淡路恵子さんの誰も知らない自分史。
バラエティー番組では一切語られなかった本当の自分というべきか、本音というべきか、この本の中には、女優・淡路恵子ではなく、本当の私・井田綾子さんを垣間見ることができました。
この本で語られている言葉は、私には、80歳のおばあちゃんの言葉ではなく、20代30代、時には10代の瑞々しくて活発で威勢のよい女性の言葉に感じました。
バラエティー番組に出ていた淡路恵子さんは、実は素の淡路さんではなく、女優の淡路さんだということが窺える言葉たちでした。
バラエティー番組の淡路さんは、私にはカッコつけな雰囲気があってあまりいいイメージではなかったのですが、この本の淡路さんは本当にめちゃくちゃお茶目で気さくで、過去に悪口を書いたことを反省してます。でも、あれはあれで私の本心なので訂正しません。
淡路さんのまさかの訃報を知った時に、いつかは淡路さんのこと書かなきゃと思っていたんですが、この本のお蔭で私も素直になれました。
昨日宝塚に行って、たまたま本屋に寄ったら、この本が置いてました。まるで私に、読みなさいよ!と言わんばかりに何故か映画・音楽雑誌のところに陳列されていて、表紙の淡路さんが私に語りかけているようでした。立ち読みしたら、なんか買わないといけないような選択に迫られてついつい買ってしまいました。
私が知っている淡路さんは、バラエティー番組で歯に衣着せない親分肌な発言やオーラを醸し出している姿、そして漠然と波瀾万丈な人生を生きていた女性の印象しかなかったんですが、本当この本の淡路さんはお茶目。バラエティー番組ではほんと女優の仮面を被っていたのが分かります。
ぶっちゃけ書くと、めちゃくちゃ淡路さんに親近感が湧きました。淡路さんも宝塚ファンで驚きました。もし、関西に淡路さんの親戚がいらしたら、ひょっとしたらタカラジェンヌになっていたかもしれないくらい宝塚が好きで、レビューが好きで、芸名もお姉ちゃまと慕っている淡島千景さんから一字もらっていて、女優になるべくしてなったというより、宝塚に憧れた少女が、宝塚と同じレビュー中心のSKDに入団したらあれよあれよと周りの導きで女優になっちゃった!といった運命の持ち主でしたね。
決して愛に飢えた方でもなく、逆に愛情に溢れた方。ただ周りが見えなくなるくらい真っ直ぐすぎて、それが偏り過ぎたんだろね。逆に仇になって思わぬ方向へ波瀾万丈な人生を歩むことになったんだと想像しました。
私が本当に知りたかったことは書かれてませんでしたが、最初のご主人のこと、錦之介さんのこと、そして錦之介さんの血を引く二人の亡くなられた息子さんのことも後悔なく語られてました。
女性としては本当に素晴らしい方だと思う。ただ母親としては…と思うとこはあったけど、この本を読む限りでは、次生まれ変わったらあのイタリア人女性のように、ただただご主人とお子さんに愛情をたっぷり注げられる環境に生まれて欲しいと心から願いました。
淡路さんも美輪さんみたいに幾多もの試練を乗り越えて、自殺することなく人生を全うされたことは本当に尊敬に値します。
私は、淡路さんの錦之介さんが抱えた多額の借金を返済するために覚悟を決めた内容に胸を打たれました。まるでピアフのテオみたいだから。ピアフが亡くなった後、頑張って借金返済をした無償の愛の象徴のテオ。あの時の淡路さんは間違いなく無償の愛の塊の女性だったと断言できる。でも、皮肉というべきか、残念というべきか、当たり前だけど錦之介さんはピアフではなかった。錦之介さんは奇跡的に難病から回復して淡路さんからそして家族から離れていってしまった…。過程はどうあれ、淡路さんが背負った十字架の重さ、居たたまれないものがあります。で、その“過程”において、子育てに関して以前私は悪口を書いてしまったわけなんですが…。
こんなこと書いた不謹慎ですが…、
