「言の葉の庭」をWOWOWで視聴しました。
靴職人を目指す15歳の少年・秋月孝雄。孝雄は雨の日の午前中は学校に行かず、庭園で靴の案を描いていた。ある時、孝雄はその庭園で、偶然大人の女性と出会う。「どこかで会ったことがあるか」という高尾の問いに、「会ったことがあるかもしれない」と、女性は短歌を残して去っていった。
季節は梅雨となり、雨が降るたびに同じ場所で出会う2人。孝雄は少しずつ、自分のことを話し始める。そんなある日、思わぬ場所で孝雄は彼女の素性を知ることに・・・
まず冒頭から雨の表現がとても綺麗で驚きました。地面に落ちる雨のシーンは、まるで実写のような綺麗さでした。弱い雨や普通の雨、強い雨、太陽が光る中での雨など、様々な雨がとても綺麗に描かれているのが印象的な映画です。
孝雄は「靴」の職人になることを目的としており、女性・雪野は「靴」が無くとも歩く練習をしていました。靴が無くては砂利の上や、夏の熱いコンクリートの上などを歩くのはとても辛い。靴は外界からの痛みから自分を守ってくれるものの1つだと思います。そんな誰かを守る靴を作る少年と、靴が無くても歩けるようになりたいと願う雪野の物語でした。
会話を重ね、季節は夏になり、そして孝雄は雪野の素性を知ることに。確かに、「出会ったことがあるかもしれない」ぐらいにしか思わないかもしれません。私も、担当外の人は覚えていないですし。
雪野の部屋で仲良く語らい、幸せな2人のシーンから一転。孝雄の告白シーンへ。名前の呼び方が違うのがグッときました。しかし返事は・・・ここからのじれったさが半端無かったです。「ノスタル爺」って、こんな気分だったんだろうなと(苦笑。
孝雄との様々な言葉を交わしたあの庭園での思い出こそが、彼女を靴無しで走り出させるきっかけとなりました。
追いかけてきた雪野に対する、孝雄の数々の言葉は、きっと孝雄の本心であり、同時に雪野を嫌いになろうとして言い放った言葉だったのではないかと。それを聴いて、ようやく雪野も素直な気持ちを吐き出すことに。色々と辛かった時期に、孝雄と出会い、彼との会話で救われていた。何気ない会話でも、救われることがあるのでしょう。孝雄は知らず知らずのうちに、彼女に靴を作り、歩く練習を手伝っていたのだと思います。無理せず急がず、一歩一歩、ゆっくりと。
そしてEDへ。雪野は靴が無くても歩くことができる。孝雄は靴を作り、遠くまで行く。いつかまた出会うときが来るのでしょう。「もう会えない」といったラストには思えなかったので、心底ホッとしました。
・・・やめて!孝雄が歩いて向かった先が、別の女性の家で、指輪まではめてるとかやめて!(汗。「秒速5センチメートル」の第3部ほど驚かされた作品もなかなか無いよなぁ・・・と(苦笑。
ともあれ、とても素敵な作品でした。
靴職人を目指す15歳の少年・秋月孝雄。孝雄は雨の日の午前中は学校に行かず、庭園で靴の案を描いていた。ある時、孝雄はその庭園で、偶然大人の女性と出会う。「どこかで会ったことがあるか」という高尾の問いに、「会ったことがあるかもしれない」と、女性は短歌を残して去っていった。
季節は梅雨となり、雨が降るたびに同じ場所で出会う2人。孝雄は少しずつ、自分のことを話し始める。そんなある日、思わぬ場所で孝雄は彼女の素性を知ることに・・・
まず冒頭から雨の表現がとても綺麗で驚きました。地面に落ちる雨のシーンは、まるで実写のような綺麗さでした。弱い雨や普通の雨、強い雨、太陽が光る中での雨など、様々な雨がとても綺麗に描かれているのが印象的な映画です。
孝雄は「靴」の職人になることを目的としており、女性・雪野は「靴」が無くとも歩く練習をしていました。靴が無くては砂利の上や、夏の熱いコンクリートの上などを歩くのはとても辛い。靴は外界からの痛みから自分を守ってくれるものの1つだと思います。そんな誰かを守る靴を作る少年と、靴が無くても歩けるようになりたいと願う雪野の物語でした。
会話を重ね、季節は夏になり、そして孝雄は雪野の素性を知ることに。確かに、「出会ったことがあるかもしれない」ぐらいにしか思わないかもしれません。私も、担当外の人は覚えていないですし。
雪野の部屋で仲良く語らい、幸せな2人のシーンから一転。孝雄の告白シーンへ。名前の呼び方が違うのがグッときました。しかし返事は・・・ここからのじれったさが半端無かったです。「ノスタル爺」って、こんな気分だったんだろうなと(苦笑。
孝雄との様々な言葉を交わしたあの庭園での思い出こそが、彼女を靴無しで走り出させるきっかけとなりました。
追いかけてきた雪野に対する、孝雄の数々の言葉は、きっと孝雄の本心であり、同時に雪野を嫌いになろうとして言い放った言葉だったのではないかと。それを聴いて、ようやく雪野も素直な気持ちを吐き出すことに。色々と辛かった時期に、孝雄と出会い、彼との会話で救われていた。何気ない会話でも、救われることがあるのでしょう。孝雄は知らず知らずのうちに、彼女に靴を作り、歩く練習を手伝っていたのだと思います。無理せず急がず、一歩一歩、ゆっくりと。
そしてEDへ。雪野は靴が無くても歩くことができる。孝雄は靴を作り、遠くまで行く。いつかまた出会うときが来るのでしょう。「もう会えない」といったラストには思えなかったので、心底ホッとしました。
・・・やめて!孝雄が歩いて向かった先が、別の女性の家で、指輪まではめてるとかやめて!(汗。「秒速5センチメートル」の第3部ほど驚かされた作品もなかなか無いよなぁ・・・と(苦笑。
ともあれ、とても素敵な作品でした。