朧の森に棲む鬼 &

2024-12-21 09:03:57 | 古典芸能
めちゃくちゃ良かった!

めちゃ泣けた!

幸四郎さんが悪に徹すれば徹するほど、右近君のピュアさが引き立って、もう泣けて仕方ない!

ぶっちゃけ、導入部が理解出来てなくて、関係性が分からず物語についていけるか心配になりましたが、

多分、100%ではないが、理解できていると思う。

やっぱ、中島さんの脚本最高!!

言葉が生きてる!後々随所で光ってくる!

リチャード三世だけでなくマクベスの要素も大江山の鬼伝説も取り入れてあり、めちゃくちゃ面白かった!

第二部は泣けて泣けて仕方なかった!


いのうえさんの演出も素晴らしく、つけ打ちは当然としても、今回は長唄やお囃子を取り入れていて、劇団新感線のスーパー殺陣満載の中に歌舞伎要素もふんだんに取り入れられていて、テンポよくこれぞいのうえ歌舞伎による歌舞伎NEXT を堪能させて頂きまさした!

三枚舌ならぬ十枚舌の盗賊が不死身の力を得て、敵も見方と仲間まで騙しに騙して殺しに殺しにて国王?天皇?にまでのしあがっていく様が、さまにリチャード三世。

最初は悪人だけど愛嬌があったが、国王の地位を得てからはまさに超極悪人。

幸四郎さんのまさしく悪魔に取り憑かれたかのような表現がめちゃくちゃ素晴らしかった!

口八丁手八丁の大嘘つきの盗賊が、朧の森に棲む魔物に魂を売り、自ら鬼と化する超極悪人をものの見事に演じられ、第二部はマジあっぱれでした!

幸四郎さんが極悪人に徹すれば徹するたびに、周りが善人に見えてくる不思議現象が起こり、もちろんこれは脚本演出と演技が素晴らしいことは言うまでもないですが、

ここまで吹っ切れてくれたら最高!!!としか言いようがない。

改めて幸四郎さんのお芝居の上手さに唸りました!

もちろん、幸四郎さんに限らず役者陣皆さんが完璧な役作りとアプローチ!

お父様(萬壽さん)から名跡を受け継いだ時蔵君が、こんなにも芝居心があるとは思わなかった!

私の中では、観てきた役のイメージがあるからですが、寡黙な人のイメージしかなかったので、女形だけど男勝りの武将?を、時には男のように勇ましく、時には二人の男(一人は死んでいる)の間で女心が揺らいでいる様がめちゃくちゃ上手く表現されていて

時蔵さんが、こんなに感情豊かに表情される方だとは思ってもみなかった!

染五郎君も最初誰だか分からなかった。どこのイケメンだ?と思って休憩中に配役を見てびっくり!めちゃくちゃ男っぷりが上がってるやん!!

九月公演に観た染五郎君からは想像がつかないくらいの男ふっり!スピード感がある殺陣も素晴らしくマジ見違えた!

YouTubeで観た、歌舞伎の絵を描いているいかにも文系のイメージしかなかった染五郎君が、めちゃ体育会系な声の出し方、劇団新感線の役者さん並みの太刀さばきがマジ圧巻だった!めちゃカッコ良かった!

やはり、幸四郎さんのご子息であることを証明する演技と存在感でした。

二人が親子であることを忘れてしまうくらい、役になりきっていて、二人の殺陣シーンはマジあっぱれでした!

猿弥さんがめちゃ美味しい役で、猿弥さんにも泣かされたよ!

そして、右近君が最高に良かった!

いやいやいやいや、MVPもん!

キャラ作りが完璧!一部と二部の見せ方が素晴らしい!!

めちゃ泣かされた!

松也君は、幸四郎さんとダブルキャストなので、幸四郎さんがライ役の時は、貞光役ではありますが、お化粧が濃すぎて誰だか分からんかった!そんなに出番はないけど美味しい役に仕上げたね。コメディリリーフ的存在かな?

幸四郎さんと染五郎君親子のガッツリ絡みがありましたが、同じ親子の新悟君と彌十郎さんもガッツリ絡みがありましたね。実の親子であることを完全に忘れてました。

二人とも珍しくキャラ変していてびっくり!新悟君もコメディリリーフ的役割で、彌十郎さんは好い人だった。二人とも単純にコメディリリーフでないだけに…、あ~言えない。

今回のキャスト陣は、マジ私の偏見を完全に覆す素晴らしいキャラ作りでした!

