花組 千秋楽

2014-03-17 23:32:24 | TAKARAZUKA
やっぱ、宝塚はええとこやな~と実感した今日1日でした。

ということで、当日券抽選でなんとか当たったので観てきました。今回は残念ながら大劇場内観劇ではありませんでしたが、バウホールでの中継観劇してまいりました。そうそう、皆さんにはどうでもいいことなんですが、My数字というものがありまして、一応二桁であえてここでは書きませんが、「天人五衰」でも整理番号でも購入番号でもその二桁が記載されててめちゃビックリしました。本当にどうでもいいことでしたm(__)m

お蔭様でというべきか、チケット購入まで時間があったので、マユさんの入り待ちしちゃいました!!!(笑)

いや~、チケット購入までにマユさんが現われるか時間が気になってドキドキもんでしたが、ギリギリ来られました!マユさんの入り待ちイベントがとてもアットホームで楽しかったです。素顔のマユさん、みりお、蘭ちゃんなどなど、初めての拝見だったのでとても新鮮でした。

みりおと蘭ちゃんに引率されたマユさん、顔だけ馬の着ぐるみを被った下級生に神輿で担がれ、組子が合唱するというサプライズ。

そして、楽屋入りではファンクラブの方達が、♪クンバ・チェロ♪の替え歌でお見送り。

本当にアットホームで楽しかったです。もし、チケット購入番号がもっと若かったらこれ観れてませんでした。

バウホール中継観劇なので、前回よりパワーアップしているのかははっきりは分かりませんが、普通に良かったです。ぶっちゃけ書くと、今日も寝不足だったのでまるで遠足前の小学生みたいにほとんど寝てないので、鑑賞中は何度か舟を漕いでしまいました(汗)

お芝居自体は千秋楽仕様ではありませんでしたが、バウの音響が良かったのか、マユさんの歌だけでなく皆声に張りがありましたね。

ショーはやはり、黒燕尾を含むフィナーレナンバーが最高に良かったです。

舞台中継を観ているのに、バウの客席では始終拍手と手拍子が湧き起こり、もちろん私もしましたが、バウホールなのに、生の舞台じゃないのに客席は本当にとてもアットホームでした。

こんな一体感はホント宝塚だけだよな~と思いました。マユさんのサヨナラ挨拶ではないですが、ほんと宝塚は愛に包まれているな~と実感しましたね。

で、サヨナラショーは、ダンスの花組を意識した構成で、「リベラルタンゴ」と「真実の愛(『コンガ』より)」がめちゃ良かったです!

蘭蘭コンビ、色々言われているけど、私はお似合いのコンビだと思ってます。あの小柄で柔軟な蘭ちゃんだからこそ可能なデュアエダンの高速回転だと思います。確かに、蘭ちゃんは歌に不安定な時はあるけど、全く努力してないとは言えないと思う。マユさんの足を引っ張っているとは私は思ったことない。ま、「エリザベート」の♪私だけに♪でどこまで音域と声量を出せるか一番の課題ですね。演技は全く心配してません。なぜなら化けモノだから。←これ、めちゃ褒めてますからね(汗)

は、さておき、サヨナラショーでは、まさかのマユさんの落語芝居があって関西人魂を感じました。あんなに格好良く歌ったり踊ったりしたあとにまさかの小芝居は超意外でした。でも面白かった。めちゃ和みました。犬と人間のまさかの輪廻転生モンな内容だったので、あまりにタイムリー過ぎてちょっとビックリしましたけどね(笑)

サヨナラショーって、当たり前だけどトップさんによってカラーが違うけど、マユさんのサヨナラショーは映像でも必見ですよ!ラテンで締めくくるあたりもマユさんらしくて、何より、歌がめちゃ迫力ありました。バウからでも分かります。そうだよ、あれだけ歌えるんだよ!だから本公演のお芝居の歌の弱さが気になったんだよな~と思った。本当にサヨナラショーのマユさんは踊りまくってますが、かなり歌い上げてましたよ。本当に必見!

