(1)北朝鮮が昨日北海道と目と鼻の先150km沖の日本のEEZ内にICBMとみられる弾道ミサイル1発を撃ち込んだ。いきなり漁船など操業、航行している可能性のある日本の経済水域にミサイルを撃ち込むなどとはとても国家としては認められない非常識、不測極まりない行為であり、ならず者国家(the rascal nations)というしかない。
(2)露も一方的、理不尽な(unreasonableness)ウクライナ軍事侵攻を続けて市民、原発などへの無差別攻撃をくり返しており、こちらも国家としてはとても認められない非道極まりない戦争行為であり、ならず者国家というしかない。
(3)今回の北朝鮮の北海道から150キロ先のEEZ内ミサイル撃ち込みは露のウクライナ軍事侵攻の加勢影響と連動して、いうなら権威主義、専制国家による同時多発軍事挑戦、侵攻という愚行でしかない。
(4)露のウクライナ軍事侵攻に対しては西側諸国の強い結束による経済金融制裁、企業の撤収が露国内の経済状況を圧迫しているが、長期の経済制裁慣れの北朝鮮にはEU、米が露に対して強硬な軍事作戦に出られない、出ない事情を察知しての制裁無視での日本にとって実害危険の及ぶ大胆な近距離ミサイル撃ち込みにつながっていることも考えられ、これからも脅威が加速することが懸念されている。
(5)そのように世界が露のウクライナ軍事侵攻を仮に許せば中国の台湾侵攻にもつながる危険性が指摘されているが、北朝鮮の核開発再開、ミサイル向上をさらに加速する危険性にもつながるものだ。
(6)世界は権威主義、専制国家が自由主義、民主主義国家を逆転、多数を占める勢いになっており、世界政治、経済影響力が自由民主主義G7国から権威専制国家群が主流のG20国に移ってきており、今回の露による一方的、理不尽なウクライナ侵攻はNATOの勢力拡大に対する露の軍事対抗として発生しているとみられて、ウクライナ戦争の行方が世界政治、経済に、権威主義、専制国家対自由主義、民主主義国家、自由人権抑圧のならず者国家対自由人権擁護の国家、規範(paradigm)との対立にとって大きな節目、分岐点となる「戦い」となるなるだろう。