いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

参院の出番。 appeal of the house of councilors

2018-03-20 19:57:11 | 日記
 (1)昨日の森友決裁文書書き換え、改ざんの参院予算委員会集中審議で、まず質問議員がここ2年間「参院」では予算審議が行われてこなかったことを安倍首相に質していた。

 予算は衆院を通過すれば30日を過ぎれば自然成立することになっており、政府はまず予算の衆院通過に全力をあげてあとは成り行きにまかせる参院軽視の状況が続いているということだ。

 (2)安倍政権の安保法制に共謀罪の強行成立の混乱に森友、加計問題追及で、参院ではここ2年間重要な予算審議が行われてこなかった(自然成立)という参院の存在にかわる実情だ。

 森友問題での財務省決裁文書書き換え、改ざん問題は3月になっての朝日新聞のスクープ報道が発端になってのここに来て財務省が事実を認めて急展開をみせているものだが、舞台は予算が衆院を通過して30日を過ぎて年度内自然成立が確実になっての3月になって国会審議が参院に移ってから本格追及が始まったものだ。

 (3)まるでこの問題が予算の衆院通過を待って本格化した政治的流れが感じられるもので、財務省もなかなか決裁文書書き換え、改ざんの事実関係を認めずに予算衆院通過後の3月になって佐川前国税庁長官が突然に辞任してようやく事実関係を認めての時間稼ぎをしたとも考えられる政治的流れだ。

 なにはともあれ森友問題は衆院予算通過で参院に審議が移って財務省の決裁文書書き換え、改ざんがあきらかになって、追及舞台は参院予算委員会の審議に移って注目、関心を集めることになった。

 (4)森友問題では昨年から安倍首相、昭恵夫人の関与が疑われて国会で追及を受けてきたが、当時の森友学園籠池理事長の言った、言わない、もらった、渡していない発言で核心に迫る証拠に乏しく、ここに来て朝日新聞のスクープ報道で決裁文書の書き換え、改ざんが発覚してこれを財務省が認めて、当時の佐川理財局長の国会答弁が正しくなかったことがわかり事実解明に急展開をみせている。

 (5)参院としては森友問題の事実究明に向けて徹底論戦の役割、期待が回ってきたことになる。参院予算員会集中審議では太田現理財局長の苦しまぎれの説明に野党質問議員からは何を言っているのかわからいと指摘されながら質問時間制限に遮(さえぎ)られて追及も中途半端な印象が続く。

 (6)参院としては巡り巡ってきた森友問題の財務省決裁文書書き換え、改ざん事実の証拠を受けての安倍首相、麻生財務相などの責任追及なので、徹底論戦の覚悟で国民の疑惑解明の期待に向けて参院の存在を示してほしいものだ。

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