サヨナラ挨拶は、ぶっちゃけ、ビックリするくらい長かったけどm(__)mマユさんの宝塚への愛と、宝塚のマユさんへの愛を感じる挨拶でした。

ぶっちゃけ書いちゃうと、宝塚って、まるで神様みたいに生徒にあからさまに試練を与える時があるじゃないですか?例えば、二番手扱いなのに、スライド式でトップになるんじゃなくて、別の組からトップさんが来たり。これ、祐飛さんのことですけど…。マユさんもそうだけど、祐飛さんも悔しいくらい試練を与えられた時が何度もあったと思うんよね。二人とも試練を乗り越えて晴れてトップになった。トップになっても試練だらけだったと思う。マユさんに関しては、トップ就任時、同期の壮さんが二番手だった。これ、マユさんも壮さんもめちゃ辛かったと思う。壮さんも壮さんでたくさん試練を与えられて、見事に乗り越えてきて今がある。逆にチエちゃんはスライド式でトップになったけど、チエちゃんの試練はトップに就任してから常に120%の稼働率を求められていること。今の宝塚を支えている人と言っても過言じゃないだけに、私はチエちゃんが一番可哀想に思ってる。

試練は何もトップさん候補だけに与えられるもんじゃないけど、宝塚って本当に試練の場でもあると思うから、その試練を乗り越えて得るものって、本当に素直に感謝する気持ちだと思うんよね。今のトップさんて、マサオはちと違うけど、懐の大きさを凄く感じる。昔のトップさんには天狗な人結構いたもんね。誰とは書かないけど。だから、祐飛さんが辞めても、もりえちゃんが辞めても今も宝塚を見続けているのはトップさんの人柄であると自己分析してます。やっぱ、人間性がいつでも大事!だと思う。

本当、マユさんは宙組で祐飛さんの下で二番手になった時より、花組でトップになってからの方が断然器が大きくなったと思う。

マユさんの挨拶からそんなことを感じました。宝塚って結果的にはいいとこだと思うように出来ているんだよね…。

マユさんを含め、卒業される六名の皆さん、大劇場卒業おめでとうございます。ラスト東宝公演頑張ってください。そして、第二の人生が今以上に幸多きことを心から祈ってます!

今日のまとめ:宝塚ってホンマええとこ!

マユさんへ、

やっと書けます。もう書いているみたいなもんですが、まだ書き足りないことを補足します。

そう、最近知ったんですが、マユさんの出身高校が武庫女だと知ってめちゃくちゃ親近感が湧きました。もちろん私は一応男なので武庫女の出身者ではありませんよ(笑)(汗)

ぶっちゃけ書くけど、でも濁しますが、私が小学生の頃は武庫女を“ドブ女”と言ってました。在学者さん出身者さんごめんなさいm(__)m武庫女出身者さんならピンと来ると思いますが、そういうことなんですよ(笑)←意味不明。

マユさんの実年齢は存じませんが、多分そんなに私と離れていないと思うので、ひょっとしたらすれ違っていたかも…という点でも非常に親近感があるんですよ。

最近、テレビ番組でトップさん達がゲストで出るのをたまに見かけますが、たまたま観たスマスマで北川景子さとゲストに出られた時、本当マユさんの謙虚さにめちゃくちゃ好感を持ちました。

さっきも書きましたが、トップに就任してからの懐の大きさや器の大きさは舞台からめちゃくちゃ伝わってきてましたが、テレビのあの謙虚さに更に好感度Upしました。本当に素晴らしい人間性の持ち主だと思ってます。

前にも書きましたが、「オーシャンズ11」のダニーはマユさんにピッタリで、本当に本当の愛を知っている人でした。あのダニーが一番好き。

役って本当にその演者の人間性が出るから、本当にダニー役は最高でした!今だから書きますが、初日観劇時、私の客席の近くにダニーか歩いてきてめちゃくちゃドキドキしました(笑)超恥ずかしいから書けなかった(笑)めちゃ美味しい席でした(笑)

今日のサヨナラショーでも歌ってた「ファントム」もぶっちゃけ宙組より良かった。やっぱ思い入れが違うから、印象が全然違うとまざまざと感じる作品でもありましたね。「復活」も「星の王子さま」「アンドレア・シェニエ」も好き。世間一般よりも私自身が個人的にスピが好きだから、そのスピ要素満載のこの三作品もかなり捨てがたい。好みが別れる作品だったのが非常に残念でしたね。

ショーは、「コンガ」が圧倒的に一番!やっぱ、ラテンのノリもさることながら、サヨナラショーでも踊ってくれた「真実の愛」の場面がめちゃいい。あれは蘭蘭コンビの真骨頂だと思う。今日のサヨナラショーでも感じたけど、ラテンを歌っている時のマユさんが一番輝いていた!

