初演は、大阪公演が中止になったからDVDでしか観てないが、
ぶっちゃけ書いて申し訳ないけど、
初演の方が絶対にいいんだろうな~と思っていたけど、
DVDで観た時より断然良かった!!
浦井氏は、きじるしの王子より断然、三世治の方が似合ってる!
浦井氏の身のこなし軽やかさもしかり、なんてたって、長台詞も早口も一切噛むことなく流暢に喋る姿、一生君より良いかも!と思ってしまったよ。
ラストの三階って、若干傾斜がありますよね???あんなとこで立ち回りって、浦井氏マジすげーよ!
口八丁手八丁の悪行三昧、メタルマクベスやライトでも表現したガナリ声、とてもミュージカル俳優だとは思わせない表現の巧みさ、
鶴瓶さんに観てほしかった!!!
絶対、スジナシと同じ人物だと思わないはず!藁
観たら間違いなく感動すると思うよ!
ということで、チケットを手配した時は何も考えてなかったですが、
後々、「朧の森に棲む鬼」と同じリチャード三世をモデルにしていることに気付き、
ナイス組み合わせやん!と自分を褒めてあげたくなった。藁
っていうか、大阪公演も観るけどね!藁
って以前に、「ルル」が上演されてなかったら、間違いなく観てなかった (汗;)
これまたぶっちゃけさ、初演の方がキャスト陣が豪華だと思っていたが、
いやいやいやいやいやいや、
再演組も負けちゃいなかった。
やっぱ、初見が映像だと、伝わらないことが多々あり。こんな良くできた物語だったことに気付かなかった。
キャラクター造形も素晴らしく、やはり、生の舞台に勝るものはない!
DVDで観た時は、きじるしの王子、出番少な!もういなくなっちゃうの?と思ったよ。
今回、大貫君が演じたことで、身体の大きさも含め存在感が半端なかった。
ストーリーテラー?の木場勝己さんをはじめ、三人姉妹役の麻子さん、ケイトさん、ふうかちゃんもめちゃくちゃ良かった!
意外と中村梅雀さんがはまり役過ぎてビックリした!イメージ的には辻番長さんには敵わないと思っていましたが、
いやいやいやいやいやいや、
善悪のメリハリの付け方が絶妙だった。
リア王じゃない、もう一役の親分役が超最高!カッコ良くて痺れた!
三姉妹はも初演よりめちゃくちゃ良い!
ケイトさんもふうかちゃんも初演より断然良くなってる!
声と貫禄と存在感が圧倒的に素晴らしい!
ふうかちゃんなんて、時々松本まりかさんに見える時があったほど。二役の演じわけがマジでアッパレだった。
麻子さんもケイトさんも、悪女っぷりが板についていてリア王の世界観を体現していた。火花バチバチ感が堪らなかった。
一癖も二癖もある役柄を楽しんでいるのが伝わってくる役作りだった。
麻子さん、ケイトさん、ふうかちゃんは、リア王の三姉妹だけでなく、麻子さん側はハムレット、ケイトさん側はマクベスを担っており、ふうかちゃんは、ロミオとジュリエットと間違いの喜劇とリチャード三世を担っていて、
改めて、井上ひさしさんの脚本力に唸りまくり!
リチャード三世と言えば、アンがリチャード三世に唾を吐くシーンが有名だけど、ちゃんとあったしね。
間違いの喜劇に限らず双子シーンの見せ方も面白かったし、
シェークスピア作品の全部は知らなくても定番どこさえ知ってれば十分楽しめる内容になってる。
シェークスピア全37戯曲を網羅していたらしいけど、ぶっちゃけ、定番の数作品しか気付かなかったよ。
単純にシェークスピアの作品の登場人物を出すのではなく、リア王をベースに登場人物を重ねていく作業がマジ圧巻だった。
三世治は、リチャード三世だけでなくイアーゴやブルータスの役割も担っていたしね、多分。
ぶっちゃけ、DVDで観た時は音楽劇にする必要があったのかな?って思ってしまったけど、ま、蜷川版も音楽劇だったか…、生で観ると主題歌?がめちゃ耳に馴染んでた。
そうだよ、シェイクスピアがいなかったら、ウエスト·サイド·ストーリーは誕生しなかったんだよ!(笑)
音楽劇ならではのテンポ感と間延び防止に役立っていたと思った。だって、休憩入れて4時間やで!
よほどテンポよく見せていかないと観客は辛い。
その点、音楽劇だけでなく、キャラクター造形が素晴らしくて、ぶっちゃけ目が離せない!
ほぼ登場人物は、浦井氏の三世治に限らず悪人ばかりやん!?メインシチュエーションは賭博と女衒やん。ほぼヤクザの世界。
ミュージカルがお好きな貴婦人方には、目の保養にはならない内容かもしれないけど、
演技を観るという点においては、めちゃくちゃ見ごたえあり!
最初にも書いたけど、浦井氏に限らず、木場さん、ふうかちゃん、麻子さん、ケイトさん、大貫君、梅雀さん、梅沢さん、初演組の方々も、そうでない方々もめちゃくちゃ良かった!
大阪公演も楽しみにしてます!