今回は正面席じゃなく、下手サイド席で観させてもらったので全く花道が見えず、しかも花道のお芝居がめちゃくちゃ多い!

備え付けのテレビ画面で見るしかなかったのですが、ラストの宙乗りは間近で拝見できたので全て帳消し!

博多座公演を見られる方はタオル必携ですよ!

帰り、いのうえさんが楽屋口が出られるのを拝見しました。本当に素晴らしい作品でした!と伝えたかったよ。


ということで、9月以来の東京に行ってきました。

もちろん、メインは、こちらではなく、玉三郎さんと團子君の「天守物語」だったのですが…、

圧倒的に「朧の森に棲む鬼」が良かった。

新橋演舞場で観たあと、歌舞伎座で「鷺娘」「舞鶴雪月花」「天守物語」を観させてもらいました。


意外と良かったのが、全く期待してなかった勘九郎さんと長三郎君の「舞鶴雪月花」だったんよね。勘九郎さんの女形が意外と良かった!

こちらも親子共演でしたが、「松虫」の場面では、勘九郎さんがまるで長三郎君に表現の仕方を見て学べと言わんかのようにお手本的な見せ方になっていたのが印象的だった。勘九郎さんの松虫としての飛び方の表現が上手かった。長三郎君は可愛かった。

あの広い舞台を一人で立つ長三郎君がよく頑張ってたよ。

勘九郎さんの雪達磨も、ほぼマイム演技だったのでその表現が上手かった。太陽が出たらそりゃ溶けるよね?の表現が良かった。

七之助丈の「鷺娘」は、幕見席でを観させてもらいました。引抜きが見応えがありました。七之助丈がめちゃくちゃ若返りしているように見えた。めちゃ可愛かった。

ただ、映像でちょこっとだけ観た菊様の鷺娘が儚さと可憐さがあって素晴らしかったので、ラストは、七之助丈はちと儚げさが足りなかったかな?と思ってしまった。すみません。m(_ _)m


そして、ここからは失礼を承知で書かせて頂きます。

あくまで私が感じたことですと前置きときます。

今回、玉三郎さんの冨姫と團子君の図書之助を観なかった絶対に後悔すると思って急遽観に行くことにしたんですが…

「天守物語」は、七之助丈の冨姫と虎之助君の図書之助コンビの方が断トツで良かった。泉鏡花のメッセージがびんびん伝わってきて、世界観にも入り込めた。

玉三郎さんと團子君の場合は、

前半の玉三郎さんの冨姫と七之助丈の亀姫のシーンは良かった。

後半、図書之助が登場してからが…。

團子君は、今回は、今まで猿翁さん似た台詞回しと違って、喋り方を変えていた。猿翁さんの真似事ではなく團子君の図書之助を作りあげようと玉三郎さんが意図してのことだと推察。

お腹からしっかり声を出していてめちゃ太い声を発して、めちゃくちゃ良かったんだよ、声はね。いかんせん、感情が全然乗ってない。太い声を出すことで精一杯で肝心な感情がおいてけぼりになっていた。ただ頑張って台詞を喋っているだけにしか聞こえなかった。冨姫のことちゃんと愛しく思って演じていたのか甚だ疑問でしかなかった。

玉三郎さんの冨姫も、前半の亀姫との浮世離れした表現は良かったんだよ。図書之助と初めて会ったときの冷静かつ品格がある態度も良かったし、図書之助に心を奪われる様も良かったんだけど、

玉三郎さんが意図してなのかは分からないが、シリアスなシーンなのに随所に笑いが起こって興ざめ。

図書之助への告白、その前に獅子に本心を打ち明ける様など、だんだんリアルな感情が伝わってこなくて、二人の会話なんてまるで師匠と弟子の会話にしか聞こえなかった。

映像で観たけど、玉三郎さんは虎之助君にはめちゃダメ出ししてたのに、そのダメ出しが素晴らしい図書之助へと導いたと思っていたのに…。

今回は、ヴィジュアルは文句ないのに、正直うーんって思ってしまった。

偉そうなことを書いて申し訳ありません。

メイン二人はよしとして、やはり、吉弥さんがめちゃくちゃ素晴らしい!お芝居が本当に上手い!今年様々な役の吉弥さんを拝見してますが、どれも秀逸だった。歌舞伎じゃなくてまさにガラスの仮面。

天守閣から下界を見下ろして状況説明する台詞表現がリアルガラスの仮面だった。情景が映像として見えてくる。

獅童さんもめちゃくちゃ良かった!獅童さんもめちゃ情感が伝わる表現だった。

歌昇君もめちゃ太い声出していたが、ちゃんと情感が伝わる演技だった。

芝のぶさんも出ていて嬉しかった。

月が描かれた緞帳を演出に取り入れたのも良かったのに、前半が良かっただけに後半が残念でした。








中森明菜のオールタイムリクエスト Part2 

2024-12-16 20:31:00 | 日記
約4時間、明菜さんの情報量が去年より半端なく多かった!