サヨナラショー、まじオススメ!

大劇場はまだ他組出演などで最後ではないですが、数日の大劇場公演と、東宝公演、悔いなく演じきって下さい。ちと早いですが、第二の人生での活躍も期待してます!残りの男役人生、大いに謳歌してください!

マユさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

「天人五衰」

2014-03-17 08:16:40 | 
三島由紀夫の最後の小説。輪廻転生をテーマにした三島氏のライフワークと謂われる「豊穣の海」シリーズの第四巻。

はい、第一巻から第三巻はまだ読んでません。これから読みます(笑)

ということで、「八日目の蝉」以来、またもや意味不明な読み方をし始めています。

ぶっちゃけ書くと、ワタクシ、実は、三島氏の戯曲は文庫版はほとんど読みましたが、小説は「仮面の告白」しか読んだことありません。他の作品もトライするにはしたんですが、ワタクシあまり性愛作品に興味ないので、しかも、確かに三島氏の言葉は綺麗だけどぶっちゃけ読みにくいので避けていました。

みりおが主演した「春の雪」は妻ブッキー主演の映画で観てました。

で、今回小説にトライした理由は、「豊穣の海」シリーズがまさか輪廻転生がテーマだったとは知らなかったから。今頃知りました。てっきり楯の会に関係した内容とばかり思っていたので、本当にビックリしました。

ここ数年、非常に三島氏と縁があってこのBlogでも度々話題にしてますが、こんなところでスピ要素でピンポイントで共通点があるとは想像もしてなかった。

本来なら第一巻から読めばいいのに、いちびって第四巻を先に読んでしまったんですが、仏教用語はさすがに分かりませんでしたが、Wikipediaで第三巻までの粗筋が分かっていれば村上春樹氏より面白かったです。

で、意外な結末に驚きました。

なんというか、小説ならではのトリックというべきか、パラレルワールドというべきか、主人公の妄想というべきか、意外な結末に本当にビックリしました。「春の雪」は何やったん!?って言いたくなった。

と同時に、この作品が小説として日の目を見る前に、三島氏の例の割腹自殺があったということで、三島氏の心理状態を考えていたんですが、

三島氏は日本の未来を憂いていた…、というかは自分の思い通りにならない嘆きは伝わった。と同時に、三島氏の見えている世界は実は本当の世界ではなくパラレルワールドにいるのではないかと錯覚するくらい今の日本は変だ!と思っていたんだと思う。だから割腹自殺は初めから断行する予定でいたことも明明白白だった。生に対する未練はもうないと思った。

自分が自殺しても何も変わらないとは思えなかったのだろうか…?ノーベル賞を目指して欲しかった…。でも、今の日本、このままだと三島氏の理想が現実化する危険性は大いにある…。

輪廻転生を肯定しているようで、実は否定している。でも、我が死をもって輪廻転生が事実がどうかを確認したかった気持ちもあったのかもね。と同時に美輪さんをモデルにしたような登場人物もいて、美輪さんの影響も大きかったのでは…?というのも窺えた。っていうか、基本登場人物は皆三島自身の分身だよね。いずれにせよ、真実はあの世でしか分かりませんけどね…。

輪廻転生…、

ぶっちゃけ私は半分信じているし、半分は疑っている。疑う理由は過去世が分からないから。

半分信じているのは、それがスピの基本だと思っているから。過去の残された課題を現世で克服せよ!と命じられて今を生きているんだと思っているから。じゃないと、辛いことだらけの人生を頑張ってなんて生きていけないよ。なんで私ばかり…って思ってしまうと人生が本当に辛くなる。これが私に課せられた試練だと思えば、ここまで生きたんだからこれからは楽しく生きるしかない!と自ずから方法を考えるようになる。あ、自分だけ楽しく生きる、自分さえ良けりゃいいやん!っていう利己主義な考えはダメですからね。

小説の中でも、主人公・本多もぶっちゃけそういう利己主義な面があるんですよね。それが小説の中の九月事件というエピソードにも繋がっていると思うんですよ。で、結局は本多も自分の利己主義な面や自分の思い込みや勘違いに気付き始めた…、またはそう思うようにしたんだと思うんですよ。それが小説なられではのトリックだとも思えるし、三島氏自身の気付きとも思えた。

