ケーブルは「送り出し側の情報を余すことなく次のセクションに伝える事」が与えられた使命です。この使命を全うさせるには「良い電源ケーブル」が欠かせません。
電源ケーブルを色々と交換して「音色」を云々される方が多いのに驚かされます。こう云う方に限って「短絡的」な発想をされています。
電源ケーブルを交換して直後に「音が悪くなった」、「良くなった」の評価をしたがります。本当かしら?と思ってしまいます。
私の経験からして「直ぐにバランスが取れて良いサウンド」がでてくる物ほどグレードの低い物です。伝送容量がたいした事がないから直ぐにアンプ等が追随できてしまう。本当の良いケーブルは「大容量」です。繋いだ直後はアンプがビックリして対応できない(バランスを崩す)のが正解です。
実際に当社のシリウスケーブルの「化け物シリーズ」の例を用いて説明しましょう。
この「化け物シリーズ」に使われている線材の直径はΦ2.3mm有ります。これがプラスとマイナスで各1本です。この線径に対応できるアンプやオーディオ機器はメーカー製ではほとんど存在しません。
アンプやCDPの蓋を開けて中に使ってある線材の大きさを確認してください。ほとんどがΦ1mm以下の普通の線材です。ここを同じ容量の情報が通る訳が有りません。他にも「半田付け部」が有ります。まずここで必ず「ふん詰まり」ます。この半田付け部を私は「関所」と考えています。この関所に圧力をかけ続けると「関所が開く」様ですね。でもまた次の「関所」で「ふん詰まり」ます。やがてここも開いていきます。・・・・・と同じ事を繰り返しながら最後の「関所」が開いた時に「激変」が起こります。これを「活眼」(覚醒)と呼んでいます。
目に見える内容では無いので理解しがたいでしょうが「ふん詰まった音」の程度を耳で聴き取る事が出来ます。
昨年12月10日にオリンパスシステムの電源ケーブルを全てSCE-43からSCE-45(ルシファー)に交換しました。
交換直後は「音がふん詰まっていました」が5月に入ってからどんどん良くなっています。まだまだ良くなりそうです。この調子だと年内いっぱいは良くなっていくように感じます。そうなると「活眼」までは毎日6時間の運転で1年掛かる事になります。気の遠くなるように感じるかもしれませんが半年以降は「未知の世界」に突入しますので何の投資もせずに「音質改善」していきます。
更に今度は電源プラグとソケットを「超高級品」にグレードアップさせると、更なる「未知の領域」に踏み込めそうです。
自宅のシステムは昨日から「激変」しています。更に良くなっていくでしょう。でてきたサウンドは「足りなかった物が全て満たされ更に上の音質」になったことです。小音量でも音痩せを感じず、大音量でもうるささはまったくないシステムの誕生です。