昨日は、三上ヘドウィグの感想を書きながらradikoを聴いていたので、

三上ヘドウィグの感想をアップしたらこちらの感想を書こうと思っていたのに、エピソードがてんこ盛りで書けなかった。

明菜さんからの情報量とミッツさんからの情報量が半端なくて、足し算じゃなくてかけ算で伝わってくるので

もう一回聴かないと感想がまとまらない状態でした。

だから、今、タイムリー再生で聴きながら書いてます。

昨日は、メールでリクエストしたのに、かからなった…(涙;)ちなみにリクエストしたのは♪Desire♪


今回もフルコーラスでかけて下さり嬉しかったです!

一番印象深かったのが、芳村真理さんからのコメント一つ一つに対してまるで会話をしているように返答している明菜さんでした。

真理さんが何度も何度も “明菜ちゃんに会いたい” と言っていて、明菜さんも“私も会いたいです”と涙ながらに言っていたのが、こっちまでウルウルしそうになりました。

ミッツさんが、当時の夜ヒットのエピソードを交えてフォローされていて更に良かったです。八代亜紀さんエピソード落ちは最高だった!

涙の♪セカンド・ラブ♪のエピソードも、デビューしてまだ3曲目だったのに、明菜さんの強いファン想いが伝わってきて感動もん!

昨日のミッツさんは、初めて明菜さんと対面したにも関わらず、容赦なしのツッコミの連続。明菜さんは、決して怒ることなくそのツッコミを楽しんでいるのが伝わってきました。

ツッコミまくるミッツさんに対して垣花アナウンサーの優しいフォローが素晴らしく、最高なコンビネーションでした!

こんなこと書いたら明菜さんに申し訳ないですが、最近スマホを持ち始めたエピソードやTwitterエピソード、コロナ禍エピソードから、明菜さんの浮世離れした感性が最高に好き!!

コロナ禍で明菜さん大丈夫だったのか心配でしたが、心配ご無用でしたね!

外に出ないから!藁

マスクを持ってなかったなんて!

最高!(笑)

明菜さんの、冗談なのかマジなのか分からない感性が溜まらん!

“食わすか!” 発言も最高だった!藁

明菜さんの声音七変化最高!!


楽しいエピソードでは、

♪少女A♪エピソードが好き!ホンマに怒ってたんや(笑)

アルバム「不思議」エピソードも面白すぎ!

うん、当時は、私も不良品だと思った。ボリューム上げて聴いたよ!

でも、歳を取るとあのサウンドが心地よい!今聴いても古臭さなし!めちゃくちゃオススメ!

アルバム「不思議」「CRIMSON 」「Stock 」はマジ名盤です!

♪帰省♪エピソードも好き!この曲本当に好き!

振り付けエピソードも良かった。

そう、明菜さんの振り付けをマスターしようと思って映像を見てたら、微妙に振り付けが違うことを知った!

♪Desire ♪なんて、初期と全然違う。紅白出場に向かって振りが増えていってた!

昨日のリクエストでは、もちろん定番シングル曲もかかりましたが、

個人的には、ミニアルバム「My best thanks」からの♪Don't Tell Me This is Love♪と、

PARCOライヴの映像で初めて聞いた♪Rose bud♪

がかかってくれたの嬉しかった!

この2曲もオススメ!

ラストの明菜さんのリクエストが、♪Fin♪だったのが明菜さんらしい選曲。

アルバムの選曲もラストは、ラストにふさわしい曲を持ってくるからね。



明菜さん、ミッツさん、垣花さん、

本当に本当に楽しい4時間、ありがとうございました!

来年、part3があることを期待してます!!




HIROSHI MIKAMI/ HEDWIG AND THE ANGRY INCH【LIVE】

2024-12-15 20:16:26 | ライヴ
三上さんと握手したよ!!