さっきから意味不明なことばかり書いてますが、自己納得で記録として書いているだけなのでスルーして下さい。病気と思って頂いて構いません。


この作品で、ワタクシ初めて“唯識哲学”なる単語を知りました。まさしく私の好きな分野。意識と無意識の世界。

タイトルの“天人五衰”は仏教用語で、この本の中でも説明されてますが、仏教用語を仏教用語で説明するのは反則だと思った。全く意味不明。でも、本当に興味があれば自分で調べろ!というのが三島氏のメッセージというか遺言とも感じ取れた。人生または“生”、または精神世界という宇宙の本質だと思うので、興味はある。でも、ぶっちゃけWikipediaで読んでいても全く意味不明だから、今の私には必要ない、今の私の器ではないと勝手に解釈してます(笑)もっと人生を極めてたら理解出来るんだと思う。

輪廻転生…、ぶっちゃけ生まれ変わりたくないのが今の私の本音。

不謹慎発言しますが、人生戻れるならいつがいい?みたいな会話する時あるじゃないですか?

ぶっちゃけ私はどの時代にも戻りたくない。戻ってやり直したいなんて発想、私にはない。あの時ああしておけば良かった…と後悔することはあるけど、そんなこと後々の人生から見ればそれも大事な経験だから後悔に値しない。いつだってこれからの未来が大事。過去の失敗や経験は学びです。と思う。

だから自殺なんて私にはもうあり得ない。何度も書くけど、自殺する勇気があるなら実行する前に自殺しなくてもいい方法を考えてみようよ!と言いたい。

私自身がそうだったから言えるけど、ちっぽけな頭だから考えられることが限られているんよね。知識や見聞を広げると間違いなく人生観が大きく変わる!自分の見える世界だけが全てではない!ことを若者の皆さんに知って欲しい。ま、若者がこのBlogを読んでくれているとは思ってないけど…。気持ちだけ書いておきます

「Jupiter」作詞:吉元由美

2014-03-11 16:04:02 | 日記
てっきり平原綾香さんの作詞だと思ってたら、吉元由美さんだったんですね。ちなみに吉元さんの作詞で大好きな曲は、杏里さんの♪スノーフレイクの街角♪です。

この♪Jupiter♪は本当に素晴らしい歌詞と素晴らしい声とクラシックがミックスされた素晴らしい名曲です。

“ジュピター”、舞台「シンベリン」に出会ってから、本当にジュピターという名の神様いると半分信じてます。半分信じてない理由は、ただ単に神様に名前があることが不自然だと思うから。

神様は一人一人の心の中にいて、つらい試練を何度も与えて“愛”を学ばす存在だと思っているから、名前はぶっちゃけいらない。っていうかそもそも名前の数が足りない。

でも、もしこの曲のタイトルが♪神様♪だったら、あまりにも露骨すぎるからホルストの曲も有名にならなかったのでは…?とは思う。

っていうか、今ふと疑問が湧きましたが、ホルスト自身もまさか本当にあの丸い惑星の木星をイメージして曲を書いてないですよね…?

ということで、私のどうでもいい話はさておき、

この曲で好きな歌詞を書きます。

♪Every day I listen to my heart
ひとりじゃない
深い胸の奥で繋がってる
果てしない時を越えて輝く星が
出会えた奇跡教えてくれる♪

♪夢を失うより悲しいことは
自分を信じてあげられないこと♪

♪愛を学ぶために孤独があるなら
意味のないことなど起こりはしない♪

♪私たちは誰もひとりじゃない
ありのままでずっと愛されている♪

ぶっちゃけ、全ての歌詞を載せたいたいくらい素晴らしい歌詞です。

誰もが知ってる曲だけど、やはり言葉として、文字として載せておきたかった。


東日本大震災から3年が経ちました。正直、この日にBlogをアップすることが辛いです。

3年前も2年前も去年も復興を祈って、もう復興するもんだと思って曲紹介または歌詞を載せましたが、まだ仮設住宅で生活されている方や避難されている方が私の想像をはるかに超えるくらいいるという現実に驚きが隠せません。

福島の原発事故がなければ、きっともっと早く復興の兆しが現れていたことでしょう。原発問題は遅かれ早かれ原発を持つ国なら同じ運命を辿る危険性があります。だから原発問題を解決することは日本にとっては最大の試練ですが最大のチャンスになります。