淡路さんの訃報を知ったとき、死ぬには早すぎる!まだ可愛いおばあちゃん役演じてないやん!?と思った。でも、この本を読んだら、神様からもうこっちに来ていいよと許可が出たんだと思いました。正直書くと、私もこの本を読んでたくさん救われました。出版社さん、長男さん、緊急出版して頂き感謝してます。
淡路さん、やっと愛する皆のとこに行けて良かったね。たくさんたくさん抱きしめてあげて、そして抱きしめて貰って下さいね。
やっと私も書けます。
淡路さんのご冥福心からお祈り申し上げます。
いつもながら私のことで申し訳ないですが、私の母は、淡路さんと違って夫より子供に愛情を注ぐ人でした。逆に言うなれば、私が自殺せずに今も生きているのは間違いなくオカンのお蔭です。ここではあえてオカンと書きます。
親父と争う(?喧嘩ではない)度に、私は自殺しようと、半ば本気ではなかったんですが自傷行為のふりをしました。オカンは本気で私を止めてくれました。親父は一切止めなかった。もし、そばにオカンがいなかったら映画「一命」の瑛太氏の役のように自殺をせざるを得なかったかもしれません。
親父は親父で問題だらけでしたが、だからといってオカンも完璧な母親ではありませんでした。問題もありました。でも、オカンからはたくさんの愛情を貰いました。
今だから書きますが、オカンが亡くなった時は、「風共」の第一部ラストのスカーレット並みに、またドラマ版「東京タワー」の大泉洋さん演じる主人公以上に泣きました。感動の涙はしょっちゅうですが、人生であんなにも何時間も泣いたこと今も昔もあの日一度きりです。
このBlogを読まれている皆さんへ、今の私に言えることは、
親孝行が出来るときはたくさんしてあげて下さいね。そして、お子さんにはたくさんの愛情を注いで下さいね。
罰が当たるとは言いません。でも、ひょっとしたら私みたいに何もしないでいると、それなりにツケが回ってくれかもしれませんよ。ご注意下さいね。
バラエティー番組では一切語られなかった本当の自分というべきか、本音というべきか、この本の中には、女優・淡路恵子ではなく、本当の私・井田綾子さんを垣間見ることができました。
この本で語られている言葉は、私には、80歳のおばあちゃんの言葉ではなく、20代30代、時には10代の瑞々しくて活発で威勢のよい女性の言葉に感じました。
バラエティー番組に出ていた淡路恵子さんは、実は素の淡路さんではなく、女優の淡路さんだということが窺える言葉たちでした。
バラエティー番組の淡路さんは、私にはカッコつけな雰囲気があってあまりいいイメージではなかったのですが、この本の淡路さんは本当にめちゃくちゃお茶目で気さくで、過去に悪口を書いたことを反省してます。でも、あれはあれで私の本心なので訂正しません。
淡路さんのまさかの訃報を知った時に、いつかは淡路さんのこと書かなきゃと思っていたんですが、この本のお蔭で私も素直になれました。
昨日宝塚に行って、たまたま本屋に寄ったら、この本が置いてました。まるで私に、読みなさいよ!と言わんばかりに何故か映画・音楽雑誌のところに陳列されていて、表紙の淡路さんが私に語りかけているようでした。立ち読みしたら、なんか買わないといけないような選択に迫られてついつい買ってしまいました。
私が知っている淡路さんは、バラエティー番組で歯に衣着せない親分肌な発言やオーラを醸し出している姿、そして漠然と波瀾万丈な人生を生きていた女性の印象しかなかったんですが、本当この本の淡路さんはお茶目。バラエティー番組ではほんと女優の仮面を被っていたのが分かります。
ぶっちゃけ書くと、めちゃくちゃ淡路さんに親近感が湧きました。淡路さんも宝塚ファンで驚きました。もし、関西に淡路さんの親戚がいらしたら、ひょっとしたらタカラジェンヌになっていたかもしれないくらい宝塚が好きで、レビューが好きで、芸名もお姉ちゃまと慕っている淡島千景さんから一字もらっていて、女優になるべくしてなったというより、宝塚に憧れた少女が、宝塚と同じレビュー中心のSKDに入団したらあれよあれよと周りの導きで女優になっちゃった!といった運命の持ち主でしたね。