しっかり目を見てくれました!!!

綺麗な瞳だった!!!

二回客席降りがあって、一回目も近くまで来てくださり、男性客を座らせて馬乗りしてた!藁

2回目は、客席の通路を一周され、その時に握手してもらった!めちゃ温かい手だった!

さすがのオッサンのワタクシでも、その時ばかりはオトメンになったよ!

(笑)

ということで、

三上ヘドウィグLIVEに行ってきました。

念願の三上ヘドウィグ、めちゃくちゃカッコよく綺麗でした!!

素の三上さんは、そこにはおらず、まさにヘドウィグ様が降臨していました!

最高でした!

上演時間が1時間20分だったので体力的にも限界なのかな?と思っていましたが、途中のMC的な時間中、エレオノーラさんとの絡みが長くなったようで、アンコール2曲入れて1時間40分もしてくれました!!



名曲Midnight Radioは、ヘドウィグとしてではなく、三上さん本人として歌ってくれて、めちゃくちゃ感動ものでした!

舞台上でメイクを落とし素の三上さんの表情で歌われていて、ヘドウィグを演じた同じ人とは思えないくらい素の男前の三上さんもめちゃくちゃカッコ良かった!

その後のアンコールも三上さんとして歌ってくれて、ヘドウィグの時よりも声がめちゃくちゃ張っていて更に最高だった!

ヘドウィグLIVEと三上博史LIVEを観させてもらい一度で二度美味しいLIVEでした!

再び三上ヘドウィグ様降臨を期待してます!!




峠の我が家

2024-12-15 02:03:00 | 舞台
実に意味不明やったわ!

まるで唐さんの戯曲を文学座風に演出してます!って感じの作品だった。

前回観た「いのち知らず」もなかなかの難解な作品だったけど、今作は更に輪をかけて難解だった。

最後まで何の言葉も降りてくることもなく終わってしまうのかな?と思ったけど、

キーワードは、戦争と過去かな?と思った。

久々に脳みそフル回転したよ!藁



ということで、今年も大活躍だった太賀君とふみちゃんの舞台を観てきました。

今年は、「虎に翼」で虎子の最初の夫の優三役を演じ、

戦地に赴くシーンでの虎子との別れのシーンは名場面だったね!

めちゃくちゃ癒し系の存在だった優三さんだったのに、「新宿野戦病院」では、女好きなエリート?ボンボンという優三さんと真逆の役を演じ、

山田孝之君とダブル主演映画も絶好調で(観てないが…)、

今年もカメレオン役者ぶりを遺憾なく発揮されていましたね。

再来年は、太賀パパ念願の大河の主演も決まり、まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いやね!

今回は、めちゃ闇を抱えた青年役で観ていて新鮮でした。

ふみちゃんは、去年は映画「月」と「翔んで埼玉!」で大健闘しており、松尾スズキさんの「不倫探偵」以来の生ふみちゃん。映画ドラマで大活躍でしたが、すっかり大人の女性になられ、

今回は、太賀君同様に、心に闇を抱えたミステリアスな感じの女性を好演してました。

では、ここからは、正直、全く理解してません!を前提に、妄想と想像を交え、感じたことを書いていきます。

この作品は、縦軸が男女の痴話のもつれ。単純な三角関係ではなく、登場しない人物を含め七角、ひょっとしたら岩松さんも関わっているなら八角関係かもしれないね。男女の愛憎劇が縦軸にあり、

横軸に戦争や殺人、ひょっとしたら自死も、過去のトラウマであったり、分裂症(統合失調症)もしくは多重人格であったり…。そういった社会や心の闇が縦軸に絡みついていると解釈しました。

自分の解釈が正しいとは思っていませんが、

この作品に登場しない三人の人物が物語のカギを握っている。

死の間際の兄から、戦友の遺族に軍服を返すように頼まれた、太賀君演じる修二がとある旅館に訪れる所から話が始まり、

その旅館には、岩松さん演じる主人、その息子の正継(榎本時生君演じる)、その妻の斗紀(ふみちゃん演じる)が住んでいる。

そこに修二の兄嫁(池津祥子さん演じる)、彫刻家の中田(豊原功補さん演じる)、その部下の富永(新名基浩君演じる)が絡んでくる。

登場しない人物というのが、修二の兄貴、斗紀の姉、飼ってる亀と同じ名前の○○(忘れた…)。

この三人が、修二、斗紀、正継、主人、兄嫁と絡んでくる。兄嫁に関しては、修二とかな?