ですが、もう新しい原発は日本には要りません。チェルノブイリ、日本、そして次は…。敵は自然だけじゃないんですよ(←あ、自然はワルモノではありませんよ)。国はそれを分かってるんでしょうか?分かって作っているとしたらヒトラーより重罪です。なのにまだ原発を作るなんて、しかも輸出するなんて信じられない。本当に仲良くしないといけない相手を間違えてませんか?どれだけ平和主義の国民を巻き添えにすればよいのでしょう。

もう誰も頼れない。自分が動くしかない。でも大きなことは出来ない。だから不安の数を数えるより、心の声に耳を傾けて、今したいこと、今出来ること、誰かのための行いはいつか自分に返ってくるとそう信じて、せめて自分に関わる人達の笑顔が見えるように、まず自分が、笑顔を見せれる存在になりたいと思ってます。それが生かされた人間の、はたまた気付かされた人間の役割だと思ってます。

そんなメッセージを感じ、そして書きたくなった歌詞でした。なので、来年も続けて曲紹介、または好きな歌詞を載せます。

1日も早く被災地に平和と復興を、被災された方々に笑顔の日常が戻ることを切に祈ります。

そして、震災で亡くなられた方々、震災後、色々な理由で亡くなられた方々にご冥福をお祈りいたします。


「Paco~パコと魔法の絵本」

2014-03-09 00:09:07 | 舞台
ストーリー分かってるのに、めちゃくちゃ泣いてめちゃくちゃ笑った。笑いに関してはかなりサービスが旺盛でした(笑)

この作品は元々大好きな中島監督の映画版が最初の出会いで、その時も映画館でめちゃくちゃ泣いてめちゃくちゃ笑って忙しかった(笑)

舞台版は、再演版をテレビで観た。その時は普通に泣いて笑ってた。

今回は、映画の時のように泣いて笑ってまた泣いて本当忙しかった。特に劇中劇の沼エビの魔女とザリガニ魔神のお二人の役のギャップとサービス精神には本当に拍手もんでした。大いに笑わせて頂きました(笑)

本当に良く出来たストーリーで、私の中では名作に入ります。こういうピュアな物語に弱いので、マジ良かったです。

ぶっちゃけ書くと、この作品観るかどうか実ははめちゃくちゃ悩みました。ぶっちゃけ、キャスト陣があまり魅力的でなかったからm(__)m知ってる人もいるけどよく知ってるわけじゃないし、ほとんどの方が知らない人ばかりなので、どんな演技をするのか全く想像できなかったから。大丈夫なのか不安が過った。

でも結局は、作品自体のファンだから観ることにしたんですが、実際の生の舞台は、キャスト皆さんの見事なまでのハッチャケぶりに大いに裏切ってもらい大変感動しました!

初演から出演で、映画版にも出ていた山内さんもかなり極めてますよね~?(笑)ジュンペイが亡くなった後の、独白と言うべきか一人芝居と言うべきか、客席を笑いの渦に引き込んで実に美味しいシーンでした(笑)で、劇中劇でのや○ざ風の言い回しも関西弁のドスが効いてたし、で笑かすとこはしっかり笑わせてくれて、この役はもう山内さん以外で演ってはいけないと思う(笑)

マギーさんの芸達者ぶりには驚いた。ケラ版の「祈りと怪物」で初めてマギーさんの存在を知ったのですが、あの時は普通の印象だったけど、今回の堀米役は映画版の阿部ちゃん次ぐリアルなオトボケぶりにビックリした!頭のネジが何本も取れ落ちたような役柄を自然にこなせていて、こんなに振り幅が広い演技が出来る方だとは全く想像してなかった。もう完全にそのギャップにやられた。マジ芸達者!