決して愛に飢えた方でもなく、逆に愛情に溢れた方。ただ周りが見えなくなるくらい真っ直ぐすぎて、それが偏り過ぎたんだろね。逆に仇になって思わぬ方向へ波瀾万丈な人生を歩むことになったんだと想像しました。
私が本当に知りたかったことは書かれてませんでしたが、最初のご主人のこと、錦之介さんのこと、そして錦之介さんの血を引く二人の亡くなられた息子さんのことも後悔なく語られてました。
女性としては本当に素晴らしい方だと思う。ただ母親としては…と思うとこはあったけど、この本を読む限りでは、次生まれ変わったらあのイタリア人女性のように、ただただご主人とお子さんに愛情をたっぷり注げられる環境に生まれて欲しいと心から願いました。
淡路さんも美輪さんみたいに幾多もの試練を乗り越えて、自殺することなく人生を全うされたことは本当に尊敬に値します。
私は、淡路さんの錦之介さんが抱えた多額の借金を返済するために覚悟を決めた内容に胸を打たれました。まるでピアフのテオみたいだから。ピアフが亡くなった後、頑張って借金返済をした無償の愛の象徴のテオ。あの時の淡路さんは間違いなく無償の愛の塊の女性だったと断言できる。でも、皮肉というべきか、残念というべきか、当たり前だけど錦之介さんはピアフではなかった。錦之介さんは奇跡的に難病から回復して淡路さんからそして家族から離れていってしまった…。過程はどうあれ、淡路さんが背負った十字架の重さ、居たたまれないものがあります。で、その“過程”において、子育てに関して以前私は悪口を書いてしまったわけなんですが…。
こんなこと書いた不謹慎ですが…、
淡路さんの訃報を知ったとき、死ぬには早すぎる!まだ可愛いおばあちゃん役演じてないやん!?と思った。でも、この本を読んだら、神様からもうこっちに来ていいよと許可が出たんだと思いました。正直書くと、私もこの本を読んでたくさん救われました。出版社さん、長男さん、緊急出版して頂き感謝してます。
淡路さん、やっと愛する皆のとこに行けて良かったね。たくさんたくさん抱きしめてあげて、そして抱きしめて貰って下さいね。
やっと私も書けます。
淡路さんのご冥福心からお祈り申し上げます。
いつもながら私のことで申し訳ないですが、私の母は、淡路さんと違って夫より子供に愛情を注ぐ人でした。逆に言うなれば、私が自殺せずに今も生きているのは間違いなくオカンのお蔭です。ここではあえてオカンと書きます。
親父と争う(?喧嘩ではない)度に、私は自殺しようと、半ば本気ではなかったんですが自傷行為のふりをしました。オカンは本気で私を止めてくれました。親父は一切止めなかった。もし、そばにオカンがいなかったら映画「一命」の瑛太氏の役のように自殺をせざるを得なかったかもしれません。
親父は親父で問題だらけでしたが、だからといってオカンも完璧な母親ではありませんでした。問題もありました。でも、オカンからはたくさんの愛情を貰いました。
今だから書きますが、オカンが亡くなった時は、「風共」の第一部ラストのスカーレット並みに、またドラマ版「東京タワー」の大泉洋さん演じる主人公以上に泣きました。感動の涙はしょっちゅうですが、人生であんなにも何時間も泣いたこと今も昔もあの日一度きりです。
このBlogを読まれている皆さんへ、今の私に言えることは、
親孝行が出来るときはたくさんしてあげて下さいね。そして、お子さんにはたくさんの愛情を注いで下さいね。
罰が当たるとは言いません。でも、ひょっとしたら私みたいに何もしないでいると、それなりにツケが回ってくれかもしれませんよ。ご注意下さいね。