綺麗な八角関係ではないが、愛憎ダラダラ。

正継は斗紀の姉を愛していたが、姉が失踪。正継は妹の斗紀と結婚。主人は、斗紀の姉を愛しく思っていた、今も。

斗紀は、正継を愛していたが、修二の訪問により気持ちが修二に傾いていった。

そこにもう一人、亀と同じ名前の正継の親友?が戦地に赴き戦死。ちなみに、亀は、斗紀の姉が大事に育てていた。

修二の兄貴は、死の縁をさ迷っており、軍服を返すことだけでなく、修二に自分の嫁か(兄嫁)と関係を持つように言っていた。

で、ここからネタばらしですが、修二は兄貴の理不尽な要望に怒り、兄貴を殺してしまったことを斗紀に告白する。斗紀は、殺したのは別の人間だと、さも知っているかのように修二に諭す。

修二は、富永に明日軍服を届けるために車で送ってもらうよう頼む。だが、その日は、富永は修二の兄嫁を道場に連れていく約束をしていた。それでも修二は富永に送ってもらうよう伝えようとすると、富永は軍服を貸してくれたら送っていくと言うのであった。

結局、その日、修二は軍服を届けに行くことができなかった。実は、斗紀が薬草で修二を1日中眠らせ、軍服を届けにいくことを阻んだのだ。

斗紀がなぜ修二を薬草で眠らせたかは、修二が軍服を返したあと自殺するのではないかと悟ったからと私は推察。

事実は分からないが、斗紀の姉の失踪は、実は斗紀が殺したのではないかと推察。だって斗紀は、正継のことを愛していたから。正継が姉を愛しているのを知っているから邪魔だったと推察。

修二も斗紀も大事な兄姉を殺害したならば合点が行く。たとえそれが自分でない別人格が殺害したとしても…。

同じ過去を背負った者同士だからより一層愛しさが増したと推察した。


修二が薬草で1日中眠らされて目覚めたあと、修二と斗紀は惹かれ合っていたため抱き合った。斗紀がその場から離れたあと、カウンターの下から正継が現れる。正継は、手袋を探していた。二人の包容を見ていたかは定かではないが、手袋は見つからぬまま仕事に行く。

その後、修二は、軍服を来た富永を窓の外で立っているのを見つける。

その直後、銃声を聞く。この旅館に熊用の猟銃があり、正継が川に仕事に行くので護身用のために持っていっていた。

斗紀が正継の手袋を主人の部屋から見つけ、正継に届けに行くが渡さず戻ってくる。その時何か意味深なことを言うが、

ひょっとしたら、正継は猟銃で自殺し斗紀は何も知らないふりして戻って来たのではと私は推察。

斗紀は、正継の死を自分にとって知らない過去として葬り去ろうしたとしたのではないか?

正継が自殺だと思った理由は、斗紀の姉が失踪したことと、大事に飼っていた亀の名前と戦死した親友の名前と同じことから、斗紀の姉は親友を愛していたことを知っておりそれを感情に出さないようずっと心に奥に封じ込めていた。ひょっとしたら、斗紀の姉の失踪は、正継が関与しているのかもしれない。

正継は、結果的に斗紀の姉にも、斗紀にも裏切られ、居場所を見失い自殺したと推察。実際は、あの銃声が何かは分からないが…。

誰も聞いていないから、修二の聞き間違いとも解釈できる。

あと、床の傷跡と亀。これは何かを暗示したメタファーとも解釈できる。

蛇が亀を襲おうとしたから、主人が退治しようとして出来た傷。本当に蛇がいたかは分からない。ひょっとしたら主人の妄想かもしれない。

メタファーならば、亀と蛇は、斗紀の姉と戦死した親友を象徴し、二人の仲を主人が嫉妬のあまり引き離したとも想像できるし、

亀が親友ならば日本を象徴し、蛇は敵国とも解釈できる。

ここからも推察できるように、この作品が何故、戦争がキーワードになってくるかというと、

兄嫁の台詞に戦争反対を喋っているから。行こうとしていた道場には、同じ考えの人たちが集まる場所だと言うこと。

また、富永は軍服を貸して欲しい訴えがあったように、戦争賛成者と推察できる。

戦争が抱える闇、PTSDだげでなく、人殺しが正当化される戦争と、痴話のもつれによる殺人と対比しつつ、

過ちは償わないといけないのは当たり前だけど、罪を償ったら同じ過ちを繰り返さず、過去に苛まれることなく前を向いて歩いていこうよ!というメッセージが伝わってくるようだった。

