いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

飛び地と解散の宗教戦争。 a detached estate & dissolution of religious war

2023-10-11 20:50:26 | 日記
 (1)イスラエル内の飛び地(a detached estate)のパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエル境界線を突破してイスラエル側に入り攻撃して死者1600人超(報道)といわれて、ハマスは数百人をガザ地区に連れ込んで人質にして突如としてイスラエルとハマスの戦闘が開始拡大している。

 (2)中東の終わりのみえない宗教戦争といわれるものだが、これも「信教の自由」といえるものなのか、あまりにも無残な姿だ。「飛び地」での紛争は米ソ冷戦時代に東ドイツ領内のベルリンが「ベルリンの壁」で東西ドイツに分断されて忌まわしい対立が続いたが、当時ソ連にペレストロイカのゴルバチョフ大統領が誕生してベルリンの壁崩壊により東西ドイツが統合されて現在のドイツがある。

 (3)長らくG7国として国際政治に影響力を示してきたドイツのメルケル前首相は東ドイツ出身者であった。「飛び地」の様相構造は東西ベルリンの構図と似ている。パレスチナ自治区ガザ地区であるが、こちらは政治思想、主義の対立ではなく中東の宗教対立、宗教戦争であり、ひとたび本格戦争突入となれば中東のイスラエル対アラブ、イスラム国家との怨念の戦争となり、容易に手を差し込むことのできない「飛び地」問題だ。

 (4)今回のハマスのイスラエル越境侵攻はイスラエルがアラブ諸国、バーレーン、UAEなどと外交関係を結び、サウジアラビアとも国交正常化に向けた交渉を続けて関係改善の動きを加速させていることにガザ地区のハマスが危機感を持ってのイスラエル越境侵攻との見方が伝えられている。
 イスラエル対パレスチナ対立、「飛び地」のガザ地区を国際社会が深刻な「ベルリンの壁」を経験しながらその後も見過ごしてきた米国、アラブ諸国の責任は大きい。

 (5)日本では政府が昨年から旧統一教会に対して質問権を行使してきた問題で、旧統一教会に対してこの秋にも裁判所に解散命令請求をする方針といわれる。同政府審議会委員の宗教家は「『信教の自由』は基本的人権」との認識で「(解散命令)請求は慎重な手続きを踏むべきだ」(報道)と指摘しているが、おびただしい数の宗教団体の中でオウム真理教が「信教の自由」といえるのか、神社本庁が氏子を動員して自民党保守派思想の憲法改正の国民合意を働きかけていることがふさわしいのかはあやしいところだ。

 (6)イスラエル対パレスチナの宗教対立、紛争、旧統一教会の解散命令請求と「信教の自由」のもとに「自由」がどこまで保障、守られるべきなのか、紛争は双方に言い分はある。

 

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