知ってるキャスト代表、伊礼君。息子とパパの二役なんですが、専務のパパがもう超間抜けっぷりでいい味出してた(笑)「ジャンヌ」の時と180度違うキャラを見事なギャップで演じてくれてました。なかなかの遊び心の持ち主で驚きました。スタントマンなしの体を張った転けぶりには、一瞬本気でビックリしましたが素晴らしい体当たりぶりでした(笑)

マギーさん同様、「祈りと怪物」で初めて観たなっちも良かった!毒舌でヤンキーな看護師は超カッコ良かった。元モー娘とは思えないくらい演技が上手かった。やはり室町を説得するシーンが一番の見所なので、男前ならぬ女前で超カッコ良かったです。

同じく「祈りと怪物」で初めて拝見した主役大貫を演じた西岡さんがまたいい味出してるんですよ!あの意地悪な大貫が一幕ラストで泣くシーン、本気で演じられていて涙が止まりませんでした。頑固爺さんがピュアな心を取り戻すまでの演技が本当お見事で、こういった演技を観ると、西岡さんでリア王が観たくなった。絶対ピッタリだと思う。ま、チケットが一万円越えるなら観ないけど…(笑)m(__)m

私が若い頃のトレンディドラマのトップだった吉田栄作さんは、ぶっちゃけ存在感は薄かったけど、昔と変わらぬイケメンぶりで、あんなに長身だとは知りませんでした(笑)←なんか褒めるとこが外見ですみませんm(__)m

消防士の滝田を演じた上山さん、映画では国村凖さんがオカマ役で一度で二度美味しくかっさらった木之元役を演じた今回は本物の女性の広岡さん、映画版も超不気味だった雅美役の川崎さん、子役時代がトラウマの自殺願望の強い室町の松下君。全く存じ上げない方々でしたが、第一幕が地味な存在だった分、第二幕からは本領発揮でしたね。

特に川崎さんと松下君の名誉を捨てた役者魂に大いに感動の笑いの涙を頂きました(笑)素晴らしい捨て身の演技でした!舞台版のザリガニ魔神は女装だったの完全に忘れてたから、マジ度肝抜かれた(笑)川崎さんも松下君も見事なギャップでした。

最後に、主役のパコを演じた、私が観た回はキッド咲麗花ちゃんでした。

もうね、映画版から飛び出てきたような純粋さというか、純白な存在感で、声に透き通った透明感があってとても良かった。

いつもなら全キャスト評はしないんですが、今日は全てにおいてめちゃくちゃ感動したので書かせてもらいました。

さまに作品力がなせる業というか、ほとんど知らないキャストでも全く価値を下げず、逆にギャップでクオリティーを高めたことは大変素晴らしいことだと思います。

脚本の後藤さん&演出家のG2さんコンビの作品は数作観てますが、後藤さんの見事なまでのファンタジー要素とそれを見事なまで具現化して演出してみせるG2さんの偉業には感心しまくってます。実にキャストの使い方や引き立たせ方が上手いかが分かる。二人のコラボにはいつも感動してました。

でも、実は、この作品を観ようか悩んだ最大の理由は演出家がG2さんだったことでした。4年前の舞台「NINE」を観たときに“金を返せ!”と言いたくなるくらい私には大不評だったので、それ以来どんなに評判が良い作品でも大貫のように頑なに拒んできました。

でも、パコが大貫だけでなく、私の心のしこりも解きほぐしてくれました。何の因果か何の導きか分かりませんが、今日の感動に感謝でいっぱいです。本当に素晴らしい作品です。本当にありがとうございましたm(__)m

今日のまとめ:なんでタイトルが映画のタイトルの「Paco~パコと魔法の絵本」なん???

内容は舞台版と同じやん!?映画のタイトルと同じなら木之元役は男優さんが自然かと思います。パコ役が本当の子役になったくらいやん?脚本は舞台版のまんま…、いや違うか…。子役にしたから映画版の雰囲気になったのかな…?なんせビデオデッキがないから舞台版の録画ビデオあるけど確認出来ない(涙)

今日は、偶然にも、今回この舞台の大事なキーアイテムとなる絵本「ガマ王子vsザリガニ魔神」を新たに出版された絵本作家のたなかしんさんのサイン会がありました。もちろん頂きましたよ。なんせ絵がかわいい!なんか凸凹のコンクリートに水彩画で描いたような凹凸感と柔さかが魅力的です。こういう絵では渡辺宏さんも好きなんですが、たなかしんさんも温かい雰囲気を醸し出してます。是非とも一度はご覧下さい。

雪組 全ツ 初日

2014-03-07 23:46:24 | TAKARAZUKA
「ベルばら」観てきました。

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、月組版よりはるかに良かった!