実際の岩松さんの意図は全く分からないが、私が感じたことがそれでした。

昨今って、戦争に限らず、本当に簡単に命が消えていく。自殺もしかり殺人のニュースが絶えない。

戦後の物がない時代ではないのに、逆に物が有り余っている時代なのに、戦後直後よりも心が荒んでいる。

私みたいな独り者が増えているせいもあるけど、核家族に代表されるように、家族関係も希薄ならば、近所付き合いも希薄な世の中になっている。

もうさ、私も人のこと言えないが、普通の会話ができない人が多い。そりゃ、一から十まで説明するのは面倒くさいのは分かるが、何かを要求するときはちゃんと理由を説明しろよ!と言いたくなる時がある。

アレしろ!コレしろ!だけじゃ、ロボットじゃねぇーんだよ!と言い返したくなる。ちゃんと納得できるまで説明するのが仕事やろ!と言いたくなる出来事が多々ある。

これは、完全にコミュニケーション不足。

私自身もそうだけど、会話を諦めるな!と言いたい。コイツには通じないから話しても無理と、早々に諦めるな!と言いたい。質問してくるなら何度でも答えてやれよ!そもそも、ちゃんと相手にも分かる説明ができているのか!?ちゃんと自己分析しろよ!と言いたくなることが多々ある。今日も、劇場に行く前にひと悶着あったんだけどね。

最近、落ち込むことが多かったので、以前みたいにブログが書けない状態が続いていましたが、

良い意味で活気を取り戻すことができたのでその方に感謝。

そこからのこの舞台だったので、

説明がないから勘違い解釈もあるけど、妄想と想像が働いた作品でした。

岩松さんの舞台は、恒例なのか、カーテンコールにキャスト全員の挨拶がありました。

時生君がお兄ちゃんの佑君に間違えられたとか、その前にお父さんと間違えられたとか、めちゃくちゃよく分かる!

客席が遠かったせいもあり、時生君がお兄ちゃんに見える時が多々あった。声もそっくり!

再来年の大河主演が決まったせいか、太賀君の挨拶がやけに真面目だったね。

最後は、服を半脱ぎしてランニングシャツで決めポーズ。

脱ぐの好きなん?

(笑)

極悪女王の感想を書く前に、

2024-12-08 09:44:12 | 日記
中山美穂さんの訃報を知って2日経ちました。

正直、ショックが大きくて今も胸が締め付けられる思いでいっぱいです。

今年は結婚ラッシュだったので、素晴らしい年だと思っていただけに、その反動でショックが大きいです。

私は、特別ファンではありませんでしたが、美穂さんとはほぼ同世代。

美穂さんのデビュードラマ、当時は社会現象的だった「毎度おさわがせします!」に衝撃を受け、

「ママはアイドル」が最高に好きで、

映画「どっちにするの」も、りえちゃんと真田さんの共演もあり映画館まで観に行きました。

美穂さんは、私の青春時代にアイドルとして女優として大活躍されいて、結婚もされ色々あって、女優復帰され、最近では歌手活動も再開されたことも知っていただけに、今も早すぎる死を受け入れがたいものがあります。

ネットでダンプ松本さんの美穂さんへのメッセージを読ませてもらって、「毎度おさわがせします!」にもダンプ松本さん、ブル中野さん、クラッシュギャルズも出てたことを思い出しました。

Netflixで「極悪女王」を観させて貰っていたので、ダンプ松本さんのメッセージを読んで、やっと今の気持ちを文字に起こす勇気を頂きました。

私の母親もそうでしたが、絶対死なないと思っていた方の突然死ほど辛いものはないです。

おこがましいこと承知で書きますが、私にとって同世代の方たちは、活躍する場は違えども、自分の分身だと思っています。

特に試練や逆境を乗り越えてきた方々の、元気で頑張ってる姿にどれだけ勇気を貰っていることか。

美穂さんからも、次舞台に出るんだ?コンサートするんだ?と、活躍する姿にたくさん勇気を貰っていました。

美穂さん自身、まだまだやり残したことがあるかと思うとやりきれない思いでいっぱいです。


美穂さん、本当に本当にありがとうございました。どうぞ安らかにお眠り下さい。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。