訴勾留中の中でも昭恵夫人の問題発言を訂正しない理由はどこにあるのか。
それが真実だからなのか、小学校新設計画がとん挫した腹いせなのか、少なくとも安倍首相、昭恵夫人の立場を守ろうとする意向、姿勢はみられない。
むしろ立場を悪くする方に加担しているようにさえみえる。
(5)思想的に安倍首相に近く、それを支持する日本会議にも所属しているとなると、籠池前理事長の問題発覚後の対応はよく理解できないものだ。
安倍首相、昭恵夫人と意識関係が近いことを誇りにしたいのか、やはり自らの保守思想に根差した小学校新設が一度は安倍首相、昭恵夫人に賛同を受けたことを認めさせたい、主張したい意向が強く働いているのではないのか。
(6)昭恵夫人の「お言葉」はあったのか、なかったのかは今のところわからないが、籠池前理事長としてはそれだけのこと(保守思想の小学校新設計画)を計画した自画自賛(self praise)が一転、パラドックス(paradox)として安倍首相、昭恵夫人に不利な言動として結びついているように思える。極めて確信犯的でもある。
(7)昭恵夫人の「お言葉」は安倍首相の「妻に聞いたところ」なかったでは、こちらも政治的疑惑解消にはまったく意味のないものだ。
これがその後財務省決裁文書からそっくり削除されていて、昭恵夫人の関与に影響が及ばないように削除されたのではないのかの疑いが持たれている。
安倍首相は「妻に聞いたところ、そんなことは言っていない」(報道)と国会答弁で述べている。
(2)かたや勾留中の被告の立場から「言った」と言い、かたや「妻に聞いたところ」言っていないと言い、言った、言わないの世界での確証のない話が焦点になっている。
財務省決裁文書に記載された「いい土地ですから、前に進めてくださいとのお言葉をいただいた」表現には、籠池前理事長からの首相夫人に対する政治的影響力に期待する気持ちが「お言葉」にあらわれていて、昭恵夫人の名誉校長の就任も首相夫人としての政治的影響力に期待したあらわれであるのはあきらかだ。
(3)安倍首相も昭恵夫人も、安倍首相の改憲方針を支持する日本会議の大阪支部に所属する籠池前理事長の学校理念には共感、賛同するとメッセージを寄せていたこともあるので、籠池前理事長が小学校を新設するのにあたり安倍首相、昭恵夫人の政治的影響力に期待したところがあって当然だろう。
その期待感は当初は新設小学校名を安倍晋三小学校にするという籠池発言にもあらわれて、安倍首相は籠池前理事長とは面識もなくこれを否定している。
(4)籠池発言を安倍首相、昭恵夫人がことごとく否定する中で、籠池前理事長が起訴勾留中の中でも昭恵夫人の問題発言を訂正しない理由はどこにあるのか。
それが真実だからなのか、小学校新設計画がとん挫した腹いせなのか、少なくとも安倍首相、昭恵夫人の立場を守ろうとする意向、姿勢はみられない。
むしろ立場を悪くする方に加担しているようにさえみえる。
(5)思想的に安倍首相に近く、それを支持する日本会議にも所属しているとなると、籠池前理事長の問題発覚後の対応はよく理解できないものだ。
安倍首相、昭恵夫人と意識関係が近いことを誇りにしたいのか、やはり自らの保守思想に根差した小学校新設が一度は安倍首相、昭恵夫人に賛同を受けたことを認めさせたい、主張したい意向が強く働いているのではないのか。
(6)昭恵夫人の「お言葉」はあったのか、なかったのかは今のところわからないが、籠池前理事長としてはそれだけのこと(保守思想の小学校新設計画)を計画した自画自賛(self praise)が一転、パラドックス(paradox)として安倍首相、昭恵夫人に不利な言動として結びついているように思える。極めて確信犯的でもある。
(7)昭恵夫人の「お言葉」は安倍首相の「妻に聞いたところ」なかったでは、こちらも政治的疑惑解消にはまったく意味のないものだ。