まさかのマサオの月組版ver.だったので、何故に演出が忙しい谷先生にしたのか疑問に思いましたが、私の記憶が正しければ、月組と微妙に構成を変えましたよね。フェルゼンの出番が…。本当にテコ入れされていれば今回の方が自然な流れで非常良かったです。

逆に、全く月組版と同じだったら、雪組の演技力の素晴らしさを証明したと言っても過言でないと思ってます。

植田歌舞伎は演技力がないと学芸会になる危険性があるんですが、その点は芝居の雪組だけあって、主演二人を筆頭にいわゆるアンサンブルに至るまでとても芝居心が窺える演技で、ずっと感心してました。

なんせ、間がいい!惹き付ける間で、間を取るとこと間髪入れずに台詞を被せるなどメリハリがとても良かったです。実は、今日は寝不足だったのですが、全く眠くならなかった。相手の呼吸を感じながら演じているのがめちゃ分かったし、初日なのに、いたるとこででウルッとくるシーンがあって逆に驚きました。

熱演というよりむしろ、演技力と表現力の実力が功を奏した出来映えだったと思います。

チギカル…、フェルゼン編の時よりはるかに良かった!あの時は女性力が強かった印象でしたが、この全ツver.のチギカルは男らしくて私の理想のオスカル像でした。軍服を来ているときとそうでないとき、唯一のロザリーとのシーンにおいても、役作りを微妙に変えていたのがとても良かったです。テルカルに負けないオスカル像を見事に体現されてました。

それから歌がめちゃ良くなってた。これまたぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、フェルゼン編の時は台詞の感情と歌の感情が繋がってなくてガクッときましたが、今回は歌の入りが自然でした。歌もさることながら、間が本当に良かった。こういう演技を観ると、マサオじゃなくてチギ君でスカーレットが観たくなる…。

フェルゼン編を観た時、ともみんのアンドレもアリだと思ってたら、本当に実現してしまって驚きましたが、私の想像以上の素晴らしいアンドレ像でした。

2000年に入ってからのアンドレではぶっちゃけともみんがダントツで一番です!

以前、月組版を観た友達が、アンドレがストーカーみたいで嫌だと言っていたんですが、ま、私はオスカルが病気みたいで嫌でしたが、ともみんのアンドレはオスカルへの一途な愛を全身で表現していて、ちと芝居臭くありましたが、決してオスカルのストーカーではなく、オスカル命全開アンドレ像で大変好感が持てました。ぶっちゃけ、チギカルよりともみんンドレの方がキラキラしてました(笑)

あ、キラキラと言えば、チギカルの瞳に劇画のような星が光って見えました。これ本当!(笑)

月組版では手持ちぶさたなシーンも工夫が窺えて見ていて自然でした。

チギ君の未来のお嫁さんのみゆちゃんのロザリーは…、なかなかの化けモノぶりに感心。見た目は昔の黒木瞳さん思い出す雰囲気がありましたが、演技と歌は圧倒的にみゆちゃんが上でした。こういうキュートな役も自然に演じられることに驚いた。

アンサンブルに関しては、もうね、りん姐が素晴らしい!衛兵隊の家族の一人なんですが、表現力が非常に卓越していて見事な脇役でした。

個人的には大ちゃんのジェローデルを期待してましたが、出番は少ないけど、美形だから近衛隊の軍服が似合う!ロングヘアーを見ると大ちゃんでオスカルが観たかった…。

何度も書きますが、全体的には本当に間の使い方取り方が上手かったです。初日ならではの緊張感はあったと思います。誰とは書きませんが、明らかに台詞を言い間違えてましたが、何事もなかったかのように堂々としていたのも良かったです。

初日でこれだけ魅せられたら、千秋楽にはもっと良くなっていること間違いないでしょう。これからご覧になる方は期待して下さい。
チギカルとともみんドレの同期コンビはまさに双子座のカストルとポルックスでした。私が理想のカップルでした。特にともみんの方が歌が課題ですが、二人のデュエットはまさに不協和音のような調和があって全くガクッと来ませんでした。ともみんは、心で歌っていたのが伝わってきました。

あ、一つダメ出し…。

カーテン裏で作業している大道具さん、声まる聞こえです。段取りの不手際があったんだと思いますが、夢を壊すのでご注意願います。

今日のまとめ:チギカルとともみんドレ、マジ素晴らしい!

芝居の雪組、完全復活ですね。チギ君がトップ就任してもこのままだと安心して観れますね!